2011年3月10日木曜日

判明! 花粉症治癒は真実か?勘違いか?

思う壺からの脱却

近代社会において男性が外でもっとも無防備になるのは、立って事を行うための便器に向かって放水している間だろう。

概ね両手はホースを操るために使っていて塞がっている。
視線は概ねその仕事の監視で固定されている。
事故が起きてはいけないので、重心を大きく移動することなく、静かに立ち続けなければならない。

このような時に、マンモスが襲ってきたら、大地震や津波が来たら、シャーマンに呪いを掛けられたら、、、逃げようも防ぎようもない。

くしゃみなども言語道断だ。
くしゃみによる強い圧力が瞬間的に下腹部に掛かり、残りの液体を強く押し出す力が発生する。
これにより放水圧が一気に上がり、放水をコントロールすることが困難になるばかりでなく、ホースに過度の力が働き、「あ痛っ」といった症状が現れることにもなる。
そんなことになれば、放水している液体が周りや自らの脚に掛かるリスクが跳ね上がる。
くしゃみは絶対禁物だ。
しかし手は塞がっているので鼻を押さえることもままならない。
片手で上手くやればと思うかもしれないが、片手を鼻に持って行ったのと同時にくしゃみが出てしまうと、それこそ残った片手だけでは制御不能となり、大惨事を招くことになるのだ。
しかも、それまでホースを持っていた手を鼻先に持ってくるというのも心理的に・・・

どうしても我慢ができなくなった場合、緊急避難として全身脱力くしゃみを試みるしかない。
「ハぁクシオン~」 それ、、、フランス語ですか?
一人で居たとしても赤面してしまうほどの情けなさだ。 もし他の人が居合わせたなら、その場で舌を噛み切ってしまっただろう。 ただし、モノはきちんと仕舞ってから。

こんなにも不安定で恥ずかしい状況にもかかわらず、われわれ男性は、ほとんど仕切りのない解放された空間で、人に見られることもありながら事に当たるのだ。
これに耐える精神的重圧もかなりのものだ。

なので誰かが放水中、周りに居る人は、
「ちょっとちょっと、これ見て」などとくだらないものを見せたりしてはいけない。
凄いネタで笑わせてもいけない。
天気の話題なら良いが、真剣な話題は避けるべきだ。
おかまの”姉さん”は隣から覗き込んで「まぁ豪華!」などと言ってはいけない。
後ろから背中を押したり、首のあたりを掴んで前後に揺すったり、ましてや後ろに大きく一歩引っ張ったりなどしては絶対にいけない。(やる方もやられる方も笑えるのは小学生までだ。俺はそーとー笑った)


先日、職場で、まさにそんな危険な状況に身をおいた時のことだ。
集中して事に勤しんでいると、ふと、右の鼻の穴から予期せぬ鼻水がタラ~リ。そのまま雫が落ちた。
その落下軌道の先には俺のホースが! かなりヤバい状況だ。
被害を出さずに避けることができるだろうか?!
果たして、、、俺の巧みなホース捌きによって、すんでのところで雫攻撃を回避し、なおかつ回避に付随する被害の発生も抑えられた。
男女雇用機会均等法が施行されてかなり経つ現在も消防士として火災の現場に立つのが男ばかりなのはなぜなのか、その理由を確信した瞬間だった。


さて、一体俺は何を言わんとしているのかと言うと、
やっぱ俺、花粉症治ってなかった ってのが言いたかったのさ。
くしゃみや鼻水は花粉症の症状だった。
目のフチも炎症で赤くなっている。

身体は確実に花粉に対する防御反応 - アレルギー反応を呈している。
のだが、痒みや鬱陶しさなどの自覚症状はか~な~り抑えられている。

ようするに、治ってはいなくても、かなりのレベルで俺の作戦は奏功してるってことだ。
たとえ症状が出ていても、辛いとか鬱陶しいとかって意識が伴わなければさして問題じゃなくなる。

俺が花粉症に対して何をしたのかと言うと、「スギ花粉はお友達」作戦だ。
排除が不可能なら共存の道を考えようじゃないか と。

花粉症の諸症状はかなり鬱陶しいし辛い。
イライラするし怒りも覚える。
しかしそれでは思う壺なのだ。(誰の?!)

アレルギー反応は、身体が異物に対して過剰に防御反応することだ。
「いや、スギ花粉はお友達なんだ。受け入れようぜ。花粉にまみれて楽しいね幸せだ」
と自分を騙すことで過剰な防御反応を抑えるという、かなり非科学的な独自理論だ。

しかしこれ、心底信じて実践してみると、意外と効く。
身体のアレルギー反応から来る痒みその他の不快感に対する心理的な反応っていうのも大きいと思うのだ。
この心理的な反応が、症状を悪化させてるんじゃないか?と。
そう考えると、ちょっとは真実味のある考え方だと思えてくるでしょ。

この「心理的反応」の部分をすっぱり切ってやることで、症状、いや、症状に伴う不快感の多くが緩和される。
まずは痒くても涙や鼻水で鬱陶しいことになっても、それを「辛い」と思わないことから始める。
「あ~、痒いねぇ~」「あ~、涙・鼻水出てるねぇ~」と、そこまでで意識を「流す」。
もし一人で居る時なら、鼻水など垂れっぱなしにしてみるのも一興だ。笑えるし。
くしゃみが出たら、その気持よさだけを意識する。
辛いとか鬱陶しいとか思わないようにするのだ。そして「花粉は友達さ・・・」と。

ま、信じるものは救われるってね。
俺みたいに脳天気な奴ほど効き目あるかもよ。


近頃、息子が目が痒いと言い出し、鼻水をすすり、くしゃみもぶっこいている。
どうも花粉症のような・・・
俺の「杉花粉はお友達」作戦を伝授してやったが、効果は出るだろうか?

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