今年も行こうかなぁ 三溪園

『三溪園』という庭園がある。
子供らが小さい頃、夏になると良く行ってた本牧にある市民プールの裏手の方にあり、興味はあったものの、入園料取るのかよ、じゃいいですー と敬遠していた。

700円くらいだったんだけどね。
これが2023年10月に900円に値上げした。

昨年2024年秋になって初めて訪れたのだが、紅葉にはまだ早かったものの入園料に十分見合うだけのところだったので、今年は紅葉のピーク狙って行ってみようかなぁ。

というお話。　

🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂🍂

三溪園は生糸の商売で大儲けした原三溪さんって人が酔狂で作った大庭園だ。
三溪 は雅号だそうだ。 雅号持ってるんだからアーティストでもあったんでしょうな。　

個人で庭園作ったアーティストと言えばクロード・モネさんも凄いけどね。
ジャポニズムイェーイ　日本サイコーなんつって自宅の敷地に日本庭園作っちゃったし。 太鼓橋とか据えちゃって。
その絵を何枚（何十枚？）も描いてる。　同じアングルでも時間によって陽のあたり方が違ってまるで違う風景になる。もちろん季節によっても。
なんて贅沢な。

晩年に白内障を患い、失明の不安を抱えながら描いた『日本の橋』の絵は凄い迫力だった。

言うほどでもないじゃん　って思うなら本物を是非観て欲しい。確かフランスのマルモッタン・モネ美術館が収蔵してるはず。
近所に野暮用でもあったら寄ってみ？

え？俺？行ったことないよ。上野に来た時に観に行っただけ。

何の話だ？　三溪園だ。

俺はご存知の通り紅葉を愛して止まない男なのだが、近年、どうも心躍るような鮮やかな紅葉が見られない。
紅というより茶色に近かったり、色付くやすぐに枯れ気味だったり。
温暖化の影響だろうか？　日照時間長過ぎのためだろうか？

そんなこんなで昨年2024年、今まで行ったことないが三溪園はどうだ？ とカミさんと行ってみたのだった。

広い！こんな庭園を個人で作るなんて酔狂も度を越してるぜ！

でっかい池はあるし色んな古い建物があって、三重塔やらなんやら、さらに散歩の途中で休憩するための庵まである。なんじゃこりゃ。

ところどころピンポイントで紅葉してたりもするが概ね緑。　銀杏は綺麗に黃葉してた。　ここ数年、ピークを狙うと茶色掛かってたりするのでちょい早めにしたんだが早過ぎたようだな。

しかし何しろ歩いてて気持ちがイイ。

庭園内には古建築があれこれ。　重要文化財だったり市指定有形文化財だったり。
取って付けたようなものじゃなく、ガチの侘び寂び感がイイ。

冒頭にも書いたが入園料払うだけの価値は十分にあったねぇ。
小さい滝まであったりして、酔狂の極みだな。

こういう道はもはや「庭園」のイメージじゃないね。

ちょっとした高台に上って行けたりもして色々凄かった。

きれいな茅葺き屋根のこの建物は、旧東慶寺仏殿。 え？酔狂で作った庭園内に仏殿？？？

何やら鎌倉にあった東慶寺という寺の仏殿が維持困難になって、そしたら原三溪さんが「だったらウチで引き取るわー」とかなんとかで移築したそうだ。　移築？ 鎌倉から？ はぁ～？　あー、海ルートかな？  にしても。。。
これも重要文化財。

HDR撮影してみた

個人庭園内に三重塔を建てちゃおうっていう感覚に恐れ入っちゃうな。

調べてみたらこれも移築だそうだ。 しかも京都から！
もちろんこちらも重要文化財。

いや～、スーパーエクストリームアルティメット酔狂だぜ。

これはどこかの門の屋根部分。

鬼瓦は分かるんだが、その隣の桃は何なん？

調べてみたら桃には魔除けの意味があるんだとさ。古事記に桃にまつわるエピソードがあるらしい。

あ・・・桃太郎もその流れか。

家紋が七五の桐かー。　だから何って話でもないんだが、皇室や日本政府の紋章も七五桐だなーと。何かそっち方面の何かの何かかも。

最後に園内の茶屋で休憩。俺は海苔醤油団子の方を食べた。 うん。美味かったー。

良さ気な感じの蕎麦屋もあったが、団体予約が入ってて入れなった。

他にもご飯食べられる店があったような気がする。

と、

2024年の11月23日に行ってこんな塩梅。
紅葉楽しむなら月末から12月入ったくらいが良いのかな？ 微妙なんだよなー。

この一週間後には上野公園にも行ったが残念な紅葉だった。外国人観光客がスマホで写真を撮っていたが、「本当はもっと美しいんだよー、ごめんなー」と心で謝ってしまうほどの。

今年はピーク狙ってまた三溪園に行ってみようかなー。