2012年10月15日月曜日

涙の・・・吹奏楽コンクール東日本大会 in 青森!

たくさんの愛と感謝を

コンクール本番と表彰式を終えて会場の外の一角に集合。
顧問の先生やボランティアのコーチ(芸術監督含む)陣のねぎらいや挨拶。
そして部員たちの、、、ステージに上がった子らも上がらない子らも手伝いの1年生も、、、みんなの涙。涙。涙。。。

少し離れてズームレンズでみんなの様子をカメラに収めている俺に、シルバー人材と思しきセキュリティガードの爺さんがほんのり東北なまりで声を掛けてきた。
「あれは嬉し涙? それとも、悔し涙?」
なかなか粋な聞き方をする爺さんじゃないか。。。





先日の日曜日は青森県は八戸市の公会堂で、吹奏楽コンクールの東日本大会だった。
大会の正式名称は『第12回東日本学校吹奏楽大会 中学生部門』だ。

娘の中学の吹奏楽部自体、東日本大会進出は初の快挙。
東関東大会の前、親たちも「勝ち進んで青森行くぞ~!」などと息巻いてはいたが、本当に勝ち進むとは!

地元駅にはおめでとうの横断幕も張られた。

しかし、大会に遠征するには金が掛かる。
各自の交通費や宿泊費は自己負担するとしても、楽器運搬費のン十万円をどうする?
現地で借りるリハ会場費をどうする?
まずは部員の家庭からの寄付から始まり、学校全体から、連合町内会運動会での募金活動(生徒会の子らが頑張ってくれた「いくらでも構いません!100万円でも10万円でも!」)、その他地域の人たちの助力と・・・

結果的には、すべて賄えるだけの多くの寄付が集まった。
「地元」の意識って凄いんだな。
俺は生まれてこのかた「地元」意識が希薄な風来野郎なので、なんだか感動してしまったぜ。

きっと、毎年、地元の祭りや運動会やなんやで演奏してきた地道な活動が実を結んだって面もあるんだろう。



さて、東日本大会。
30名以下の少人数編成部門での最高位の大会なので、これ以上の勝ち上がりはなく、審査の結果、金賞・銀賞・銅賞のいずれかが決定され受賞することになる。

あなたの狙っている盾は金の盾?銀の盾?銅の盾?
もちろん、金に決まってんじゃん!
なんて正直な・・・では、金の盾を差し上げましょう

な~んて世の中甘くはないのだ。

東関東大会での4位通過以来、金賞受賞のために演奏に磨きを掛けるべく、本当~に、見てる親が泣き出しそうなくらいに厳しい練習を重ねに重ねて当日を迎えた。



大会前日から現地前乗り。
カミさんが現地でのリハ手伝いをすることもあり、家族揃って団体割引で便乗して行くため、朝4時起きして支度。

わさわさ慌ただしくしていると、娘、「とーちゃん、前髪切って~」
「何を~! 今日言うか!今言うか!」
「ず~っと思ってたんだけど言い忘れてたんだよ~」

娘の前髪を切るのは俺の担当なのだ。
カミさんが切ると、ややアヴァンギャルドな雰囲気になってしまい、まだ彼女はそういうノリには早いらしい。

「しょうがねえな、ほら、早く!」
こんな状況なので、おかしくない程度にササっと切ったら・・・もしかしていつもよりイイ感じかも・・・いや、バラバラかも・・・

ミミちゃん(仮名)のご家族一行は後の電車で行くとのことで、ミミちゃんのパパが彼女を車で駅まで送るついでにウチら家族を便乗させてくれた。


地元駅で集合。そこから東京駅に向かい、東京駅6時31分発の新幹線で八戸へ向かう。
のだが、、、なんと部員が一人現れない。 ボランティアのコーチがその子に家に電話。
お母さん、フツーにその電話で起きた様子。 てぇへんだ~!
その子のパパが二人を車で東京駅まで送り、そこで合流することに。

果たして東京駅・・・
なんと、無事合流。スゲー!
お父さん、高速道路をそーとーぶっ飛ばしたんじゃないか?オービスも構わず。
後日、赤キップどころか、逮捕状出るレベルなんじゃ?
まぁ、それくらいしちゃうよな。事故らなくて何よりでした。


新幹線で八戸に向かう途中、座る席の反対側の窓の向こうに見事な虹が!


