ヘルメットをなんちゃってリペイント
とは言えあくまでも「なんちゃって」リペイントでだ。 でも、DIYならなんちゃって方式もアリでしょ 知らんけど
という話をしよう。
2017年、「次にブログに上げるのはこれだな」 と思っていたネタ。
8年越しでようやくアップなーのだ。
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2016年の俺の誕生日にカミさんからちょい乗り原付(二種)用ヘルメットを貰った。
事前に俺が候補をいくつも挙げて、この中からかーちゃんが選んでくれろ と頼み、彼女が選択したのは全体金色のキラキラヘルメットだった。
加工前の写真を撮ってなかったので商品写真を |
俺が手伝いを続けている、かつて娘が世話になった吹奏楽部がコンクールで『金賞』を獲れますようにという願いを込めてということで選んだそうだ。
当初から、選んでくれたヘルメットには何らかの加工はするつもりでいた。
さて、ゴールドか。 どうあしらうか・・・
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俺の中で様々な提案と却下の攻防が繰り返されている中、ふと以前使っていた白地にトライバル柄のヘルメット、あれ良かったな という思いがよぎった。
過去のトライバル柄のやつ |
Amazon でトライバル柄のデカールを物色。 デカールってのはアレよ。ステッカーみたいにペタっと貼れて、上のフィルムを剥がすとデザインが残るやつ。
トライバル柄を探していてピンストライプで良い感じのを発見。 これイイじゃん!
とりあえずテキトーに数種類買い込んだ。
値段は当時のもの |
これらをすべて単体で切り出し、台紙のままヘルメットのあちこちに当てて位置やバランスを吟味し、あーでもないこーでもないで配置決定!
台紙を剥がしてフィルムごと慎重~に貼ってフィルムを剥がす。
曲面に貼るのは難しそうだなと思いきや、そうでもなかった。
無事にすべて綺麗に貼り終えたが、後頭部が寂しかったのでピースマークシールを自作して貼った。
撮ってたら娘が入り込んできた ピンストライプのサイズはまさにお誂え向き |
頭頂部はこんな感じ カッコええやん! |
うん。なかなかイイぞ。
これで上からクリア塗料吹いて固めれば剥がれることもない。
と、
ここでもうひと手間掛けたくなった。
金色も活かしつつ色も乗せられないか? キャンディーペイントを使うのはどうだろう?
キャンディーペイントというのは色付きのクリア塗料。 イメージ的には屋台のりんご飴。
祭りや縁日の時、めちゃめちゃ美味そうに見えたりんご飴、何度もトライしたが美味かった試しがない。 美味しいりんご飴を食べたことがある人に出会ったこともない。 次こそはと何度騙されたことだろう。あんな酷い話あったもんじゃないね。
話を戻す。
しかし塗装に関しては一つ大きなハードル、いや高い壁があった。
実はこの俺、手先は超絶器用だしDIYも大好きなのだが、塗装だけは得意ではなかったのだ。
塗装ってのはね、せっかちくんには向いてないのだよ。もはや鬼門なのだよ。
しかし今度こそは、今度こそは、急がず時間を掛けて丁寧にペイントするようこんこんと自分に言い聞かせた。
そんなせっかちな俺ゆえのなんちゃってリペイントによる企ては、金色にブルーのキャンディーペイントを乗せて美しいグリーンメタリックにしてやるぜ ってことだった。
半透明ブルーの下に金色があれば混色して緑だろ? って思惑さ。
本来のリペイントは元の塗装を全部剥がして下地から塗り重ねて行く。 さらにはインナーやらゴムやらも全部外して作業する。
何も外さず元の色をクリアも込みで下地にしちゃうってところが「なんちゃってリペイント」の極意なのさ。
果たしてそう上手く行くんだろうかねぇ。
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ブログを頻繁に更新していた時は何をするにも作業の経過を写真に撮っていたのだが、もうこの頃はその習慣も無くなっていて、作業の経過写真は無い。 残念。
さて、
「なんちゃって」とは言え元のクリアの上にそのまま塗料乗せるのには一抹の不安もあり、1,000番のサンドペーパーで空研ぎ。いわゆる「足付け」ってやつをした。
縁のゴム部分とシールドを付けるためのスナップボタンには慎重~にマスキングテープ。
他もしっかり養生し、内部には新聞紙を詰めまくった。
塗装用ぐるぐるテーブルの代わりにカメラの三脚を使った。
新聞紙が詰めてあるヘルメットを三脚の雲台にぶっ挿す。 まるで獄門台。
首のネジは緩めてあるのでヘルメットはぐるぐる回る。 ナーイス!
