ハーレー連ねてうなぎ屋へ（後編）

あぁ至福の時

4/29（日曜）の日記　（後編）

車を凹まして心も凹んだ俺だが、これに引きずられると一日ケチが付いてしまう。
小さなケチは、堤防の小さな穴がやがて堤防を決壊させるがごとくにその日一日を台無しにしてしまう と誰かが言った。

ってのはたった今瞬時にでっち上げた全くの大嘘だが、ケチから始まって事故に繋がる可能性もあるのは経験上確かだ。

今日は友人らと会い、ハーレーで流し、旨い鰻を食し、愉快に語らう、以前から楽しみにしていた日。
心を切り替えよう。
「大丈夫。俺はやれる。俺はやるぜ。今日は鰻だ。俺も鰻だ。お前も鰻だ。ワァ～トゥシッ！」
うな重の匂いが鼻腔内を席巻し、その中を伝令のように小走りに駆け抜ける山椒の香り・・・
よし！もう大丈夫だ。
特上うなぎモード レベル「松」に入り、いざ出発。


高速道路を快適に流し、１時間ちょっとで実家到着。
用事を済ませてから、川上邸へ。

「おぉ！カッコイイー！綺麗だなぁー！」
川上が俺のハーレーを見て唸る。

川上の奥様も賞賛してくれた。
ついでに後ろに跨り、パチリ。


背後に映っているのは川上のお店、ステージＲ。
首都圏に住む人なら是非行ってみよう。楽しい雑貨屋さんだよ。（俺的には）
ステージＲのサイトも見てみよう！　今、格好良い自転車を探している人は速攻アクセスだ！

んじゃ行こうか。
２台のハーレーで街を流す。
あぁ良いもんだ。
ツルんで走るって良いもんだ・・・

友人らを拉致しに行くまで時間があったので、環七のバイク用品店へ立ち寄る。
駐車場で坊主頭の若い兄ちゃんに格好良いと賞賛された。もちろんハーレーが。
川上の目的のモノは無く、俺は物欲を絶妙にコントロールし、二人して何も買わずに時間だけ潰して店を出る。

さて、かっさんを拉致しに行こう。
”かっさん”とは長い付き合いで、昔、俺の乗っていたバイクのタンデムシートに一番多く座ったのはおそらくこの男。
ちなみに”かっさん”とは愛称であり、さん付けで呼んでいる訳ではない。
さん付けで呼ぶ場合は”かっさんさん”となる。
しかしながら、さん付け的敬意も微妙に含めていたりもしなくはない。

俺が先導してかっさん邸へ向かうが、曲がる道を間違え迷子に。面目ねえ・・・
電話連絡してなんとかランデブー成功。
「おぉ～～～～、スゲーーー！」２台のハーレーを前にテンション上がり気味のかっさん。

かっさん邸前でハーレー撮影。　あ、かっさん撮るの忘れてたじゃん。

同じハーレーでも随分雰囲気が違う。
なんだかんだと盛り上がる。

んじゃ、行こうか。
かっさんを後ろに乗せて走り出す。
「おぉおおおおお！」唸るかっさん。　
初ハーレー一発目、この発進は堪らなかったそうだ。

次のターゲットはちんねん。
かの有名なわたでんコンツェルン御曹司だ。
その勇名は遠く新宿まで鳴り響いているらしい。（との情報をとある有力筋から得ている）
電化製品、携帯、PCサプライ品を買うならわたでんへ！

わたでんJAPAN本社総本部に到着。
お店のお姉さんも出てきて、２台のハーレーの前で記念撮影。
電気屋さんなのに使い捨てカメラってところが渋過ぎたぜ！


ちんねんは頭がデカい。いや顔がデカい。あいや失礼、全体がデカいのね。
四苦八苦してヘルメットを被せる。

ちんねん何とかヘルメットを被れた。
川上の後ろに乗ると、総重量軽く500kgオーバー。
OK. Hit it! いざ柴又帝釈天、川千屋へ！

２台のハーレー、４人でツラツラ流し、川千屋到着。

テーブル席奥の、予約の要らない座敷席へ通された。
俺はうな重一直線。うなぎを食する時はうな重以外は食さない。
「うな重　松！」　とりあえず全員うな松。
川上とちんねんは鯉こく、肝などもオーダー。残念ながら肝は終わってしまったそうだ。
ならばとうざくなどを注文し、しばし談笑して待つ。

来たぞ来たぞ！
川千屋うな重 松だ。お吸い物、漬け物付き。

いただきま～っす！
あぁ～、至福の時・・・
香ばしくふっくら柔らかく、タレの味も絶妙かつ適量。ご飯も適温でかつ美味しい。
あぁ幸せだ・・・

川上とちんねんから、俺とかっさんに、うざくを一鉢プレゼントされた。
折角なのでありがたくいただく。
うなぎとキュウリの甘酢和え。
うなぎの柔らかさとキュウリの歯ごたえ。甘酢の甘さにわさびのアクセント。これらが渾然一体となって繰り広げる甘美なシンフォニー。
おいしうございました。


あ、今日ももう仕事に戻る時間です。（GWだってのに仕事っす）
もう良いじゃんかって？　いえいえ残念ながらまだ続きます。アハハハ。
続きは後日、「エピローグ」で。