キリギリスは簡単には死なない
7月2日の朝。勤務先の社長から緊急リモート面談が入った。
「誠に残念ながら我が社は9月末日を持って解散することになりました」
「マジっすかー」
この日の到来は俺の楽観的想定より数年早かったのでまぁ「青天の霹靂」と言えなくもない。
そっか、俺、失業するのかー。あーーーっはっはっは・・・
というお話。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
このブログに以前書いたが(コントラバスの弓)、俺はキリギリス派を自認している。
まったく生ぬるい世の中になっちまったな。 今ではあの寓話は冬になるとキリギリスがアリに助けを乞い、アリはそれを受け入れて彼を招き入れ、食べ物を与え、キリギリスは悔い改めて働くようになるという筋らしい。
ふざけんなってんだ。それじゃキリギリスじゃねーじゃん。巨大でへんてこなただのアリじゃねーか。お前のアイデンティティはどうした?ロックな魂はどこ行った? キリギリスは死ぬんだよ。
いーじゃん、楽しく過ごしたんだから。
そう、ある意味俺には3ヶ月後に冬到来と告げられたと言える状況。
冬来たりてキリギリス死す。
うーん。そんなこと言ってたけどもうちょっと遊びたいな。まだ元気だし。
ならば、
「冬」を先延ばしにできれば良いってことじゃないか。
さてとそれじゃ俺に何ができるのか考えてみよう。
🟢 ギター/ベース/ウクレレのメンテ・リペア屋さん
友人・知人の楽器なら実費だけで喜んでやるが商売にする意欲は無いな。
🟢 ハーレー磨き屋さん
(以前、ビジネスとしてオファー受けたことがある)
俺のハーレーだから苦労しても輝かせられる。他人のハーレー光らせて何がおもろい?
🟢 ヘルメットリペイント屋さん
俺のヘルメットしか興味ねえ!
🟢 ビデオ編集屋さん
息子の仕事と被るしねー
🟢 吹奏楽部の定期演奏会をレコーディング&ビデオカメラ6台で撮って編集して記念パッケージ作り屋さん
ボランディアだからこそできる事。スタッフも必要だし。
🟢 演奏系YouTuberやミニコンサートでのレコーディング屋さん
友人・知人に頼まれたら実費だけでやる。(ギャラいただいてやったこともあるけど)
でも商売としてはねぇ。
🟢 野鳥カメラマン屋さん
俺のレベルじゃ商売にはならん
🟢 スタジオ・ミュージシャン屋さん(ギタリスト)
できるもんならやってみろ!
🟢 YouTuber 屋さん
まるでイメージ沸かない
🟢 コーヒー屋さん
これは実は憧れがある。喫茶店バイト経験長いし。
一度真剣に調査して真剣に検討し綿密なシミュレーションをしたことがあるが、楽観的に見積もっても「道楽」以外の道は見出だせなかった。
🟢 なんとなく起業
IT系ベンチャーのCEOやってます ってか! タワマンでも住んどけ!
となるとやっぱり、今の仕事の延長で考えるのが筋だろうな。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
明確に書くのはちょいと憚られるんで適度にぼかすが、
俺は長年、とあるジャンルのパッケージソフトの開発に携わって来た。
Version1 の頃はまだMS-DOSの世の中で、その当時の開発担当は俺一人。
毎年のバージョンアップを重ね、ユーザーも増え、競合する他社ソフトもわんさか増えて大手(ごっつい大手だった)まで参入するほどとなり、日本のパソコンソフトウェア界の大いなるムーブメントとなった。
その中で常にトップを走り続け、後発の大手2社を含め多くのライバル製品や会社そのものが消えて行く様を見て来た。 つわものどもが夢の跡 なんちってな。
常にトップで居られた理由を今になって総括すると、このブログでも良く俺が口にしてる、「愛」だったんだろうと思うね。 愛だよな、愛。
しかし、一つの文化の衰退までは愛では救えなかったって訳さ。
もう何の話してるのかは丸わかりだろう。
長年に亘って開発し育てて来たそのソフトが無くなる訳じゃない。 それ自体は別の会社に引き継がれる。
まぁでもねぇ、MS-DOS時代からこれまで業界内の数多の企業がどんどん消えて行く中、良くもまぁ今まで残って来られたもんだよなーとも思うのさ。
そんな会社にポコっと入れてラッキーだったなぁ と。
なんか、俺の採用理由を社長に聞いたら、履歴書の字がデカかったから だって。
枠内目一杯で書いてたからな。
声もデケーけど字もデケーってか。 態度はデカくないよ。マジでマジで。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
幸いパッケージソフトだけでなくWeb系もあれこれやって来たので、今では若いエンジニアは通らない 古(いにしえ)の開発言語からモダンWeb系言語までそこそこ幅広いスキルを持っている。
これらの装備があれば「冬」を先延ばしにすることも可能かもしれない。
ってことでまぁ~調べた調べた。複数のAIも使いまくってあれやこれや情報収集を行い、完全リタイアも含め、失業保険で食いつなぎながら数ヶ月は「装備」の増強に務めるとか、あらゆる選択肢を俎上に上げて検討を重ねた。 もちろん歳の事も考慮に入れないといけない。
さらには、会社都合で失業する場合のあれやこれや、国保どうなる?とか、年金の繰り上げ受給は損か得か?とか、選択肢の一つとしての個人事業主いわゆるフリーランサーの実態調査もあれやこれや・・・。
そんな中でマジかよ!と思ったのが、失業保険のシニア割。
マジかよ!でしょ? 映画のシニア割は嬉しいが貰えるものが年齢で減額っておい!
