The Köln Concert - ケルン・コンサート

あったまおかしいレベルのすっげージャズピアニスト、キース・ジャレットの伝説的ライブ『ケルン・コンサート』をご存知だろうか。

このコンサートの実現の裏で何があったのか・・・という話が映画化されたという。

ウソのような実話に基づく話で、仕掛け人は18歳の少女ってか!

なんだその映画、観てぇじゃん! Netflixに降りてくるまで待てねえじゃん!

というお話。


実は今回のトピックは別ネタで下書きもほぼ終えていたのだが、急遽このネタに挿し替えた。 
ネタはホットなうちに上げないとねぇ。

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a long long agoの学生の頃、Jazzのハートを理解してえぜ! などと思いながら時々新宿のJazzバーに立ち寄っていた。 バーと言え立ち寄るのは昼間のカフェタイムだ。
当時、「Jazz喫茶」と言われる店がいくつかあったが、その店は「バー」って雰囲気だった。

ある日その店に立ち寄ると入口に「アルバイト募集」の張り紙。 おぉ!

女性オーナー兼店長(そして”ママ”)との面接でジャズは好きか?と聞かれ、本筋はロックだけどジャズに興味があって と正直に答えてその場で採用となった。

でっかーいJBLでモダン・ジャズのレコードをそこそこの音量で鳴らし、
その時掛けているレコードのジャケットをイーゼルに架けている。
昼のカフェタイムとは打って変わって夜は大忙しで最初の頃は洗い場専門だった。

めちゃめちゃ忙しいので洗い物が捌ける時が無い。 ある訳ねーじゃん が従業員全員の共通認識だったが、俺は何度も洗い物が捌ける瞬間を作って称賛を浴びたりしていた。

インターネットは一般に公開されてない時代だ。 JAZZに興味あるんだけどまず何を聴いたらイイ? なんてのは知り合いのJAZZ好きに聞くくらいしか道が無いし、それで情報仕入れても実際にレコードを聴くまでに手間暇お金が掛かる。

しかし、その店で働いてる間はずっと、JAZZに精通した店長がオススメを掛けまくってくれるし、それをごっつい良い音で楽しめるのだ。
いくら洗い物が忙しくても屁でもなかったね。

随分色々と聴いた。 ツウの人らが「これくらいは押さえておけ」と言う範囲は優に超えるくらい押さえたはず。

そんな、忙しく働きながらJAZZを楽しんでいたある日、イーゼルに掛けられたジャケットはキース・ジャレットの  The Köln Concert 。


初めて見るジャケットだった。白地にピアノを弾くもじゃもじゃ男のモノクロ写真。シンプルだけど心惹かれるジャケット。
俺は昔のアニメだと煙で表現されるくらいの勢いで洗い物を捌きながら耳を澄ませて「音」を待った。

あれは魔法だったのか呪いだったのかはたまた祝福だったのか、俺はキース・ジャレットの音に包まれて、マジで「飛んで」しまったのさ。

店内のザワザワは俺の脳内ノイズキャンセラーが完璧にシャットアウト。
俺の意識は「ケルン・コンサート界」へ。
ピアノソロによる即興演奏だけのコンサートだ。ピアノだけで完全に世界を構築している。 

俺は片手にグラス、片手にスポンジを持ったまま正面を凝視してフリーズしていた。
大袈裟な話じゃなくてマジのガチで。 魂持って行かれちゃうんだよ。マジで。

店長に「どうしたの?」と肩を揺さぶられて元の世界に引き戻された時、自分の状態にびっくらこいて笑った。 えへへー 店長「こいつヤベーやつかも」と思ったに違いない。


そんな『ケルン・コンサート』なのだ。

他にも素晴らしいアルバムは沢山あるのだが、キース・ジャレット・トリオの『Somewhere Before』というアルバムにも触れておきたい。
A面1曲目、Bob Dylan の My Back Pages 、
まずベースだけで1stバース。その終わりのところで入るピアノが堪らんのよ!そしてそれを追うように入るシンバル・・・ あまりの事に泣いた俺さ。音・間・響き・魂が心にサクっと刺さった。

このアルバムの日本盤のタイトルが「サムホエア・ビフォー」なのも情けなくて泣ける。

おっと、ケルン・コンサートの話だった。

あのコンサートを実現させたのが18歳の女子高校生だったなんて話は初めて聞いた。
マジっすか?とWikipedia見てみたら、あらほんとだ。 企画当時は17歳とな。
ついでにあのコンサートで使ったピアノ、ベーゼンドルファーだったのかー!
でもキース指定のモデルとは異なる、リハ用へっぽこドルファーだったそうだ。 それをどうにかこうにか・・・という辺りも映画では描かれているようだ。


とね、
『ケルン・コンサート』への思い入れの深さも相まって、その舞台裏を描いた映画って唆られるじゃん。 しかも実現させたのが18歳って! 若い人が無闇に突っ走る姿ってそれだけで心打たれちゃうじゃんじゃかじゃん!

ってことで、もうお察しのことと思うが、観てきたぜ という話なのだ。

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シネコンでの上映スケジュールは1日1回のみ。 まぁヨーロッパ映画ってそういう扱いだよね。
チケットは完売で満席。とは言え一番小さい会場でキャパ58席。
カミさん曰く、「サイモン・コーウェルの自宅のシアタールームくらいじゃね?知らんけど」
うん。きっとそれくらいだな。

なこたどーでもいい。 映画がどうだったかってこった。

見る側がどこに焦点置くかによるかな。
ケルン・コンサートがどんなだか知ってて、俺みたいに呪いだか祝福だか魔法だかに掛かっちゃってる人なら楽しめると思う。
18歳の彼女がキース・ジャレットを聴いた時の衝撃と感動、その後の行動や気持ちやそこに引き込まれる周りのあれやこれやとか、あの奇跡のコンサートの裏にこんなことが・・・って点では俺は楽しめた。
でもちょっと期待してたことを外された部分もあって、キース・ジャレットに俺ほどの思いを持たないカミさんは「なんでだよ!」って感想。 いや分かるよ。良~く分かる。そうだよなー。ハハハ

って感じ。
こう書くと、ツウなら楽しめるけどニワカは・・・みたいに言ってるようだが決してそうじゃない。逆のパターンだってあると思う。

俺は好きだし観て良かった。 じゃあ人に勧めるかと言われたら・・・お勧めはしない。 でも観たいと思うなら観るべきだ。 どっちじゃーい!

客の年齢層高かったなー。 でも若い兄さんも居たし、若いカップルも居た。

帰りの車で The Köln Concert を聴きながら帰って来て、さらに続きを聴きながらこれを書いてる。
改めて聴いて・・・やっぱり、イイわぁ~~~~。


コメント

  1. お疲れ様です。
    私の想いでの音楽はドラクエ3です。
    中1のころ、最初はテニス部でしたが、当時の顧問が今でいうパワハラ教師でやめちゃいました。
    で、当時仲のいい友達が誘ってくれたのが、楽器を始めたきっかけです。
    しかし、よく考えたら、小学生のころは音楽が大嫌いで、成績も悪かったです。
    ベートーベン聴いても何だかわからず、リコーダーも吹けず、練習もできない小学生でした。
    ピアノ弾けるのは女の子のみでした。
    なんとなく始めましたが、どういうかたちであろうと続けています。
    音楽についての探求心が生まれ、人との絆があるから続けていつのだと思います。
    嫌いから好きになると隙のまま続くし、好きから嫌いにもなりえます。
    偶然とタイミングが合うって凄いことだと改めて感じます。

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    1. 誤字、日本語としておかしい箇所発見。
      訂正したいです(涙)

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