2012年9月15日土曜日

グーグル・アート・プロジェクトの今

明日描く絵が一番すばらしい by Picaso

何なんだ!この残暑は!
予想はしたものの予想以上に残暑じゃないか!

秋は来るのか来ないのか!
あ、でも、今年の紅葉は期待できそうだな。

と、まだまだ『芸術の秋』って雰囲気じゃないけども、今日はちょいと先乗りで芸術系のお話。

絵画についてちょっと。


芸術ってのは理屈じゃなくて感じることだよね。
絵の場合、見て、へぇ~とかハァ~とか感じればそれで良いのさ。
誰がいつ描いて、その背景はあーだこーだってのは知らなくても良いし、知りたければ後からで良いのね。いや、知ったら知ったで面白いんだけど。

多くの人が「イイ」って言ってる絵を見ても別にイイと思えない・・・としても、それはそれでOK。
「絶対的」な良さなんて幻想だし。
ただし、ピカソの絵を見て、「俺の方が上手い」とか言ってるのは大きな間違いね。


「本物」の絵ってのは、「語る」よね。
芸術全般そうだけどね。見たままそのものじゃなく、「語る」のが芸術だよな。
分かる分からないじゃなくて、「感じる」ことなんだな。
ブルース・リーが言うように。 Don't think. Feel!

なんつって語っちゃってるけど、俺、別に絵画に詳しい訳じゃないんだけどさ、
まぁ、感じればイイのさってノリだけで。


さて、
昨年2月にこのブログで紹介した、Googleアート・プロジェクト
美術館内をストリートビューで見て廻れる凄いプロジェクトだ。
一部の絵画は超高精細写真で見ることもできる。

あの時点では、参加美術館は9カ国の17館だけだった。
俺はあのトピックに、
「将来もっと増えてくれると嬉しいねぇ。(ルーブルとかオルセーとか)」
と書いている。

いや、これが、、、爆発的に増えたんだよ~!
40カ国、151の美術館による30,000点以上に及ぶ作品がここで見られる。
ルーブルはまだ参加してないけど、オルセーは入った。
(オルセー所蔵のミレーの『晩鐘』や『落ち穂拾い』も加わった)

日本からも、東京国立近代美術館や足立美術館、サントリー美術館なんかが参加している。


ニューヨーク近代美術館(MoMA)内をストリートビューでウロウロしてゴッホの絵を見ている様
ストリートビューみたいに美術館内を巡るもよし。
「アートワーク」を楽しむもよし。
特定の画家の作品だけを美術館を横断的に集めて見るもよし。
時々、超高精細な画像が対応していて、拡大していくと筆のタッチや絵の具のひび割れまで見えるほどのものもある。

もちろん、リアル美術館で本物を見る迫力には遠く及ばないけど、
こういうコンテンツはありがたいし嬉しいね。


ただ、問題もいくつかある。

  • 日本語化されてない
    一応日本語は選べるし、ところどころ日本語にはなるが、日本語では検索できない。
    例えば、ミレー では検索できないので、スペリングを調べて、Millet と入力しなければならない。
    美術館検索も同様。
     
  • コンプリート率
    特定の画家の作品のコンプリート率ってどれくらいだろ?
    かなり低いんじゃないかな。
    一人の有名画家の作品が一つの美術館にすべて納められてるってことはまずない。
    分散している美術館すべてがGoogleアート・プロジェクトに参加していればコンプリートの可能性は出てくる。
    けど、個人所有の絵を美術館に預けて展示している場合は所有者に使用許諾を取らなきゃならないそうだ。
    これがスムーズに行かないと、所蔵作品でもここには出てこないことになる。
     
  • 居ない人も居る
    何しろ美術館単位での参加なので、ある画家の絵を所蔵している美術館が一つも参加してなければ、その画家の絵は無い。
    ちなみに、あろうことか、ピカソの作品は一点も入ってない。ギネスに載る程多作なのに。
    (著作権がまだ切れてないってのもあるのかな?)

そしたらそうね、ほんの一部だけど、有名どころで、画家別のコレクションのリンクでも貼ってみますかね。
それぞれ、Googleアート・プロジェクト内の、画家別作品一覧に飛ぶぜ。


なんだか教科書コレクションみたいだな。
「おい、ここになんであの画家が居ないんだ!」なんてのは知らん。自分で探しとくれ。

ちなみに、ラファエロ、シャガール、ダリは掲載件数少なすぎでカット。


Artworks (冒頭の写真) で、色んな人の絵をダ~っと見て行くってのもオツだぜ。


絵を選んで単品表示にすると、拡大表示ができたり、所蔵する美術館内のストリートビューができたり。
結構おもしろい。

理屈抜きで感じちゃおうぜ~。


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