Stream Deck 使ってイェーイ
Stream Deck (ストリーム・デック)なるものをご存知だろうか?
スチームじゃないよストリームだよ。
なんか面白便利そうだなーと思いつつもなんとなーくそのままにしてたのだが、急に欲しくて堪らなくなってAmazonで手に入れた。
めっちゃ使えるやつだな、これ。
というお話。
○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○~・~○
Stream Deck との出会いは数年前のラ・フォル・ジュルネだった。
NEWZIKというメモ書き可能な画期的なデジタル楽譜ソフトのブースでデモをしていたのを冷やかしで覗いたのだが、その楽譜ソフトそのものよりも、そこで使われているガジェットにがっつり惹かれてしまった。
この、ボタンだらけで存在を主張しまくってるこいつは何だ!?
「いえ、楽に入力や操作ができるように繋いでいるモノですが、専用ではなくてストリームデックという、配信者さんやクリエーターさんが良く使ってる機器です」
そしてそこのお兄さんが楽譜入力のデモとしてこれの操作を見せてくれた。
沢山並ぶカラフルなボタンの絵柄がすべてパラパラっと入れ替わった。
うっわ!なんじゃそりゃ~?
各種音符・休符や楽譜に使われる各パーツや記号のボタンを押すとソフト側でそれらが入力されたりコマンドが実行されたりする。
何かのカテゴリを意味するボタンを押すとまた全体のボタンが切り替わり、「戻る」ボタンで元のボタン状態に。(どうやらこれは「フォルダ」機能だったと後に判明)
「つまりこれ、アプリやモードによってボタン自体の機能も絵柄も切り替わって、それぞれにショートカットとかキー入力やマクロが登録されてて、それでアプリを操作できるってこと?」
「まさに仰るとおりです!」
俺の洞察力と理解力と要約力には自分自身で舌を巻いたぜ。 なんちって。
いや、スゲーじゃん! 世の中にはそんな魅惑のガジェットがあったのか!
どうやら2017年から存在していたらしい。まったく知らんかった・・・
ショートカットキーをいくつか登録できるキーボードとか、いくつかボタンが並んでてそれぞれにショートカットキーを登録できるガジェットなんかはこれまでもあったが、そこに何を登録したのか覚えてないと使えないし使い勝手も悪かった。
ボタンがディスプレイになってればそのボタンに割り当てた機能が判るし、さらにそれがアプリやモードで切り替わるなんて画期的じゃないか!
「へぇ~~~!凄いな~。 これいくらくらいなんですか?」
「えーと、4万円くらいですね」
「そうかー、高いなぁ!」
「ボタンの数が少なくてもっと安いのもありますよ」
「そうなん? なんか欲しくなってきたなー」
「買っていただきたいのはこちら(画期的楽譜ソフト)なんですけどね、アハハハ」
「それ、WindowsやChromeOSでも使えるの?」と、カミさんは楽譜ソフトに興味深々。
「あー、残念ですが今のところiOS用だけです」
そして俺、「そしたら今から銀座アップルストアに iPad買いに行くか? なーんちって」などと軽口を叩きつつお兄さんに礼を言ってその場を後にした。
後日ネットでStream Deckについて調べた。いくつか機種がある。
値段に見合うだけの価値があるのか? つまり俺の役にも立つのかなー・・・
使ってる人は概ねみんな絶賛しているがセッティング段階で投げ出した人も居る。
配信者の他、ゲーマーやクリエイター系の支持が高いがプログラム系やビジネスワークで利用している人も少なくないようだ。
配信もビデオ編集もオンラインゲームもイラスト描きもやってる息子に話してみたら「あー、知ってる!知ってる!欲しいんだけど高いんだよー・・・」 ということだった。
俺はビデオ編集や画像編集もちょいちょいやるので使えるかもしれない。
仕事でも使えるかもな。
どうしようかな~ と数日悩むも、なんとなくそのままに。
それから約半年・・・
ビデオ編集をしていると、1つの作業を複数のコマンドですることがあり、何度も右クリックメニューやメインメニューからコマンドを呼び出すのが面倒。
またマウスポインタは編集ポイントに置いたままで作業したいのだが、右クリックメニューに無いコマンドはポインタを移動してツールバーなりメインメニューを開かなけりゃならない。
ショートカットキーを覚えれば作業を効率化できるのだが、覚えるのも面倒なのだ。
そもそもショートカットキーが当たってないコマンドもあるし。
ハっ! こういうときのための Stream Deck か!
