君の入場のテーマは何だ？

自分の入場のテーマを決めるとしたらどの曲が良いだろう？

テレビのバラエティ番組で格闘技的なことをやっているのを見て、ふと思った。

そんなの決めて、いつどこで使う？
朝起きて、朝食の食卓につく時ね。雄叫び上げながら。
職場に入る時とか学校の教室入る時もイイかもね。
条件と状況次第では、寝室に入る時ってのも・・・アリかもね。( Do the Hustle! )


で、入場のテーマだよ。
ジミ・ヘンの『Foxy Lady』がイイかな。俺は。
ま、俺としては何のひねりもなく面白味も無い、ありがちでフツーの選曲だわな。

こんな曲だ。

あ～～～～～　カッコイイ～～～～～～


で、朝食時に子供らにも聞いてみた。

「自分の入場のテーマ決めるとしたら、どの曲にする？」

まずは娘からだ。
多感なティーンネイジャー。（中3になりました）
吹奏楽をこよなく愛し、近頃ではイギリスの「One Direction」（ワン・ダイレクション）というアイドルグループにうつつを抜かしている娘がどんな選曲をするのか、非常に興味をそそられるところだ。

「えっとね・・・・・・・・あ、アレ！」　”アレ！”の時、ちょっと目がキラーンってした。

「デッテデデデー・デッテデデデー♪ アーァア～～～～アーッ♪」

「ブハハハ！　Immigrant Song！ いいとこ衝いて来たな～」

娘が選んだ、彼女自身の入場のテーマは、レッド・ツェッペリンの『移民の歌』だ。

この曲。  （曲が始まるのは 0:20 から）

ジョン・ボーナム（ドラムス）、やっぱスゲーな～。ビートに魂宿ってるよな～。

ちなみに、スタジオ録音盤（動画無し）



とっさに聞かれてちゃんとボケられる我が娘。
まっすぐに育ってるなぁ・・・


じゃあ、お前は？
今度は息子（なんと！小6になりました）に聞いてみた。

「う～んとね・・・・・・・　あ、あれ！
　ア～アハハハハハハハハー♪ア～アハハハハハハハハー♪」
「ギャハハハハ！　お前、その曲、その部分に来る前に入場完了だぞ」
「あの部分だけ使う！」

アニメ・マンガ・ゲーム三昧でやることやらずにすべて禁止されている息子が選択したのは、

『地獄の復讐がこの胸にたぎる』

だった。

モーツァルトのオペラ『魔笛』の中の有名な一曲。
凄いタイトルだけど、サビのメロディが極めて美しい。
ハンパねーソプラノで、プロのソプラノ歌手でも歌える人は限られているそうだ。

一番高い音が、楽譜の五線を突き抜けたの上のドの上のファまで行ってる。
まさに天上界のメロディー。 歌い手の声帯はもはや楽器だ。

いや、これ、有名だから聴けば誰でも判るんじゃないかな？
こんな曲だ。

（動画無し　息子が入場の時に使うのは 0:40くらいから）

す～っごいね～。 ハンパねー。


二人とも、まっすぐ育ってるなぁ～・・・。

ふと、「じゃあとーちゃんは？」と聞かれたらどうしよう？とうろたえた。

二人がしっかりボケてるのに、俺が『Foxy Lady』じゃ、フツー過ぎて父としての面目が立たないじゃないか。

「なーんだ、とーちゃん、フツーだな」
「もっと面白いかと思った」

なんて言われたらどうしよう？・・・

ヤバい。何か考えろ！どうする？　焦って何も浮かばない・・・
入場のテーマ・・・入場のテーマ・・・

あ・・・う・・・じゃあ、エリック・クラプトンの『Wonderful Tonight』でどうだ？



ダメか？　面白くないか？・・・
あぁどうしよう・・・ トム・ウェイツの『Clap Hands』 　ダメだ。狙い過ぎた！

と、一人静かに熱くうろたえてる間に会話も朝食の団欒も終了し、二人は自分の食器の片付けを始めた。

俺はうろたえたままの状態で取り残された。

ホッとするやら寂しいやら・・・　　Wonderful Tonight♪　朝だ！っつってんだ！


で？
自分の入場のテーマ決めるとしたら、どの曲にする？