2016年4月19日火曜日

毎月絵画展に行くぜ!のその後

クロード・モネ 『黄昏、ヴェネツィア』
ブリヂストン美術館収蔵
去年行った絵画展についてのブログトピックを今年の始めに書いたもののアップに至らずお蔵入り状態に。

ところがなぜか今日、突如気が変わり、リライト入れて公開することにしたぜ。

それより娘や息子の話を書いた方がウケるとは思うのだが、まぁ、ありのままを書いて訴訟問題まで発展しちゃうのは避けたいのでね。ハハハ




「今年は月1ペースで絵画展に行くぜ」と息巻いていたのは昨年の話。
吹部その他のJK活動で多忙な娘は放っておき、絵の好きな息子を連れて親子3人であれこれ観に行った。
しかし結局行けたのは7展だった。 月1ってのは結構厳しいね。



1月2月はトピックで書いたので、3月から。


ポール・シニャック 『サン=トロペの松林』
 3月 『新印象派展』 上野 東京都美術館

子供らが小さい頃から世話になっている友人夫妻と観に行った。

素晴らしかったねー。
スーラ、シスレー、シニャック、マティス、マクシミリアン・リュス、その他・・・

新印象派は主に点描画。色を混ぜずに別の色を点で置いていくことで中間色を出したり光を表現したりする。
ここまで点描画に情熱を注いだその心意気が凄い。


この日は桜がほぼピークだった。
今まで桜の時期の上野公園なんて地獄の沙汰だと思い避けていたのだが、、、案の定だった。
(今年は更に阿鼻叫喚の地獄絵図だったとの噂も聞くが・・・)
だが桜は確かに凄かった。圧倒された。


 4月 『ルーブル美術館展』&『マグリット展』 六本木 新国立美術館

2つの企画展を同時にやっていたのではしごしてきた。

ヨハネス・フェルメール 『天文学者』
『ルーブル美術館展』
16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画という括りの絵画展。
古い名画の風格や重みは凄い。

かなりの点数が来ていたため、息子がルーブル美術館の心配をしていた。
ハハハ、これでも借りパクできるくらい(できねーよ!)のほんの一部だから大丈夫だ。


フェルメールの絵が1点だけ来ていた。
フェルメールもっと見たい。 以前、フェルメール展行きそびれたのが悔やまれる。

息子はレンブラントの絵がお気に入りのようだった。

この時ふと気がついたのだが、
ヨハネスフェルメールピーテル・パウル・ルーベンスフィンセント・ファン・ゴッホジャン・フランソワ・ミレーピエール=オーギュスト・ルノワールクロード・モネ、その他大勢・・・

に対して、

レンブラント・ファン・レイン、 ミケランジェロ・ブオナローティラファエロ・サンティ

何 って? いや、苗字で呼ぶ派 VS. 名前で呼ぶ派。 苗字で呼ぶ派が圧倒多数だな~と。
おもしろいねー。 いや、どーーーでもいいね。


そして『マグリット展』
実は俺、マグリットは嫌いじゃないけどちょっとなんつーか、落ち着かない。

カミさんは結構マグリットが好きでテンション上げていた。
さあ、何はともあれ行ってみよう!

案の定だった。 落ち着かない・・・あー落ち着かない・・・。
空から降ってくる夥しい数のおっさん。 女性の顔の目がおっぱい。 空は昼間なのに町並みが夜。
と思えば一時期印象派チックな画風になったり。
添えてあるマグリット自身の能書きがまた小面倒な能書きで。

でもこの人の絵、写真で見るとイラストっぽいんだけど本物はしっかり「絵」なのがおもしろかったね。



 5月 『ブリヂストン美術館 Best Of The Best 展』 ブリヂストン美術館

ポール・セザンヌ
サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』
今まで、1企業が美術品買い集めて美術館なんつって、そんなのたかが知れてるだろ と思い込んでた。
ブリヂストン美術館、ハンパねー。 馬鹿にしててごめんなさい。 反省したと思ったら5年も休館ですか・・・(ビルごとリニューアルのため)

ルノワール、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ロートレック、マティス、そしてピカソ。
見応えある絵画展だった。

ピカソの絵はそこそこの時代を押さえていて、色んな芸風の絵が並んでいた。
ピカソの絵を観た時の息子のリアクション、「な・・・スゲー! な・・・ レモン・・・この色・・えぇ~? こっちの絵、この絵具・・・スゲー!」

なー。ピカソはスゲーな。 凄いパワーだよな。



『印象、日の出』
 9月 『モネ展』 東京都美術館

待ちに待ったモネ展だぜ!

いや~、素晴らしかった。
マルモッタン美術館所蔵作品によるもので、その多くは、モネが死去した際、手元に残していた作品とのこと。 他の画家の作品も結構あった。
いわゆる一般的なモネ展とは微妙に趣を異にする感じもあって実に良かった。

『印象派』という名称の由来にもなったモネさんの作品、『印象、日の出』は期間限定での出展。
やはり本物の力は凄い。 圧倒的だった。

モネさんが生涯描きまくった睡蓮の絵の何枚かも展示されていた。 これもまた、本やネットの写真で観るのとは大違い。 睡蓮の存在感。絵が持つ息遣い。 ほんと凄い。

晩年、白内障を患ってからの作品にはなにやら鬼気迫るものを感じるものもあった。





とまあこんな具合。
「毎月行くぞー」とか息巻いてると、色々追い立てられてなんか大変だった。
でも、「行きたいと思った時に行くのがいいな」 とか言ってると、ついつい行きそびれるんだな。

とりあえず今年は
『ボッティチェリ展』 行こうか っつってたらもう終わっちゃった。

『ルノワール展』は前売り券ゲット済み。
http://renoir.exhn.jp/

10月には『デトロイト美術館展』に行く予定。
http://www.detroit2016.com/
これは内容的に凄い楽しみ。
さらになんとデトロイト美術館のしきたりそのまま、全作品写真撮影OKなんだとさ!


絵画展ってイイよな。

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