使えるかもよ
「パソコンもさ、ほとんどネットとメールくらいしか使わないんだよね」
って人、多いよね。
でも、そうは言っても時々はそれら以外のことでも使ったりもする。
でも、その「時々」のおかげなのか、だんだんだんだん起動が遅くなって来て、あーイライラしちゃう。
ちょっとネット使うだけなんだから早く起動しろよー!
そんなあなたに朗報! ・・・かもしれないよ。
まったくお金を掛けず、起動爆速ネットPCを手に入れることができる・・・かもしれない。
しかしタダにはリスクも伴うもの。
誰か試してみて結果を知らせてくれないかな・・・わさわさわさ・・・ざわざわざわ・・・
よぉ~っしゃ!俺が人柱になって試してやるぜぇ! ラッケンロォ~~~~!
Splashtop OS (スプラッシュトップ オーエス)という 無料のオペレーティングシステムがある。
昨年12月、単体としてベータ公開された時はインストール環境に制約があったのでパスしておいた。
こいつが先頃、晴れて正式版(Version 1.0)としてリリース。
一部のアホマスコミが、マイクロソフトが出したみたいに報道したが、あれは完全なる間違い。
Splashtop OSの標準検索エンジンにマイクロソフトのBingを採用したってだけの話。
さて、このSplashOSとは一体どういうものなのか。
簡単に言うと、
速攻起動してインターネットに繋がるだけのOS だ。
起動するとWebブラウザが画面いっぱいのサイズで開く。
その他の機能としては、最低限の設定と、一応、データファイルを管理するためのマネージャーソフトがある程度。
メーラー(メールを送受信するためのソフト)は付いてない。
メールはWebメールを使う。 Webブラウザの中でメールの読み書き送受信を行うのだ。
Google の GMailを使えば、どこのプロバイダーのメールアカウントを持っていてもGMailで送受信できる。(それなりの設定は必要だが)
一般的なプロバイダーのように「メールをいつまでもサーバーに残しておくな」なんてケチなことも言わない。
なので、「ほとんどネットとメール」な人なら十分使えるOSってことになる。
しかも起動爆速っておまけ付き。
「でも、そのために新しくマシンを買うのはちょっと・・・」
いやいや大丈夫。買う必要ない。
Windows XP, vista, 7 のPCなら、そこに入れられる。
従来通りウィンドウズが起動するPCのまま、SplashOSも起動することができるマシンにできるのだ。
Windowsの中から起動する訳じゃない。
マシンの電源を入れて、ウィ~~~~ンとPCが目覚めてくると、
Windows と Splash OS と、どっちを起動するのか? ってメニューが出てくるんで、ここで選べる。
ちなみにこういうのをデュアルブートと言う。
(一つのマシンで複数のOSの中から一つを選んで起動できること)
Windowsだと、ここからが長い。俺のWindows7マシンでも、起動完了してシステムが落ち着くまでに2分半以上掛かる。
Splash OSの場合、10秒ほどで起動した。 速っ!
「そんな、デュアルブートとかOSを入れるとか、自分にゃ到底無理無理・・・」
いやいや、全然大丈夫。
必要なのはパソコンのスキルじゃなくて、愛と勇気と冒険心。
だってね、Windowsでダウンロードして、Windowsからインストールできちゃうんだぜ。
難しい設定、一切なし。
無線LANでネットに繋いでるマシンなら、Windowsでの無線LANの設定をSplashOSにも持って行ってくれる。
IEやFirefox使ってるなら、お気に入りもコピーしてくれる。
Windowsからインストールできて、WindowsPCでデュアルブートっていう、このアイデアが画期的。
ちゃんと動かなかった場合でも、Windowsから綺麗にアンインストールできる。
さぁそれじゃ、レポート。
■ダウンロードおよびインストール
ダウンロードは splash OS サイトの [↓Free DOWNLOAD] から。
(英語サイトだが、SplashtopOSはちゃんと日本語版でインストールされる)
落としたファイルをダブルクリック等で起動するとインストーラーが動き出す。
インストーラーの中から更にファイルのダウンロードが行われるので、時間はそこそこ掛かる。
全部終わると、マシンの再起動を促される。
■起動
電源を入れてからマシンがOSを読み込む準備を整えるまでの時間は、固定的に掛かる。
俺のマシンではこれが10~15秒ほど。
そして、WindowsとSplashOS、どっちを起動するかのメニューが出てくる。
デフォルト(初期設定)はWindowsになっているので、↓キーでSplashtopOSを選んで[Enter]
→ SplashOSが起動する。
インストール後初回は起動にもたつくがそれでも速い。
2回目以降はもっと速くなる。10秒だ。感動的に速いぜ。
■起動直後
でも、起動してすぐはWiFiの按配が不安定なことが多い。
ネットに繋いでナンボのOSなんだから、せっかく起動爆速でもネットに繋がんなかったら意味無くなっちゃうぞ!
マイクロソフトの検索エンジン Bingが大口開けて待ってる様が気に入らないので、速攻で検索エンジン設定をGoogleに変えてやったぜ。オーイェイ!