アーチは緩いが太くてハッキリ。 こりゃ~幸先良いぜ。


新幹線に飽きてきた息子が俺に聞いた。「とーちゃん、今何時?」
「ん? 8時だ」
「ふ~ん。 朝の?」
おぉ・・・息子よ。。。
じゃがりこと息子の手と雲


八戸に到着。 新幹線の八戸駅って結構カッコイイな。


俺と息子はみんなと別れてレンタカーを借り、二人でドライブと洒落こんだ。
この話まで書いてると長過ぎて訳解らなくなるので、これはまた後日別枠で。


当日。
部員らはまたまた4時起きしてリハーサル。


そして本番!

全30校中、午前・午後で15校ずつ演奏し、それぞれ最後に表彰式があって賞が確定する。

流石に、ここまで勝ち上がって来ただけあって、どの学校も上手いし鳴っている。
でも、やはり緊張のためなのか、棲んでいる大会の魔物のせいなのか、微妙なミスやあり得ないミスが出たりする。
とりあえず金賞の最低条件としてはノーミスだろう。


我が子らの中学の出番になった。 あー、緊張・・・
演奏が始まった。

県大会の時よりも格段に良くなっているし、CDで聴いた東関東大会での演奏よりもさらに良くなっている。
音のメリハリも出てるし、全体の鳴りも良いし、抑揚や、「間」も良い感じ。
祈るような気持ちにかぶさるように良い演奏が鳴る。
娘のコントラバスの音も深く響いているし、ミミちゃん(仮名)のティンパニーも良い感じだ。
目頭熱くなるじゃねえか、こんにゃろめ~。 イイぞ~、その調子・・・

しかし、、、、大会に魔物は付き物なんだね。。。
ほんの一瞬、、、時間にしたら瞬きするくらいの長さだったろうが、本人にしたら永遠の長さに感じただろう。
痛恨のミストーン・・・

それでも動揺することなく、最後まで立派に演奏できた君たちを誇りに思うよ。

そう、あの子を責めるなんてナンセンス。
誰にでもミスする可能性はあって、たまたまあの子に出ちゃっただけなんだよな。
そりゃもうしょうがないんだよ。 あれだけ練習して、それでも出ちゃったんだから。

俺は心から拍手を送ったぜ。いや、俺だけじゃなく、みんなさ。


午前の部、15校すべて演奏し終え、続いて表彰式。

銀賞、銅賞、銀賞、、、と続く。
我が校が呼ばれた。結果は・・・ 銀賞!
ぉぉぉおおおお~! 銅賞じゃなくて銀賞だぞ! 良かったじゃないか。

それでも舞台上の部長・副部長は、まるでオリンピックで銀メダルを掛けて悔しく険しい表情の柔道48kg級の田村選手(ヤワラちゃんな)のごとくだった。

後でジャッジペーパーで確認したところによれば、とりあえず午前の15校中、8位。
真ん中じゃん。立派なもんだよ。初進出で。



そして会場の外へ・・・


シルバー人材と思しきセキュリティガードの爺さんがほんのり東北なまりで声を掛けてきた。
「あれは嬉し涙? それとも、悔し涙?」
なかなか粋な聞き方をする爺さんじゃないか。。。

「あれね・・・悔し涙です・・・」 俺は爺さん見ずに答えた。
「あぁ、そう・・・。悔し涙か~」 爺さんは静かに俺の視界から消えた。


娘が小さい頃以来、娘の泣き顔を何年見てなかっただろう。
普段、ファンキーだけど結構クールな娘が、鼻を真っ赤っ赤にして泣いてる。


俺はみんなの周りをウロウロしながらズームで狙って娘や他の部員たちをカメラに収めた。
けど、、、いくらレンズのピントリングを回しても、ピントが合わなくなってしまった。


そんなに泣けるのは素晴らしいことなんだぜ。
一生懸命、最善を尽くして頑張っても、それでも一歩及ばないことってある。
でも、そりゃ結果は大事だけど、もっと大事なのはそのプロセスだ。
一生懸命頑張ってきたからこそ、思い切り泣けるのさ。
悔しいけれど、むしろ良い経験だと思う。

