2015年2月13日金曜日

アニーに首ったけ

ミュージカルの名作『アニー』が、32年ぶりに新たに映画化された。
1930年代が舞台だったストーリーは現代に置き換えられ、赤毛でそばかすのアングロ・サクソン系だった主役のアニーはアフリカ系アメリカ人の少女に。

旧作『アニー』の大大大大大ファンである俺としちゃ黙っちゃいられない。
ってことで一昨日、カミさんと映画館で観てきた。

最初から泣く気満々で観に行ったものの・・・・ 映画館で嗚咽まで漏らしたのはこれが初めてだった。
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映画『アニー』の新版について知ったのは、去年の12月の頭だった。
ネットで偶然見つけて「なんですとぉ~!」と。
新版のトレイラー観ただけで泣けて来た。

↓オフィシャルトレイラー 泣けちゃうでしょ~?


オフィシャルサイトはこちら。
映画アニー オフィシャルサイト


blu-ray待たず、映画館で観て良かった~。 もちろん、blu-ray出たら買うけどね。 いや発売前から予約入れちゃうけどね。



てことで、新版アニーについて、ネタバレしない範囲であれこれ書いて行こうとかなと。


まずはオーバーチュア。
凄~く楽しくて素晴らしい! ものの見事に物語の中に引き込まれた。


物語が始まって最初の曲は旧作同様『Maybe』。 ここは予定通りに涙ジョボー。


結構序盤に『Tomorrow』が来る。 これ、食らった~~~。
何が食らったって、あーた、、、もう~観て!お願いだから。
Tomorrowで、既にして涙腺のパッキンが崩壊しましたわ。


ストーリーや物語の背景も現代に置き換えられていて、当然、曲も現代風にアップデートされている。 ビートを利かせた感じが多かった。
しかし、単にアレンジを変えているだけなのはTomorrowとMaybeくらいだったかな? 後は、アレンジだけじゃなく、新しいメロディーが上手いこと挿入されて、まさに現代風な曲になってたりする。 これが見事。
まったく新しい曲も何曲か使われていた。


旧作で、軍需産業でのし上がった超大富豪のウォーバックスさんは、新版では携帯電話会社のCEOのスタックスさんに変わっていた。
ジェイミー・フォックスが良い味出してます。 歌も上手ですな。


孤児院のミス・ハンニガンは里親のミス・ハンニガンとなり、演じるはキャメロン・ディアス。
ハンニガンが旧作ほどは酷い奴じゃないのは、別にキャメロン・ディアスがNG出したとかじゃなく、今の時代、あんまし酷い描き方をすると、問題視されちゃったりするためじゃないのかな?と思ったりしたな。 例えばPG指定が付いちゃうとか。

ただ、旧作ほど酷くはない分、心の動きの表現は難しそうなんだけど、そこは流石な感じだった。


旧作での俺のお気に入りのキャラ、魔法使いのボディーガードのプンジャブー(パンジャブ-?)がいない。 ファンタジー色は排除されたようだ。
けど、微妙にプンジャブーに対応してる感じのキャラは居た。


「今」の話としておかしくないように、いい感じにストーリーや設定が変えられてる中で1つ、かなり重要な新ネタが放り込まれてる。
これは食らった。 これが最後の最後に効いて来る。


旧作ほどダンスが派手じゃない。 群舞もない。
つまり、いわゆるミュージカル映画的な、「不自然」なダンスシーンってもんが無い。
ダンスシーンが無い訳じゃないが、どれも流れ的に自然で、ミュージカル慣れしてない人にも違和感は無いくらいな感じ。


笑えるシーンやついニコニコしちゃうシーンも沢山ある。


アニーがピンチなシーンはドキドキしちゃって本気で心配し、「もっとこうすればいいのに!」とか考えながら観てた。


もう最後は水道管破裂事故並の号泣っすよ。
カミさん、自分の左隣りで俺が泣き、右斜め前のおばちゃんも負けずに号泣で、泣きのドルビーサラウンドを満喫したそうだぜ。

通常、泣ける映画でも、あのシーンとあのシーンは泣いたな~なんてのがあるけど、この映画に関しちゃ、泣いてなかったシーンを数える方が早いかもってくらいだった。



しかしこの映画、何がそんなに良いんだろう? と考え出すと、結構深みにハマったりする。

物語自体は虚構だしエンターテイメントだけども、そのストーリーのベースにある、
・アニーの両親の置かれた状況(貧困とか)や子への想い
・ウォーバックスさんやスタックスさんが成り上がるモチベーションになったその親世代の苦労
・アニーを始めとする、親の愛に恵まれてない子どもたち
・人生からドロップアウトしかけてギリギリで生きていく人たち
なんかは、現実とリンクしてる訳だ。 実際にあることとして。

そういう部分にリアル感や共感が生まれて、虚構が活きてくるってことなんだろうか?

超大金持ちが金で買えない大切なものに気づくなんて、物語としてはかなり陳腐なんだけども、この陳腐さがシンプルに心に来たりもするね。 人の心が動く時の感動ってやつかな。


生まれた環境がその子の生活や将来に大きく影響するなんてフェアじゃない。
とは言え社会システム的に完全にフェアなものを目指すのもナンセンスでね。フェアじゃない部分に高みを目指すモチベーションが生まれる余地もできるんだし。

そんなアンフェアな世の中で、人や社会のせいにせず、希望を捨てずに前向きに生きていく姿って、それだけで心打たれちゃう。
境遇がキツい子どもたちも、いや大人も、またそうでなくても、顎引いて前向いて明日に希望を繋げていければ良いよな~って思うな。

The sun'll come out, tomorrow. So you gotta hang on 'til tomorrow.
Come what may.
Tomorrow, tomorrow, I love ya, tomorrow. You're only a day away♪


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