痛いライブとナイスなライブ

バンドってイイなぁ

全部が全部じゃないけども、
俺が今までお目にかかった限りでは、
ストリートライブやってるアマチュアミュージシャンって、痛い系が多い。

俺の地元の駅の駅構内で目撃した痛い子（女性）は、
ドラムスティックで床を叩きながら意味不明な歌をわめいていた。
駅員による注意・警告をものともせず、、、ってあらら、二人の駅員に両脇抱えられて、捕らえられた宇宙人状態で連行されちゃった。

その一部始終を見ている俺もどうかとは思うが。ハハ！


この前の水曜日、仕事の帰りに野暮用で桜木町に寄った。
海側の出口を出ると、そこそこ広い駅前広場がある。
そこで、ギター弾き語り野郎がストリートライブを敢行していた。
やっぱりちょっと、いや結構痛めで独りよがり系だ。 もちろん、ギャラリーはゼロ。

アップテンポでノリの良い曲　を標榜しているのは解る。
が、、、下手くそだし、ちょっとオカマ系？って感じで気持ち悪い。（あくまでも個人的な感想です）
その程度の実力で、その程度の楽曲で、よくもまぁストリート打とうって気になれるもんだ。凄いっちゃ凄い。
凄いけど、イラっと来るのさ。 俺は別にあんたの歌なんざ聞きたくないのに無理矢理聞かされちゃって。
し～か～も！ その日は前日の我が娘のイタズラによって、俺のノイズキャンセラー付きヘッドフォンがバッテリー切れで使えない状態だったのだ。
う～！よりにもよってぇ～！

と、彼の口から、なにしろテリブルな歌詞（もう俺の記憶から抹消してしまった）が飛び出した。
うゎ！どこか遠くで、誰かが、俺の名前が貼られたわら人形のうなじの部分を絵筆でコチョコチョしたか！ と思わせるほどの衝撃。

テメー、コンニャロー！　んな、しょーもない！ ぬぅぅわぁぁぁ

彼の足元には大学ノートやら歌詞カードと思しきA4用紙の束が置いてある。
結構風が強いのに飛んでいかないもんだなぁ。

と思った刹那、
かなりの強風が俺の後方から俺を過ぎて彼を舐めて行き、彼の足元のA4用紙の束を鮮やかに蹴散らし、舞い上げ、て奪っていった。
およそ半数は高く舞い上がり、残りは地を這うように、俺と彼とを結ぶ線の延長線方向に向かって、もの凄い勢いで彼から逃げる。

彼は歌をぶった斬るように中断。
「なんちゃらかんちゃら～♪どうしたこうし＜ここで強風＞ あぁ！」
うん、「あぁ！」はこんな色な言い方だったよ。

そして彼も、歌詞カードを追いかけて、もの凄い勢いで俺から離れて行った。
もちろん、ギターを抱えたまま走っている。 ハハハ！行けー！走れー！ギター弾きの若人よー！

その一部始終を立ち止まって笑いながら見てる俺もどうかと思うが。ハハ！


そしてその翌日、
仕事を定時で上がり、3年ぶりとなる友人川上（このブログのコメンテーターとしてお馴染みね）のライブを観にいった。
これはちゃんとしたライブ。 ストリートじゃなくライブハウスだ。

川上の前の出番のバンドがそろそろ終わってる時間に入ったところ、まだ演っていた。
なんですと！30分押し？　何をどう間違えれば30分も押せるでぇ、べらぼうめ！
しかも、チョ～～～へったくそ。 ありえねぇ～！
その程度の腕でよくもまぁライブハウスでライブ打とうって思えたもんだな。
痛いのはストリート系だけじゃなかったのねぇ。

ホールの外に出てドリンクコーナーで中学時代の同級生らと談笑しつつ川上のステージを待つ。

そしてそれは始まった。
おぉ～、素晴らしい！
しっかりした演奏、独特な節まわし、落ち着いたまとまり感。そしてグルーヴ感。
ライブやるならこうじゃなきゃね。

ちなみに写真右側のギタリストは、俺とブログをリンクし合っている Kaz さん
ネット上ではブログのコメント欄で会話しているが、ちゃんと会って話したことはない

しっかしまぁ、凄いギターをズラリと並べちゃって凄いねこりゃ。

今回のドラムスは中学時代の同級生。ステージは約18年ぶりとのこと。
川上とドラムスとでちょいちょいアイコンタクトをとって間合いを按配してる様が、あ～イイなぁって感じ。バンドってイイなぁ。

途中で弾き語りもしたりで緩急付けて。
ナイスなステージだったぜぇ～。

けど、なんつーか、色～んな意味で、不思議な男だ、川上は。