幼稚園卒園式

血は争えないのだ

おとといの火曜日は息子の幼稚園の卒園式だった。

ほぼ毎朝の日課、
園バスのバス停まで息子と一緒に行って、
お友達やそのお母さんと挨拶交わしたり、話をしたり、
日替わりで園バスに乗ってる先生との挨拶や、
いつの頃からか手を振り合うようになった ”園バスの彼女”との心洗われるひと時も、
みんなおしまい。チトサビシーのだ・・・


息子が入園する時、入園申し込みが先着順に変わり、さらに、申し込みが殺到したため、入園させるために22時間も並んだ。
この話をすると、バカだの、おかしいだの、コジマ電機の特売日かよ！などと言われたりすることがある。
ラーメンが大大大好きなのに並ぶくらいなら食わねえっつってる俺が22時間も並んだってのがどんだけ凄いことか、あ・どんだけ凄いことか、良く考えてから物を言いたまえってんだ！
しかも明け方は雷＋暴風雨に見舞われたというおまけ付きだったのだ。

その時、俺の前後に並んだ人達と大いに盛り上がり、その人達とはイベントなどで幼稚園に行った時、挨拶したりちょっと喋ったりしていた。
その一家族に卒園式が始まる前、会場で出会い、話をした。
「あれからもう3年になるんですねぇ」
と、かなり前方、すでに着席していたもう一家族がこちらを発見。
お互い笑顔でお辞儀。
なんだか感無量な当時の”同士”というか、”志士”達なのだった。


セレモニーは滞りなく終了。
ま、幼稚園の卒園式なんてえのは、親よりも先生の方がズルズルだ。
と思いきや！ ハンカチで眼尻を拭ってるパパ達散見。
へぇ～、そうなの？

ついでに、すんげえ～”ブラザー”なパパ発見。
斜に構えて妙な手つきで手を振り振り、韻を踏みまくりながらリズミカルに語り倒してそうな風情だった。


セレモニーの間も、教室へ行って最後のお別れの間も、息子は持ち前の注意欠陥多動性っぷりを存分に発揮していた。
入園当時と変わらない。 いやむしろパワーアップしている。
最後の最後だってのに先生に怒られてやんの。アハハ。
血は争えないってのはこのことだねぇ・・・

そういや、初めての父親参観の日だったか、
俺が見守る前で息子は「前へ倣え」の号令とともに前屈して両手を地面に向けたり、あるいは前屈しつつ両腕を下から背中側にまわして天に向けたりしていた。
血は争えないんだなぁ・・・

外でみんなでダンスって時には、一人何もせず、片方の脚に体重を掛け、細めた目で遠くを見つめている息子が居た。
俺はそこに幼稚園時代の自分の姿を垣間見た。
血は争えない・・・んだわなぁ・・・
と思いきや、年長になってからはしっかり可愛くまじめに踊ってた。
お・・・おい、とーちゃん隠れてイイか？


帰り、車で幼稚園を出るところで、娘・息子と5年間お世話になった園バスのドライバーの方と挨拶を交わした。
噂によるともう定年でリタイアとのこと。
無愛想で有名な人らしいのだが、とっても深い、染み入るような笑顔で挨拶してくれた。
これが一番グっときた。


今日は子供らの体操教室があり、初めて俺も見学に行った。
そこでも息子は注意欠陥多動性っぷりを遺憾なく発揮。
血は争えないと思いつつも・・・流石に帰宅してから説教垂れた。


そう言えば、とっくの昔に発注済みのランドセルがまだ届いてない。
間に合わなかったら風呂敷だな。
やっぱ唐草模様かペイズリー柄だろうな。