2012年9月22日土曜日

佐渡裕+ウエストサイド物語

Beat it!

今日、9月20日は娘の吹奏楽部の東関東大会だった。
のだが、前にブログに書いた通り、ウチは見に行けなかった。

なぜなら、
佐渡裕指揮、東京フィルハーモニー交響楽団による、
『ウエストサイド物語 シネマティック・フルオーケストラコンサート』
のチケットをと~っくの昔に取っていたためだ。

まさかビンゴで被るとは。
さらには、公演時間と娘の中学の演奏時間まで被った。


で、そしたらコンサートの話の前に、娘の吹奏楽部のコンクールの結果から発表しますかね。




中学吹奏楽コンクール東関東大会

35校中6校が次の『東日本大会』に進めます!

我が娘の中学の結果は・・・

ドラムロール

ドゥルルルルル
ルルルルル
ルルルルル
ルルルルル
ルルルルル
ルルルルル
ルルルルル
ルルルルル
ルルルルル


金賞受賞!

『東日本大会』進出の巻~!
イェ~~~~~~イ!ラッケンロォ~~~~~~!

スゲーぜ!スゲーぜ! ィヤッホ~イ!
東日本大会は来月14日。会場は青森なのだ!
今度は行くぜ行くぜ行くぜ~~~!



ってことで、本題の佐渡裕+ウエストサイド物語。


ミュージカル映画の金字塔的名作『ウエストサイド物語』のサウンドトラックを抜いた版を会場で上映しながら、佐渡裕指揮東京フィルハーモニー交響楽団が生で演奏を付けるというすっごい企画。

『ウエストサイド物語』と言えば、俺が『Blues Brothers』をバイブルだと思うのと同じように、カミさんにとってのバイブル的作品。
そんな訳でカミさんが見つけてチケットを手配して観に行くことになった。


佐渡裕ってのは、日曜の朝の番組『題名のない音楽会』の司会をやってる人ね。本職は指揮者。

佐渡裕がウエストサイドって聞けば、通な人ならピンと来る。
ウエストサイド物語の音楽(作曲・指揮)を担当したのは、レーナード・バーンスタイン(指揮者・作曲家)。
佐渡裕は、バーンスタインの最後の愛弟子。
その佐渡裕が『ウエストサイド物語』の指揮を振る。  凄いねぇ、おい。
この人は中学の卒業アルバムに、将来、ベルリン・フィルで指揮とか書いたそうな。
それが去年実現している。 ベルリン・フィルで指揮だよ! 凄いねぇ。
ま、今が旬って感だわね。


『ウエストサイド物語』はもともとブロードウェイミュージカルで、それが映画化されたのが1961年。
佐渡裕が生まれたのも同じ年だと本人が言っていた。


映画『ウエストサイド物語』は、それ以前以後で語られるほどの革新的ミュージカル映画だ。
これを見て、尋常じゃない違和感を覚えた人も少なくないんじゃないだろうか?
舞台作品の映像化なので、絵がリアルなところにミュージカルのファンタジー性が表現されるため、慣れてないと尋常じゃなく違和感を覚える。
だってね、チーマーが街歩いてていきなり踊りだしたりするのよ。
チーマー同士のケンカにもフリが付いてて、おいおい、どうした?って状態だし。
でも、あれがまたクセになったりするのね。

ちなみに、マイケル・ジャクソンの『Beat it』のPVはこの作品へのオマージュですな。
ウエストサイド物語の中でも "Beat it!"(失せろ!)というセリフが出てくるんで、Beat it は歌自体がウエストサイド物語へのオマージュなのかも。いや、知らんけど。


判りにくい写真だけど、行ったことある人なら、あー、あそこだと判る
東京国際フォーラムの中のInformationブースあたりの天井
船底の骨格みたいな天井の構造がカッケー

会場は東京国際フォーラム ホールA
ホールAは初めてだった。 横に広い会場だな~。

ステージ上にはオーケストラのセッティング。
オケピでの演奏じゃなく、ステージ上で演奏する。
その奥の壁にスクリーンが掛けられ、そこに映画が上映されるのだが、すでにそこには映画のオープニングの絵が映っていた。

