血圧500
県代表として次の大会に進出できるのは60チーム中、上位7チームのみ。
表彰式。 出場順に賞がアナウンスされていく。
娘のチームが呼ばれ、チーム代表の子がステージ上でプレゼンターと対峙。
俺は心臓バクバク。 親の贔屓目かもしれないが、とても良い演奏だった。
果たして結果は?・・・
コンテストゆえに、小難しい曲でのエントリーが目立つ。
テクニックを誇るには良いんだろうけど、聴いててあまり面白くない。
演る子らも小難しく硬くなってる印象もある。
その点、娘のチームはちょっと他とは趣を異にする感じ。
コンテストの緊張感を笑い飛ばすように軽やかで明るい。されど優雅で深い。
流石モーツァルト。
前回の地区大会での演奏より良くなっていた。
ミスが無かった訳じゃないが、大勢にさほど影響は無いだろう。
歌うオーボエを中心に、他が見事にそれをフォローし盛り上げて行く。
クラリネットも頑張ってたし、ホルンも綺麗に響いていた。
バリトンサックスも鳴ってたし、娘のコンバスも、しっとりしっかり全体を締めていた。
それと、一見地味で目立たないフルートが実は凄く良い仕事をしていたのを俺は聴き逃してないぜ。
一晩寝かせたカレーのようにそれぞれの音が馴染んでいた。
みんなで作り上げるハーモニーが大事だよな。
ちなみに、一晩寝かせて旨くなるのは欧風カレーの方ね。インドカレーは特に変わらない。 いや、そんな話はどうでもいい。
カミさんの隣には、チームとチームの間にいちいち感想をしゃべくりまくる二人のおばちゃんが居て、いちいちカミさんをイライラさせていた。
俺はまた血を見ることになるのかと、やきもきしていた。
娘のチームが演奏を終えた後、そのおばちゃんたちが、、、
「このチーム、、、上手だったわねぇ~~~」
「中学生とは思えないわねぇ~~~」
「ここは金獲っちゃうんじゃないかしら?」
「獲っちゃうわよ。 ねぇ~~~」
これを聞いてカミさん、すっかり上機嫌。 イライラは綺麗~に解消された。
刃傷沙汰にならずに済んで俺は胸を撫で下ろした。
同じ吹奏楽部からエントリーしていたもう一つのチームの演奏も落ち着いていて凄く良い演奏だった。
さて表彰式。 出場順に賞がアナウンスされていく。
娘のチームが呼ばれ、チーム代表の子がステージ上でプレゼンターと対峙。
俺は心臓バクバク。
果たして結果は?・・・
「ゴールド! 金賞です!」
発表と同時に、会場2階席からは娘と仲間たちの悲鳴に近い歓声が降ってきた。
この時、俺の血圧は500を突破していたに違いない。
アンサンブルコンテスト県大会での金賞受賞は娘の中学の吹奏楽部始まって以来の快挙だ。
この前の吹奏楽コンクールも、東日本大会への進出は初の快挙だった。
スゲーぞ! また初だぞ! ダブル快挙だぞ!
その後、もう一つのチームの発表。
こちらも金賞!
凄い凄い! 凄いの10の23乗倍くらい凄い。
吹部史上初でダブル金。
上位大会に進出できなくても、もうこれで十分OKだよな。
そりゃ進出できたら嬉しいけども、そこまで高望みしちゃ・・・いや、しちゃおうか、折角だから・・・ダメ元で・・・
全チームが賞を受賞し終え、続いて、上位大会へ進出する7チームの発表となった。
ステージ上には燦然と輝く7つのトロフィー。
これも出場順に発表されていく。
娘のチームは大分後ろの方。 もう一つのチームはさらにもっと後ろ。
どんどん発表されて・・・順番が良く分からなくなってきたぞ。
通り過ぎた? まだ?・・・
と、、、、娘の中学の名前がアナウンスされた!
え゛! マジで? ウソ!マジで?
娘のチームの代表者がステージの前へ出てきた。
ぅぅぅうううううううううっわ!
本当に進出しちゃったよ!
ヤバいよ。泣いちゃうよ。俺。
後で聞いた話では3位通過だったそうだ。
スゲーなぁ~。
高い弓を買った甲斐があるってもんだ。(安く買えたけどね)
残念ながらもう一方のチームは選出から漏れた。
次は東関東大会で、来年1月27日。会場は茨城県。
そこでの結果がどうなるかは分からないけどね。
もう存分に、悔いのないように演ってくれば良いよ。
そこで仮に・・・仮に・・・上位大会へ進出となると、それはもう最高位の全国大会。
来年3月下旬に岩手の会場で行われる。
それはいくらなんでも難関過ぎて・・・
何しろ、東関東大会では29チーム中2チームのみが全国大会進出なのだ。
1/14.5 か! 今回は 1/8.57 だったのを考えると相当キビシー。
そりゃあもう、小学校からずっとやってるチームとかじゃないとキツいだろ?
すると娘、「常識を覆してやるのさ」 オーイェ~イ!ラッケンロー!
うん。その意気だ! どうせダメだと思ってたら絶対ダメだからな。
可能性が全くない訳じゃないんだし。
しかしなんと、全国大会の開催日は、吹奏楽部の定期演奏会と同じ日。
チョーウルトラ仮に全国大会まで進出となれば、定期演奏会を別の日に移すしかなくなる。
今からではホールを押さえるのは難しい。
となると、学校の体育館で・・・ということになるかもしれない。
3年生にとっては最後の晴れ舞台となる定期演奏会なのだ。
ある3年生の先輩が娘に言ったそうだ。
「定期演奏会、学校の体育館でやる方がいいよ。
その方が友だち呼びやすいし。
だから、絶対に全国大会まで行くんだよ!」
なんと・・・なんと深い愛に満ちた励ましの言葉だろうか。
その話を聞いて、俺は泣きそうになってしまったぜ。
娘はいろ~んな事を学んでるな。
本当に得難い経験させて貰って何よりだ。 ま、親もだけど。
県大会での演奏の音源があるのだが、ここに貼るのは控えた。
ま、色々あってね。
まだ「大会」は終わってない訳だしねぇ。
聴きたいと思ってくれる人は個人的に連絡してちょーだい。
お聴かせして差し上げますともさ。
(限定公開してネットで聴けます)
スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲー!スゲーぞ~~!!!
返信削除10の26乗回言ってやりたいぜコンニャロメー!!
こっちまで泣けてきちまったじゃねぇか!ベランメぇ!!!
ビックリマークの大盤振る舞いじゃ~!!!このスットコドッコイ!!!!!
どぼちょんBさ~ん!
削除「スゲー」とビックリマークの大盤振る舞い、あざーっす!×10の26乗で御礼申し上げまする。
いや~、驚きと感動と愛と涙とサスペンスと冒険のジェットコースターストーリーでした。