デイヴィッド・リー・ロス張りに
前回の吹奏楽コンクールの話で、みんなが君らを誇りに思うに決まってんじゃん といったことを書いた。
一昨日、息子の小学校の行事で、たまたま娘の幼馴染みの両親と顔を合わせた。
そのお母さん、「おめでとう。凄いじゃん。応援してるって言っておいてね。 誇りだよ~」 誇りだよ~ でマジで涙出そうになった。
昨日は、地元関係での催しでの吹奏楽部の演奏会があって、最後に主催関係の婆さんがスピーチの中で東日本大会に触れ、「地元の誇りです」
今、「誇り」という言葉は、俺の涙腺をユルユルにするキーワードになっているぜ。
さてと、本題。
吹奏楽東日本大会に前乗りして朝の9時半に八戸に到着し、カミさんはリハ手伝いのためにリハ会場へ。
俺と息子はレンタカーで十和田湖へと向かった。
青森は寒いのかと思っていたが意外にも寒くなかった。
他に車の見当たらない気持ちの良い道を往く。
段々車の中が暑くなって来たが、レンタカーなので空調の調節の仕方が良く判らん。
判ろうとする努力を0.25秒でうっちゃって、俺は窓を開けた。
微妙に肌寒いくらいの風が吹き込んで来て気持ち良い。
「とーちゃん、こっちも開けて良い?」 「ああ、いいぜ。手や頭を出すなよ」
助手席側も開いて、風が通りまくる。
ちょっとバイク的な感覚で気持ち良い。
息子が嬌声を上げて喜ぶ。 しかし・・・まだまだ甘いな。
俺は息子に、親として見本を示してやらなければならない。
「ィィィイヤァァァアアア~~~オオオ~!」
俺は全開の車の窓から、八戸の空に向けてシャウトした。俺的にはMAXなシャウトだった。
おそらく一里四方には届いたんじゃないだろうか。
息子、バカウケ。
この前、町内会連合運動会の時にも応援席から放ち、周りのお年寄りたちを和ませたシャウトだ。
その時は声の調子がイマイチ振るわず、カミさんに「俺、声量落ちたな?」と聞くや、食い気味に「十分だよ!」と帰ってきたもんだった。
若い頃のロックな経験がこういうところで生きてくるんだね。
どんな経験も無駄にはならないってことさ。 (・・・っておい!)
途中、Penny Lane という名前のお店を見つけ、運転しながらテキトー撮りでカシャり。
その時は気付かなかったが隣りはLet It Beだ。
何のお店か判らんけど、そーとーなビートルズ好きなんだろう。しかしベタだな。
俺としちゃ、Penny Lane って名前の店となると、吉田拓郎の『ペニーレーンでバーボンを』の原宿ペニーレーンだ。
何年か前に復活したけど、あれは名前だけで場所も雰囲気も違う。
とか言いながら、元の店、俺は一回しか行ったことがなく、さらには夜のバータイムじゃなくて昼間のカフェみたいな時。
とか言いながら、雰囲気とか誰と行ったとか、まったく覚えてない。
やっぱり拓郎の歌にそそのかされて飲んだカンパリーソーダが死ぬほど不味かったのはペニーレーンだったか?別の店だったか?・・・記憶の糸が・・・組んず解れつ・・・
カーステがないので、自ら吉田拓郎メドレーを歌った。
ペニーレーンでぇ~♪ 窓を叩いてぇ~♪ 外は白い雪の~♪ 今はぁまだ~♪ 信じないそぶ~り♪ ひらひら~♪ 転がる石に♪ 望みを捨てろぉ~♪ ひ~とつ一人じゃ~♪ あ~それが♪ あーしたーにー♪ ララーラーララララーラー♪ 一つになれない~♪ 陽は沈んでぇゆくぅ~♪ 隣りの街の~♪ 祭りの~あと~の♪ ビートルズがぁ~♪ 下駄を鳴らしてぇ♪ 夏や~す~み♪
たとえば~僕が~ぁ間違っていても♪・・・
くぅ~。『流星』はぐっと来るなぁ~
ええかげんな奴じゃけ~ ほっといてぇくれ~んさい♪
これも来るわぁ~・・・
まだまだ曲は沢山あるが、俺は言うほど拓郎の曲を多く知ってる訳じゃない。
十和田湖より大分手前、もうすぐ奥入瀬渓流ってとこの道の駅で休憩。
息子が駐車場と歩道を隔てる金属の玉に乗り、そこからジャンプするところを写真に撮って欲しいと言う。
よし、思いっきりジャンプしてみろ。
カシャ!
お前、全然ジャンプできてねーじゃん! カメラの液晶でプレビュー確認。ほら、ダメだこれ。
はい、やり直しー!
ダメー! もう一回! ダメー! ダメダメー! 上に飛ぶんだよ~! はいダメー!
と何回撮り直しただろうか?
フィルムのカメラじゃとてもとてもできないことだ。
「じゃあ、とーちゃん、やってみせてよ!」
俺は息子に、親として見本を示してやらなければならない。
俺はカメラを息子に渡した。 バッチリ撮ってくれよ。
そして玉に乗り、「いいか、いくぞ~・・・・ ぅお~りゃ!!!」 カシャ!