この悔しさを今後の人生に活かして行ければいい。1年生2年生は来年の大会(富山県!)もある。
君たち、みんな、自分を誇って良いんだぜ。

俺は、いや、君らの親や親族はみんな、いや、学校の先生たちや友人たち、知り合い、そして地元の人たちも、きっと君らを誇りに思うに決まってんじゃん。

マジで、良い演奏だったぜ。


本当~に、子供たちにも親たちにも、本当に得がたい素晴らしい経験になった。

少しでも関わったり、応援してくれたり、祈ってくれたり、感心を寄せてくれた、すべての人に、
たくさんの愛と感謝を。




ちなみに、
大会翌日も吹奏楽部は休みなしで朝練。スゲーなぁおい。

次はアンサンブルコンテスト。
なんだか低音パートでエントリーするとかなんとかで、我が娘もメンバーに入ってるらしい。

「モーツァルト演るよ」
「モーツァルトのどの曲?」
「えっと・・・『どじょう番人』?」
「ドン・ジョヴァンニだろ!」
の一件・・・ あ! 娘って言っちゃった!!!ノーコメントだったのに!

6 件のコメント:

  1. どぼちょんB2012年10月16日 1:25

    銀賞おめでとーーーーー!!!

    結果も然ることながら本当に良い経験をしましたよね。
    その涙には悔しい思いだけではなく、今までの色~~~んな思いが詰まった涙なのでしょう。
    そしてその涙を見た父親も嗚咽を堪えながら涙するのです。
    そんな子の懸命な姿を傍で見ていられる親は幸せ者ですね。

    子にも感謝。

    返信削除
  2. 堂々の銀賞受賞おめでとうございます!o(*⌒―⌒*)o
    すごいですよ~燦然と輝いてるよ
    ~!
    パパさんのキャプションにも泣けました…くぅ~…!
    家族総出の応援旅行ー
    この思い出は一生の宝物ですね~(´;ω;`)

    返信削除
  3. どぼちょんBさ~ん! コメントどーもありがとー!

    > 銀賞おめでとーーーーー!!!

    ありがとうございますーーーーー!!!

    > その涙には悔しい思いだけではなく、今までの色~~~んな思いが詰まった涙なのでしょう。

    まさにその通りですね。だから泣けるんですね。

    > そんな子の懸命な姿を傍で見ていられる親は幸せ者ですね。

    まったくです。

    > 子にも感謝。

    タハハー! いや、まったく。

    返信削除
  4. 粟の穂さ~ん! コメントどーもありがとー!

    > 堂々の銀賞受賞おめでとうございます!o(*⌒―⌒*)o
    ありがとうございます!

    > すごいですよ~燦然と輝いてるよ~!
    だよね? 立派に燦然と輝いてるよね? ありがとう。

    > パパさんのキャプションにも泣けました…くぅ~…!
    アハハ&エヘヘ。

    > 家族総出の応援旅行ー
    > この思い出は一生の宝物ですね~(´;ω;`)
    うん。ほんと。末代まで語り継がれちゃうね。
    娘は泣いてるとこ写真撮りまくるのは勘弁して欲しいって言ってたけど、後々は、写真があることを嬉しく思ってくれるんじゃないかと・・・

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  5. 銀賞おめでとうございます!!
    わが校もこの大会に出場することができました。
    しかし、結果は銅賞でした…
    ですが部員たちは全員笑顔で一人も泣いていませんでした
    3年生はここまで来ることが夢だったのでそれだけでも嬉しかったと喜んでいました。
    話が変わりますが
    私たちも車内から虹を見ることができました^^
    とてもきれいな虹でしたね

    返信削除
  6. 匿名さん! コメントありがとうございます。

    なんと!一緒に出場した別校の方からコメントいただくとは!
    ウルトラ感激しています。

    > 銀賞おめでとうございます!!
    ありがとうございます!!
    私からも敢えて、
    銅賞受賞おめでとうございます!!
    あの大会は、みんなおめでとうですよね。
    本当にどこも良い演奏でした。

    全員笑顔で受賞できたのは本当に良かったですね。
    最善を尽くして、納得行く演奏だったのでしょう。
    みんなどこも誰にもそれぞれの想いがありますよね。

    子供たちにも親にとっても、本当に素晴らしい経験になりましたよね。


    > 私たちも車内から虹を見ることができました^^
    > とてもきれいな虹でしたね

    おぉ~!一緒の新幹線だったんですかね?
    本当に太くてハッキリ綺麗な虹でしたね~。

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