レコーディングの映像を見る時、ボーカル録りのシーンで、マイクの前に巨大金魚もすくえそうな丸い幕が立てられているのを見たことがあると思う。
あれをポップガードと言う。
中学3年の娘にとって、ポップガードと言えば、幼い頃父に見せられた We Are The World の印象が深いようだ。
レコーディングでボーカル録りに使われるのは、コンデンサーマイク。
ライブなんかで使うダイナミックマイクよりも高音質・高精細な音が撮れる。
かなりデリケートに反応するため、パピプペポ・バビブベボなどの破裂音の場合音声レベルが飛んでしまう。
なので、これを防ぐためにポップガードを付けて録音する。
何しろデリケートなマイクなので、唾ガードの意味もある。
以前書いたが、俺は、リコーダーアンサンブルの録音のために、コンデンサーマイクを買った。
ボーカル録りはしないのだが、オマケでポップガードが付いていた。
さて、
今度、娘の吹奏楽部のホール練習での演奏をレコーディング機器にコンデンサーマイクを繋いで録音することにした。
ホームビデオで録音できる音声は「音楽」を聴くには色々なノイズが乗り過ぎているのだ。
マイクを保管していた箱を開けて中を改めていたところに、娘がやって来た。
足を止め、無造作にポップガードを手に取り、自分の口の前にかざすや、
「ウィアーザワ~~~♪」
この歳になれば色んなミュージシャンのレコーディングシーンを見てるだろうに、ネタとして出てくるのはウィ・アー・ザ・ワールドなんだな。
「ちょい待てや」とポップガードを取り上げ、マイクとショックマウント、ポップガードを組み上げて娘の前にかざしてやった。
「はい、どうぞ」
すると娘、マイクに向かって歌いだした。
「ウィアーザワ~♪(←普通) ウィアーザワ~♪(←シャウト)
ウィアーザチルドレン♪(←普通) ウィアーザチルドレン♪(←シャウト)」
・・・・・
「ソ、レッツスタァ、ギィヴ・・・」(←この部分がお気に入りらしい)
どの部分かお判りだろうか?
スティーヴィー・ワンダー+ブルース・スプリングスティーンの掛け合い2回目部分だ。
ウィ・アー・ザ・ワールド、あれだけの数のミュージシャンのソロがありながら、娘のチョイスは、よりにもよってブルース・スプリングスティーンなのだ!
まっすぐ育ってるなぁ~~~。
で、ちなみに、
吹奏楽のホール練習を録るとなると、やっぱりマイク2本でステレオで録りたいよな~・・・
なんつって、冒頭の写真のものと同じマイクを発注してしまった。
向かい合わせで掛け合いもできるようになるぜ。
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