そして再検討を開始。AIにも相談したところ買っちゃえ買っちゃえとそそのかされた。
シリーズで一番小さいのはボタンが6個の Stream Deck Mini で1万円でくらい。
そんなにがっつり使う感じでもなさそうだし、「ページ」切り替えや「フォルダ」も使えるそうなんでこれで良いのかもな・・・
うそーん で探したら8ボタン+ページ切り替えセンサー付きの Stream Deck Neo というのがあった。 「ネオ」ってイイな。 冒頭の写真と↓この写真がネオ。
ふむふむ・・・ なるほど・・・
ボタンだけの機種だとページ切り替えを一つのボタンに割り当てないといけないが、こちらは切り替えを専用のセンサーでやるので8個のボタンがフルに使えるって寸法だ。
- ラウンチャー的使い方
アプリ・特定のワークフォルダ・特定のファイル・特定のWebサイト・特定のスクリプト などを登録すればボタン一発で呼び出せる。
アプリの起動に関しては良く使うものはそれなりに起動しやすくしてるもんだろう。
なのでありがたみは薄いかも。というか俺はあまり登録してない。
その他はかなり便利感ある。「目的の場所まで行ってブツを見つけて開く」が「このボタンを押す」で済ませられる。
ショートカット作りゃ良いじゃんって話でもあるが、それが置いてあるところまで行くひと手間が省けるだけでもイェーイな感じ。 - 「プロファイル」を設定するのが幸せの第一歩
目的のアプリケーション用の「プロファイル」を作ることで、そのアプリケーション専用のボタンセットを作ることができる。
ボタンが足りない場合はそのプロファイルの中にページを追加する。
そのアプリケーションがアクティブになると自動でボタンがごっそり切り替わる。 - アプリごとの機能登録・設定
作業を効率化したいアプリ上で以下に挙げるような機能を登録する。
・重要だけど使う頻度が低く、メニューのどこにあったかいつも探す機能
・サブメニューやそのまたサブメニューにあって呼び出すの面倒な機能
・いくつかのコマンドを組み合わせて行う作業
・ショートカットキーが押しにくいとか左手だけじゃ押せないようなもの
・マウス操作だともたつくがキーボード操作は面倒な、素早さが必要なもの
・設定画面を呼び出し、ほぼいつも決まり切った設定値で実行するもの
・呼び出し方が単純ではないやつ
・よく使う定型文の呼び出し(出力)
このようなものを物理ボタンに絵柄付きで登録できて一発呼び出しできる。
絵柄付きなので判りやすいのがなんたってイイ。 思っていた以上に作業効率は上がる。
「いや、大抵の事はショートカットキー覚えればこんなの無くても解決だろ」と仰る賢いあなたは無駄金叩くこたあない。
ショートカットキーを覚えることすら面倒な俺には素晴らしくうっとりなーのだー。 - 設定は簡単?
公式ヘルプもあるし、検索すれば解説トピックがいくらでも見つかる。分かれば簡単。
なのだが、、、
対象アプリのどの機能を登録するか、登録後の動作確認、アイコンをどれにするか、そのボタンをどう配置するか、多い場合にページ分けやフォルダ作成をどうするか なんかを考えるのに途方もない時間を費やす。
俺はそういうので悩むのも嫌いじゃないが人によっては「イーっ!」ってなって放り出すこともあり得ると思える。 - MuseScore での例
最近は使ってないんだが、無料最強楽譜浄書ソフトの MuseScore は向いてそう。奥のスマホ画面の説明は後ほど
マウスポインタは入力位置に置いておきたいが音符切り替えはツールバー上にある。ショートカットキー割り当ては四分音符が [5] キー、八分音符が[4]とかって覚えらんねぇ! こういうのをボタンに登録すると良さそうじゃん。
他にもショートカットキーが振られてるもので良く使いがちなものや、たまにしか使わないメニューコマンドを登録するといい感じになるよね、きっと。
音程は [c],[d],[e],[f],[g],[a],[b]だから登録しなくてもいっか。 - 「マルチアクション」合せ技登録で恍惚感
1つの作業に複数のコマンドを呼び出したり、設定ダイアログを呼び出してから決まった値やテキストをセットして実行するといったキー操作をまとめて登録できる。
→ 物理ボタン一発で一連の処理が実行されるのはもう恍惚感 - トグルスイッチも登録できる
何かのモードをポチっとON もう一回押すとOFF という設定
ホットキーでも合せ技(マルチアクション)でも設定できる
1回目と2回目で同じキー設定でも別のキー設定でもOK - 普通押し/ダブル押し/長押し
1つのボタンに3通りの押し方別の設定ができる「Key Logic」という機能があってナイスなのだが、そこにマルチアクションが登録できないのが残念過ぎて泣ける! - ボタンに割り当てられるアイコンは?
