2012年12月23日日曜日

今年もボウリングで自己記録更新

来い!赤ちゃん!

「歴史的瞬間に立ち会っているようです!」

1フレから7連続ストライクで、8投目の構えに入ろうとしている俺に、職場の同僚が言う。

俺は平常心で構えに入る。 静かだ・・・
助走を開始し、力まず、素直に踏み切って、押し出すようにボールをリリースした。

速くもなく遅くもなく、されど明確な意思を持っているかのごとく、ボールは真っ直ぐに1番ピンの少し右に向かってレーン上を滑って行く。

「よし来たぁ~、カモ~~~~ン!!!」
俺は右腕をテイクバックし、ボールが一番ピンに当る瞬間に合わせて振り出しつつ気合を飛ばして叫ぶ。

「 ドカーーーーン!」 これ、すごく重要。 いや、マジでマジで。

見事にすべてのピンが倒れた! 8連続ストライクだぜ!

「フォオオオオオオオオオオオオオオオオ~~~~~~!」

俺は右手を高々と差し上げ、人差し指で宇宙と交信しながら吠えた。

いや、8連続ともなると喉への負担が半端ないね。
1フレからずっと叫びっぱなしだもんね。
ダブルで「ッシャァアアア~! ドゥーブルベ~!」(ドゥーブルベはフランス語の”ダブル”)
ターキーで「エイドリア~~~ン!」 フォース以降はコヨーテまたは狼のハウリングだけど、回を重ねるごとに前回より強く大きく長く叫ばなきゃならないからねぇ。

もうその間、そのボウリング場内の「音」は、俺の叫び声で支配される。 それ以外は何も聞こえない。

まだゲームを終えてないのに同僚がケータイでモニターに映し出されたスコア表の写真を撮り出した。
俺はその下で闇雲にジャンプし叫び、喜びを表現してシャッターチャンスを提供した。
(写真貰っておけばよかった・・・)

きっとそこで騒ぎすぎたせいだろう。
9フレは残念ながらストライクならず。 2ピン残したがきちんと処理してスペア。

10フレもストライクは出ず、それでも7-3でスペア。最後は9ピン。
これで一応ノーミスってことになるのかな?

スコアはなんと、、、264!



またもやスコアが映し出されたモニターの下で撮影会。

親指で自分を示しつつ、場内すべての人に向けて叫んだ。
「264出しましたけど! 俺、264出しましたけど!↑」
案の定、誰も何もくれなかった。


去年の忘年会ボウリングで、243 のスコアで自己記録を更新したが、今年は21ピン上乗せしてまた更新。

何度も言うようだが、ハウスボール&ハウスシューズ、さらに直球オンリーだ。
俺は曲がる球は投げられない。 心根がまっすぐなもんでね。なんちて。ハハハ。

去年の243で、ある友人から、この歳で記録更新て頭おかしいだろ!と笑われたが、今年はやつはどんなリアクションをしてくれるだろうか?


去年はスコアにバラつきがあったため順位は2位だったが、今年は堂々の優勝。
ちなみに4ゲームやってそれぞれのスコアは、
181, 169, 130, 264 だ。 まぁバラつきあるっちゃある。


この4ゲーム目は、別の会社のそこそこ大人数でのボウリング大会も始まり、騒々しい状況でのゲームだった。

「あいつらに負けないくらい叫ぼうぜ! カモーーーーーーン!
って、もちろん、弊社で叫んでいるのは私ただ一人だけですが・・・


その、よその会社は場内放送まで使って大会の進行をしている。
「特別ルールで、英語禁止ゲームとします。英語を使うと減点ですよ!それでは開始!」

俺はやつらにエールを贈ってやったさ。
「イェ~~~イ! カモーーーン! ベイベーーーー! ラッケンローーーー!!!」

もちろん、完全に無視されたけどね。 (変な人居るからあっち見ないように・・・的に)


すると同僚の一人が、
「あのルールいいですね。来年ウチもぜひあれでやりましょうよ!」

「さてはそれ、俺を陥れるための策略だな! おう良いぜ。受けて立つぜ。
 そうだー。 来~い! 赤ちゃ~~~ん! 米国の音楽ーーー!


声が嗄れた。

この翌日は中学時代の友人らとの忘年会。
それまで喉を休めておこう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメント記入後、コメントの記入者:欄で ◯ 名前/URL を選びます。
名前を入力してください。 URL: 欄は空白でもOKです。
[ 次へ ] をクリックしてから [ 公開 ] でコメント投稿できます。