翌日も仕事で引き継ぎ作業なんかをしつつも情報収集・分析・検討・・・
これをむしろ良い機会と捉えるべきなんだろう。
先の事は判らんが妙にテンション上がってきたぜ~~~。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
中学高校時代からの友人ら3人で会う約束があり、俺はギターとこのネタを引っ提げて夕方5時にカラオケ屋さんに入った。
まぁこの話はなかなか「おい、マジかよー」な感じだった。
「え?この2日間でそこまで考えちゃってんの? ハハハ まぁタイケーならどうにかしちゃうんだろうなって思うよ」
といった友人らの反応に励まされたぜ。
| キャップ作ってプレゼントしたった |
その後もあれやこれや喋る喋る、ギター弾きつつ懐かしの曲を歌って盛り上がり、折角だからたまにはカラオケ歌うか?っちゅーって洋楽ばかり、ビートルズから始まってストーンズだツェッペリンだカーペンターズだボン・ジョヴィだなんだかんだ・・・と。
あ、言われたわ。「タイケーがボン・ジョヴィ行くとはなー、意外だったなー」
俺もだわ。
次に行く時はキャンディーズと百恵ちゃんも歌おう。
まぁ思ってた以上にまだ声も出てたってのもあって調子に乗っちゃったってのもあるけど、それよりその「時間」と「空気」がね、俺を調子付かせちゃったねぇ。
まぁそんな感じで喋る歌う喋る歌うで楽しく過ごしていて、気がついたら朝の5時。
始発も動き出したんでそろそろ解散すっか?
アホでしょ?カラオケ屋で12時間よ。
会計、31,690円! 一人10,564円 アホだよねー。カラオケで一人1万て!
しかし楽しかったねぇ~。この歳で「朝までやるぞー!」(by 吉田拓郎) ができたってのも嬉しいし、超絶久々に会ったのに昔の「空気」で楽しく過ごせたってのもね。
長いこと米国暮らしだったOちゃん(仮名)が体調不良で帰国し療養してたが最近調子良いから会おうぜってのが開催のきっかけだったんだけども、「今日はいつもにも増して調子良いぜ」だったのがね、ほんと何よりだぜ。イェーイ。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
引き続きあれやこれやと調べつつ、仕事では残務処理や引き継ぎ関係とかもあってアップアップしてる上、「装備」を固めるために薄めの部分のスキルアップにも励んでいるもんで、ハーレーにも乗ってないし、リペアの修行用に買ったギターもブリッジ外してフレット抜いた状態で放置。
吹部のお手伝いでは今まで無かったミスや忘れ物連発・・・。
ま、落ち着いたらね。
そうそう、カミさんの反応はと言えばフツーに「大変じゃん!どーすんの?年金貰う?」ってノリで、俺がテンション上げてるもんでうろたえる余地もないって感じか。何だそれ?
娘も息子もみんなでワッハッハと、至って平和な毎日だ。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
ちなみに、
オープニング画像はお察しの通り、AI(今回はGeminiくん)に作って貰ったもの。
このトピックの要約とタイトルを渡して作って貰った。
最初に上がってきたのはもっと虫っぽかったりギターのネックが折れてたりだったのを何度も注文付けて作り直させた。
英語のタイトルも付いてるがこれはGeminiくんが勝手に付けたもの。
The Grasshopper's Postponed Winter. 直訳すると「(その)バッタの延期された冬」って感じだな。 英語だとキリギリスも grasshopper つまり「バッタ」で一括りなんだとさ。欧米のみなさんは虫オタクと昆虫学者以外は種類にまったく興味ないらしいよ。
で、最初はこれ、 A Grasshopper's Postponed Winter だったのよ。
なのでAIにツッコんでみたのさ。
「A だと一般的なキリギリスのニュアンスになるじゃん? 俺はそんじょそこらのキリギリスとは違うんだぜってニュアンス持たせたい場合、ここは The の方が良くなくね?」
と。
そしたら
「まさにその通りです。ただの哀れなキリギリスと一緒にすんじゃねぇ、俺はあの寓話の常識をひっくり返す『あのキリギリス』だぜ」という不敵な美学や特別感を込めるなら、The 一択ですね。」
ということで The に直してもらったという訳。
あ、ブログの内容とか文章とかをAIに渡してゴニョゴニョしたことはないぜ。
そこは譲れないラインだ。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
とまぁ、そんなこんななのさ。
人は多かれ少なかれ「変化」を望まない傾向にある。俺も基本そうだ。
しかし望むと望まざるとに関わらず確定しちゃってりゃ受け入れざるを得ないんだから前向きに対処していくしかないもんね。
しかし、変化のレベルも度を越すと逆に妙に高揚しちゃうもんだねぇ。
いや・・・同僚たちの中で俺ほど能天気にテンション上げてるのは居ないけどね。
まぁどうにかなるって。 というか、ならなけりゃフツーのキリギリスってだけの話よ。
コメント
コメントを投稿
コメント記入後、コメントの記入者:欄で ◯ 名前/URL を選びます。
名前を入力してください。 URL: 欄は空白でもOKです。
[ 次へ ] をクリックしてから [ 公開 ] でコメント投稿できます。