無料有料といろいろあってセットでダウンロードして使えるようにするのだが、、、
沢山のアイコンの中からそのコマンド向けのものを探すのがかなり面倒。
自作アイコンも設定できるので自分で作る方が手っ取り早い。
「クリップボードからペースト」で設定することもできるので、使用アプリの当該コマンドにアイコンがあればそれを部分スクショすればチャチャっと行ける。
無い場合は目的の機能のアイコンをネットで画像検索して、見つけた画像を部分スクショの上Stream Deckにペーストで登録。
部分スクショ:Windowsの場合、[PrntScn](もしくは[Shift]+[Win]+[S]) でカメラアイコン-矩形 で領域ドラッグ
なんならAIに作って貰ってそこから部分スクショも良いかも。
例えば↓は Gemini にStream Deck用にビデオ編集系アイコンを20個くらい作ってとオーダーしたもの。
ちょっと微妙だけど・・・もっと具体的にオーダーすればそれなりに作ってくれる。
※アイコンサイズに推奨値(Neoの場合は144×144)はあるが厳密じゃないのでテキトーにちょい大きめに作ればOK - マウスの動きやクリックなんかも登録できる?
基本機能ではできない。
だが、マウスを扱えるようにするプラグインがあるそうだ。
俺は使ってないので、どの程度使えるものなのかは不明。 - 右クリックメニューにしかないコマンドでも登録できる?
Windowsの場合、キーボードにメニューキーボタンがあればそこから右クリックメニューを呼び出せる。
無い場合は [Shift]+[F10]キーで呼び出せる。
マルチアクションでまずこのようなホットキーを入れて、メニュー項目のコマンドキーとか矢印キーとかで目的のコマンドを選べばよろし。
もし目的のコマンドにショートカットキーが割り当てられているならそれをホットキーで登録する方が手っ取り早い。 - リモート先のマシンでも使える?
ホットキー入力とテキスト入力はシングルでもマルチアクションでも使える。
だが、その他はNG。アプリごとのプロファイルも有効にならない。
リモートアプリによっては色々インストールしてあれこれ設定すればできるらしい。
そこまではやらずとも、リモート接続に使っているアプリ用のプロファイルを作り、その中にリモート先のマシン上で良く使うアプリ用の「ページ」または「フォルダ」を作って幸せに使うという方法もある。俺はそれで事足りてる。 - VirtualBoxでも使える?
ホットキー入力は使えるが、それ以外は一切ダメ。
テキスト入力は文字化けのレベルを超えて変な動きをする。
試した仮想マシンはWindowsとUbuntu。 VirtualBoxとの相性問題っぽい。
俺はVirtualBoxのUbuntu内のVSCodeを良く使うが、キー登録やキーの合せ技登録だけでも十分幸せに使えている。
テンプレート的なテキスト出力はVSCode側でスニペットを登録し、これをStreamDeckのキー出力合せ技で出せるようにした。
スニペット設定で特殊なPrefix(例 ::fileheader)にして他の候補が出ないようにする。
キーボード入力では使わないのでprefixを覚えておかなくて良い。
さらに、body の中に ${1:title} などを仕込んでおけば超絶ハッピー
※適度にwait入れたりは必要
ちなみに俺、Hyper-Vは以前痛い目に遭って以来使ってない
WSL2もほとんど使ってない - ボタンの数は少なくても幸せ?
まぁイエス。
Neo にはボタンとは別にページ切り替えセンサーがあり、使ってみるとこれがとーーーってもナイス。
6個のやつが一時的に欠品で良かったー。 - でももっとボタン数が多いやつの方が良いなぁって思う?
思うねぇ。
ページ切り替えの動作が入るよりは無い方が良い。
32個の機種を買えばもっと幸せとは思うが・・・お値段がねぇ。そして場所も取るし。 - お試しとかできたらなぁ・・・
できますよ!
スマホ用公式アプリでスマホをStream Deckにできちゃう。ボタン6個までなら無料で使える上、ページ切り替えUIもある。
パソコンと同一ネットワークに接続されていればパソコンで使える。
Stream Deck Mobile で検索すれば出てくる。
実は俺、↑のスマホ用アプリを古いスマホに入れて実機と一緒に動かしてる。→
実質14ボタン!
でもやっぱ物理ボタンの方が使いやすいけどね。
どうだろな~ と思う人はスマホアプリで試してみるのがオススメ。
設定の仕方や機能は一緒なので自分が普段パソコンでやることで作業の効率化ができるかどうか確認できる。
こりゃ行ける!と思えたら実機購入を検討すれば良いし。
コメント
コメントを投稿
コメント記入後、コメントの記入者:欄で ◯ 名前/URL を選びます。
名前を入力してください。 URL: 欄は空白でもOKです。
[ 次へ ] をクリックしてから [ 公開 ] でコメント投稿できます。