2013年11月15日金曜日

『夏の庭』と『スタンド・バイ・ミー』

秋を楽しもうとするも、なんだかあっという間に冬のように寒くなってる今日此の頃。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?

私は至って脳天気に、ほどほどにかっ飛んでいるものの、すっかりブログご無沙汰気味になっています。

何せ娘の吹部関係のあれこれが色々とありましてね。
そこ持ってきて息子は息子で「お年ごろ」になってきて、彼の名誉や人権や尊厳を考えたらブログに書けないネタを日々大量生成してるしで、毎日忙しくやっております。

さて、今日は久々に本の話でも。



人から勧められて「面白そうだな」と思った本ってさ、即応しないとなかなか読まなかったりするよね。
その時何か読んでようが、とにかく即応して手に入れないと。
「これ読み終わったら読んでみよう」なんて思ってると、ダメだね。
思い出しても、なんかその気にならなかったりする。


先月、息子の小学校で「学習発表会」なるものがあり、カミさんと行ってきた。
中学に入ったら演劇部に入ると言っている我が息子が演じる芝居を見、その大根っぷりに涙した。

廊下には生徒らが書いた歴史上の偉人たちの絵やら、読んだ本の挿絵付きの紹介などが掲載されていたので、一枚一枚見て行った。
息子はどんな本の紹介を・・・ ウゲっ!マンガのノベライズ本じゃねーか! また泣けた。
挿絵はもちろんそのマンガそのもの。 まったくクリエイティブじゃないよな。 自分で考えてないんだもの。


小学校6年でも、みんな色々読んでいて、結構面白い。
その中に、ちょっと俺の心の琴線を微妙に震わせる内容の本の紹介が。

挿絵は、3人の少年のバックショット。(バックショットなのがイイ!)
死に興味を持った少年たちが、死にかけ(と思われる)老人の死を見届けようと監視に行くのだが、そこに待っていたものは・・・ みたいな内容。
おっと、書かれていたのはこんなテキトーな文章じゃないよ、もちろん。

小節のタイトルは『夏の庭 - The Friends』
ん?・・・ なんかこのタイトル聞いたことあるような無いような・・・

挿絵の雰囲気と紹介文に興味を引かれた。 ちょっと読んでみたいな・・・
まず感じたのはスティーヴン・キング作品の『スタンド・バイ・ミー』(原題 The Body)
ノリが似てる。

この紹介文を書いた子の名前を見たら、おっとっと、吹部で娘の1つ後輩のチューバプレイヤー(男子)の妹さんじゃないか。
ママは吹部の保護者会(のようなもの)の役員なのでちょいちょい顔を合わせるし、パパも吹部関係のイベントに積極的に顔を出すので、会えば結構話をする仲だ。


そして今月の頭、娘の吹部のバーベキューイベントがあった。
その時、件のパパ・ママと話をしつつ、一緒に来ていた妹ちゃんに、あの紹介ポスターは良く掛けている旨を伝えた。
「あの本を読んでみたくなっちゃうくらい良く書けてるよ」

すると後日、役員会の後で彼女のママが、「よろしかったらどうぞ」と、その本を貸してくれたのだ。

本との出会いも縁だねぇ~って思うけど、こういう流れで読むに至るってのも面白い。


俺はレ・ミゼラブルの原作を読んでいたのだが、それは中断して、借りた本を読むことにした。
即応しないと、借りた場合でもなかなか読まなくなっちゃったりするんだよな。


読みながら気付いたんだが、これ、以前、ある友人に勧められていた本だった。
その時は「面白そうだな」と思い、ちゃんと、「いつか読む本リスト」に入れてもあったのに、全然読んでなかったのだ。 やっぱね。そうなんだよな。 ダメだ即応しなきゃ。
ああいうリストは「いつか読むと言いつつ読まない本リスト」なんだから。


さてその内容はどうだったかっつーと、、、あ~、イイねぇ~。 結構グっと来た。

3人の小6の少年たち。
微妙な年頃の彼らが「死」を、つまりは「生」と向き合い、あれこれ経験し考え感じる。

妙に立派な文章で物語る主人公、太っちょとメガネの友人たち。
むむむ・・・・ やっぱ『スタンド・バイ・ミー』じゃん。 クリス(リヴァー・フェニックス)が居ないけど。

でもギリギリ「パクリ」じゃないってことにしておこう。
俺は大のスティーヴン・キングファンであり、かつ、『スタンド・バイ・ミー』チョー大好きだけど、そこはOK。 完全なるオマージュではるけどね。
焦点の当て方が違うんで、これはこれで良い作品だった。
読後感が良い作品読むと気持ちが良いね。


あ~、でも、『スタンド・バイ・ミー』また読みたくなっちゃったな。

で、本棚の奥から引っ張り出してきたら、もう何度も読んでるし古いしで中身がボロくて茶色くなっちゃってる。
20年以上前のもの。表紙はまぁまぁ綺麗だが中身は茶色。 右は原書のペーパーバック。表紙絵イイなぁ。

なんかペラペラめくってたら身体が痒くなってきたような感覚に・・・ 新しいの買い直すか?

あ、そう言えば、スティーヴン・キングの未読の作品がやっと文庫化された。
以前なら速攻で買ってたんだけど、今はなんとか電子書籍で出ないものかと、待ってしまう。

待ってたらやっぱり読まないかもしれない。

即応だな。やっぱ。
両方買ってやったぜ! しかも恐怖のAmazonじゃなく、通勤途中に本屋さんでだ。


『スタンド・バイ・ミー』、表紙の絵が変わってる。 古い方、表紙だけ取っておこう。
え?何のために? 取っておいてどうする? どんな意味がある? あぁ?
いや、だって、、、捨てられないだろ?これ。


というか、新しい方、妹ちゃんに貸してあげようかな? 小6じゃちょっと早いかな~?
俺が貸したら、それも本との「縁」って話になるのかな?
問題は良い「縁」になるかだな。 どうかな~・・・

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