そしてブルーのキャンディーペイント。
一定の距離から満遍なく、ヘルメット自体を回しつつプシューっとな・・・
全体を薄塗りできたら一旦止める。
せっかちな俺はすぐにでも2回目の塗りがしたくて イーーーってなってるのだがここは大人モードを発動して辛抱辛抱。
でもこのペイント、結構乾くのが早く、朝から夕方までの作業で何度も塗り重ねが出来た。もういいだろう。垂れもなく均一に塗れたっぽい。
ただ、この時点では透明感はなく黒っぽい青にしか見えない。ピンストライプもまったく見えてない。
「ただの青黒じゃん!」と娘に突っ込まれた。
やる前にキャンディーペイントについて話していたためどうなるのか興味があったっぽい。
いやいや勝負はこれからよ。 知らんけど・・・
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1,000番の耐水ペーパーを使い、ただの青黒ヘルメットを水研ぎ。
だんだん塗料がクリアになって行き下地が見えて来た。
おぉ!思った通りのグリーンメタリック!成功だ! ピンストライプも浮き出て来たぞ。
ここでまた変な事を考えた。
敢えて濃淡付けて斑にしたら良い感じかも。
ということで深めに研いだりあっさり研いだりでアクセントを付けて行ったのだが、ところどころやり過ぎて剥げ落ち部分を作ってしまった。あちゃ~。
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全体をグリーンメタリックにしたら金賞願掛けから離れてしまうよね。
心配は御無用だ。
黒いピンストライプデカールを剥がせば下地の金のピンストライプになるって寸法よ。
しかし、そんなに都合良くピンストライプ部分だけ剥がすなんてできるのか?
できちゃったんだねー。 俺、器用なんだよねー。
しかも、デカールの僅かな厚み部分に塗料が多めに乗り、これが縁取りのようになってすごく良い塩梅。(完成写真↓をお楽しみに)
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数種類のシルエットをシール用紙に印刷してカッターで抜いてステンシルシールを作り、これを貼って中をサンドペーパーで削ってペイントを落として金色のシルエットを作った。
ええ~やん!
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ちょっとお高いのだがその価値はあった。
まさにせっかちな俺向けじゃん。
何回重ねたか覚えてないが、垂れることもなくイイ感じにできた。
このクリアスプレーの取説に、仕上げの磨きは不要って書いてあるのを後日発見した。
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うっとりする光沢 イェーイ (2019年撮影) こめかみ辺りのハゲは落として付けたもの ゴムとの境の部分に金色が見えているのは、 ゴムを外さない「なんちゃって」な処理のため |
デカいハゲ隠しはアコギ老舗ブランドのMartinのステッカー ヘルメットになぜMartin?なところがポイント高し |
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塗装苦手なせっかち老眼シロートの仕事とは思えないねぇ。
家族も友人や知人も「おぉ~すごーい」って反応だったし、塗装もやっているハーレーショップに行った時に「これ、自分でペイントしちゃった。スプレー缶で」と見せたらめっちゃ驚かれた上、「こんなことされちゃ、こちとら商売上がったりだ!ハハハ」などと昔のテレビドラマでしか聞けないようなセリフがガチで生で聞けた。
以前、お手先に大変お世話になった者です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
返信削除(娘ちゃん可愛いですね~)
ブルーのキャンディペイントやデコールでむしろ元の金色がより映える効果に驚き!縁どりもホントお見事🎶
いやぁ… 器用でいらっしゃるのは存じておりましたが、こんなアイデアの泉までお持ちとは…!!
副業でヘルメット屋さんも出来そうですよね!φ(..)メモメモ
還暦過ぎて肩書きいっぱい!
SE、音響プロデューサー、磨き屋さん…✨️
粟の穂さん、イェーイ! どうもどうも
削除自分でもあんなに上手く行くと思ってなかったもんでね
ピンストライプの縁取りは全然意図してなくてたまたまなのよ
肩書か、、、ビデオ編集屋さん ってのもあるしね
本業以外はまったく金になってないけど