「アハハ!スゲー!」と息子。 俺も結構な手応え。 「な?」
息子と一緒にカメラのプレビューを見てみる。
また、息子のやつ、ゲーマーだけあって、シャッターのタイミングはバッチリじゃんか。
それがこの写真。
ね、歳の割に頑張ってるでしょ、このおっさん。
「ほら、な、スゲーだろ、とーちゃん。デイヴィッド・リー・ロス張りじゃん。
知ってるか?デイヴィッド・リー・ロス」
「ううん。知らない」
「知ってろよ!」
「知らないよー。」
「ヴァン・ヘイレンの元々のボーカルだよ」(最近また復活。日本公演は延期らしい)
「ヴァン・ヘイレン?・・・」
「ジャ~ンプ!って歌ってる」
「あーーー、あれか」
若い頃、ギターを抱えたままジャンプしていた経験がこういうところに生きてくるんだな。
しかしおっさん、ちょっと頑張りすぎて、実は着地の時に腰が「メキっ」って言ってる。お鎮まり~・・・
そしてさらに息子の挑戦は何度か続いた。
ちが~う!上に飛べー! お前は飛び降りてるだけだー!
「とーちゃん、もう一回やってよ」
「ん・・・もうやらない」
「なんでー、もう一回やってよー」
「ううん。お手本は一回だけ・・・」(お前、帰れなくなってもイイのか!・・・)
参考資料として、デイヴィッド・リー・ロスのジャンプの写真。
VanHalen "Jump" の PV より |
やっべ!まだ到着前の休憩なのに、トピック一本分以上の量書いてるじゃん!!!
道の駅を後にした。
奥入瀬渓流沿いの道に入った。 これで十和田湖まで行き、食事してから奥入瀬渓流をハイクする予定。
この道・・・県道102号線。実に素晴らしい! 素晴らしく気持ち良い。
山の林道よりも森の中を走ってる感じで実に気持ち良い。
バイクは堪らないだろうなぁ。 ハーレーで走りたい!
紅葉がピークの時にバイクでこの道走ったら、間違いなく鼻血吹いて自分も赤くなっちゃうだろうな。
いや、素晴らしい。
ハーレーで走りたい。 ハーレーで行っちゃおうか?
ウチから何時間掛かるかGoogleマップの経路検索で調べてみたら・・・10時間。
ふ~ん・・・10時間か・・・。
朝4時に出たら午後2時に到着・・・ってノンストップかい!!!
車ならSA泊とか出来るけど、バイクはなぁ・・・
そういえば、息子は車に乗るとすぐ寝るタチなのだが、この日はテンション上がって起きていて、俺の「気持良い道だな~」に呼応して「気持ち良いね~」を連発していた。
十和田湖着。
なんとかうどんと、なんとか牛のなんとか丼のセットを食べた。(写真撮ったけど別に見せるほどのもんでもない)
さ、奥入瀬渓流へ。
渓流沿いに自然な感じの遊歩道や橋があり、歩きやすくなっている。
いくつもの滝があって、かなり楽しめそうなのだが、全域を歩いたら何時間掛かるか分からない。
というより戻って来られなくなる。
なので、1時間歩いたら1時間掛けて戻る感じで歩き出した。
木々の中を歩くのはめっちゃめちゃ気持ち良い。
こりゃ何て花だろな。
「あー!パンダコパンダの水門だ!」
あ、本当だ。実に素晴らしい。特に竹やぶ・・・は無い。。。
ちょいと気紛れにモノクロで。
森との対話 |
木との対話 |
そして、滝!
もう一発、滝!
そして、木漏れ日と川の流れのスローシャッター撮影写真。
木漏れ日なんだけどスローシャッターなので直射っぽく映ってる |
とまぁこんな感じで行って戻ってきた。
実に気持ちの良いところだった。 紅葉ピークの時は相当凄そうだ。
いつか、紅葉の時にまた来てみたい。是非。
十和田湖はテキトーで良いか。
遊覧船に乗って湖のあっち側に行くんだけども、時間的に戻る船が無いってことで、車の回送サービスを利用した。
通常、3千円で車を回送してくれるのだが、「戻れないならどうしようかな・・・」と逡巡していたら2千5百円にまけてくれた。
最初は青空も見えてたんだけども、、、
何やらブルーズマンが悪魔と取り引きする時のような雲とスポットライト3本。
そしてついに雨まで降りだした。
向こう側へ着いた時には雨も上がって、その辺りの木々は部分的に染まっていた。
なんの木だろう?
遊覧船から湖畔を見た時、ところどころほんのりと紅葉が始まっている部分もあったのだが、なんと、あろうことかそれらの写真すべて失敗。 ピントが合ってない。 やっぱ・・・写真撮る時はメガネ必須だな・・・。
帰りは県道454号線を使って八戸まで帰った。
これがまた良い道で・・・
この後、クネックネの山道が続く。
バイクで走ったら気持ちよさそうだ。
あーーー、ハーレーで走りてぇ~!
途中で、妙な看板を見つけて、思わず車停めてズームして撮影。
バ・・・・馬鹿野郎~!
気持ち良いドライブとハイクだった~。
ハーレーで行きたいな~。 10時間か~・・・ う~ん・・・。
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