■ブラウザ
ほとんどGoogle Chromeなブラウザが動く。
実はこのOS、 GoogleのChromeブラウザや ChromeOSと同じ、Chromiumオープンソースプロジェクトをベースに開発されているのだ。
Chrome OSがなかなか出ないんで、感触を得るための目的もあってSplashtopOSに手を出した俺なのさ。
ブラウザはチョー快適に動作する。
俺は普段から Webブラウザに Chrome を使っているので、Googleアカウントにログインしたら、普段のWebブラウザの設定(お気に入りやテーマを含む)を全部持ってきてくれた。
■画面解像度
画面解像度が 1024 x 768 固定のようで、これが非常に残念。
俺のマシン(ノートPC)はワイド画面なのに、そこを無理矢理1024 x 768で使うため、画像が横に伸びちゃってる。
デスクトップPCのように独立モニターならモニター機能として画面横サイズを調整できるが、ノートPCは厳しい。
横1024でも縦600とかのネットブックとかだとどうなっちゃうんだろ?
■フォント
フォント(文字の形・デザイン)のクオリティーが低い。
OSのベースになっている部分がLinuxなんで、きっとそうだろうなぁとは思っていたが、、、かなり残念なレベル。
ちなみにフォントが綺麗なパソコンOSっていうと、やっぱダントツでMacだろう。
以降、Windows7, Windows vista, その他のWindows, 最後に Linux (=Splashtop OS)
■ポインティングデバイス
ノートPCのポインティングパッドがそのまま使えた。スゲー。ハード固有のものなのに。
凄いのはいいんだが、普段Windowsで使う時よりも、ちょっとの動きでマウスポインタが大きく動く。
慣れるまでちょっと使いづらい。
■Bluetoothは?
俺のマシンはBluetooth対応なので、マウスを使う時はBluetoothのワイヤレスマウスを使っている。
果たしてSplashtop OSでも使えるのか?
マウスのスイッチを入れてみたら、あっさり使えた。スゲー。
もちろん、USBマウスもUSBキーボードも使えるぜ。
■日本語入力
妙な日本語入力が付いてる。一応使えてる。
使い込んでないので変換効率などの評価は保留。
■Flash/Java/PDFは?
FlashもJavaもPDFも、アドオンとか入れなくてもそのまま使えた。
■サウンド・動画は?
まったく問題なし。 YouTubeも快適。
■メモリーカードリーダーやUSBストレージは?
ちゃんと使える。
マシンに付いてるメモリーカードリーダーも認識するし、USBメモリーも使える。
■ダウンロードは?
基本的にこのOSはHDDを使わない。
画像やその他のファイルをダウンロードする場合は、USBメモリーなどにダウンロードする。
なので、USBメモリーなどが挿さってない状態でダウンロードを試みると、USBメモリーなどを入れやがれと言われる。
画像やその他のファイルをダウンロードする場合は、USBメモリーなどにダウンロードする。
なので、USBメモリーなどが挿さってない状態でダウンロードを試みると、USBメモリーなどを入れやがれと言われる。
OS自体はマルチユーザーには対応していない。
しかし、まずネットありきのOSなので、Googleアカウントを使うことで事実上のマルチユーザーかと。
■終了
終了処理も超っ速。
Windowsマシンのように「早く終われ~・・・」と待たされることはない
また、画面下のバーのウィンドウズアイコンのクリックで、ウィンドウズを起動することも出来る。
■古いマシンでもインストールできる?
Windows XPマシンにインストールできた人が居るという風の噂を聞いた。
ならばと、我が家のかなり古いWindowsXPマシン(ノートPC)にも入れてみた。
インストールに1時間以上掛かったがとりあえず問題は発生せず。
ちゃんとデュアルブートメニューも出てきた。
ところが、SplashtopOSを選択して起動したところ、画面がこんなんなっちゃって動かなかった。
どうやら古過ぎたようだ。

電源スイッチでマシンをリブートし、WindowsXPを起動し、コントロールパネル - 「アプリケーションの追加と削除」から SplashtopOSを選んでアンインストール。
綺麗にアンインストールできた。
ならばと、我が家のかなり古いWindowsXPマシン(ノートPC)にも入れてみた。
インストールに1時間以上掛かったがとりあえず問題は発生せず。
ちゃんとデュアルブートメニューも出てきた。
ところが、SplashtopOSを選択して起動したところ、画面がこんなんなっちゃって動かなかった。
どうやら古過ぎたようだ。
電源スイッチでマシンをリブートし、WindowsXPを起動し、コントロールパネル - 「アプリケーションの追加と削除」から SplashtopOSを選んでアンインストール。
綺麗にアンインストールできた。
■総評
ちょっとネット見たいって時には起動が速くて便利に使える。
ちょっと古いWindowsXPマシンでもインストールできるらしいし、超っ速で起動・動作するんで、「ほとんどネットとメールしか」な人にはうってつけなOSだ。
※マシン古すぎるか、あるいはマシン固有の事情でインストールできても動作しない場合もありうる
しかも、新しいマシンを買うでもなく、古いマシンのウィンドウズを潰すでもなく、間借りして動作出来るのですこぶるナイスだ。
「時々はネットやメール以外も」って場合も今までのウィンドウズがそのまま使えるし、こいつをインストールしたことが原因で更に起動が遅くなるようなこともない。(この子はWindows上では何も動いてないため)
フォントが美しくないことに我慢できれば、かなり使えると思う。
今や、表計算ソフトやワープロ、プレゼンソフトもネット上でブラウザでできちゃうし。(Googleドキュメント)
どうしてもって時だけWindows起動するようにして、普段はSplashtopOSっていうのもオツな使い方かも。
Google Chrome OSマシンはどうなっちゃうんだろ?
こいつの横伸び問題さえ解決すれば Chrome OSマシンはもう要らないかも。
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