始まる前、ステージ前まで近づいて、かぶりつきでオーケストラのセッティングを観察した。

持てる楽器のプレイヤーは楽器を持ってステージに上がるが、コントラバスは最初からステージ上に置いてある。
コントラバスは6台だった。
みんな渋くて格好良かった~。
その6台のうちなんと5台が、5弦コントラバスだった。
普通は4弦なんだけどね、コントラバスって。
4弦は1台だけ。 へぇ~~~。

追記:クラシックでは4弦の更に低い音が出る5弦を使うことがちょいちょいあって、「4弦が普通」ということではないらしい


時間になり、まずは佐渡裕がプレトーク。
「昨日も2ステージ演りましてね、だから今日のための練習はできてます」
会場ドッカーン! 関西の人だから軽く笑いも心得てる。


そして始まった。
オーバーチュア。
フルオーケストラの生演奏だもん。そりゃ良いですわ。

ミュージカルやオペラのオーバーチュア(序曲)ってのは大事でね、
その『世界』への導入部分。日常から非日常への架け橋。

そして物語へ。

いや~~~~、素晴らしかった。
思っていた以上に素晴らしかった。
いや、凄くもあった。

映画の歌や踊りとぴったり合わせて生演奏だよ。しかもフルオーケストラ。
さらに、ウエストサイド物語の音楽ってどれも音楽的に凄い。
テンポも途中で微妙に変わりまくる。
これをぴったり合わせて演奏する。
そこには、佐渡裕の作品への思い入れも反映される。
ほんとスゲー。

いや、時々微妙~にズレたりもするんだけど、逆に、たったこれだけしかズレないの?ってレベル。
ほんとスゲー。
歌やダンスにいちいち感動したね。
ナタリー・ウッドは別嬪さんだしね。歌は口パクだけど。

最後、泣いたなぁ~。
トニーを抱きながら、 Somewhere って、、、泣かない奴居ないでしょ?あれ。
ナタリー・ウッドは別嬪さんだねぇ~。


エンディングの間に涙も乾いて、やれやれ・・・
ところが、全部終わって、佐渡裕とオーケストラに拍手を送る時、
もう、よくやってくれました!ありがとー!ブラボー!ってのがグルグル回ってテンション急上昇して、また泣きそうに。
佐渡裕も、「やりましたでぇ」って顔してお辞儀して、感動しちゃったね。
鳴り止まない拍手に3回応えたけど、アンコールはなし。

いや~、本当に良いもの観られて良かった良かった。
珍しく息子も一睡もせずに最後まで観た。


ロビーには、映画公開当時のパンプレットやら何やらが展示してあった。
その中に、当時のスクリーンそのものを撮った写真もあって、字幕が一緒に映り込んでいた。
 Cool って曲の Go Cool! の部分の日本語訳が、「涼しい顔をしろ」となっていたのには笑った。

2 件のコメント:

  1. 近所のおばちゃん2012年9月23日 16:04

    いくぜ!!!青森!!!!

    いやぁ~~~~感動でしたよ~~~~♪
    車で往復8時間、宇都宮での滞在3時間でしたけど、心地よい疲れでした!

    CD聴きましたか???ほぼNOミスでしょ???
    おばちゃんはウルッちゃいました!

    来月は一緒に泣きましょうね♪  

    で、どぉやって行きましょうか・・・
    やっぱ色々次の日のこととか体力のこととか年とか考えると公共機関利用ですかね???って近所のおじちゃんが言ってました。ぷぷぷ


    返信削除
  2. 近所のおばちゃんさ~ん! コメントどーもありがとー!

    青森~~~!イェ~イ!ラッケンロ~~~!

    大変お疲れ様でした。
    CDありがとうございます。
    うん、ほぼノーミス!
    県大会の時より音にメリハリが出てるよねー!
    細かいとこも綺麗になってるしね。
    青森ではもっとレベルアップしちゃうんでしょうかね。
    うん。一緒に泣きましょ泣きましょ!

    で、そっか~、歳をね一・・・ 翌日は仕事だしねー、、、車は無謀かな~?

    返信削除

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