2011年6月9日木曜日

あなたに夢中なハートのエースの行方は危ない土曜日に年下の悪魔からの暑中見舞いが哀愁の春一番に乗って1・2・3で微笑み返し

掛け値なしに・・・ 今日のトピックも長いぜ!
最後に衝撃映像もあるぜ!

俺は何事にも「後悔」はしない主義だ。脳天気な性格も寄与してはいるが、そうすべくしている。
自分の選択や行動には責任を持ちたいし。
もちろん今まで数多の残念な思いや苦い想い出や反省を抱え込んで来ているが、そういうものの上に「今」が築かれているのだから、後悔などすることはないのさ。
何かマズいことになった時、その原因となった選択や行動を悔いたり自分や誰かを責めたりしても何にもならんし。
それより、そのマズい事とどう対峙するか。それに対してどう行動するかがよ~っぽど大事だ。

などと偉そうなことを偉そうにほざいている俺だが、ここに来て、むしろこれは悔いるべきだと、悔いても悔いても悔やみきれないことだと、気付かされたことがあった。
それは、、、、

俺はキャンディーズの ファイナルカーニバル(さよならコンサート)に行くべきだった

ってことだ。
なぜ行かなかった!

だってファンのお兄さんたち、怖かったんだもん。
当時は学生運動もピークは過ぎてはいたものの、まだまだその熱く同時に冷めたノリも世の中に残っていた。
そんなノリを踏襲し、全国各地のキャンディーズのファンクラブが連合し、『全キャン連』(←ようするに全学連を意識したネーミング)なるものを組織していた。
ちなみに、アイドルやスターが怪我をしないようにと、投げる紙テープの芯を抜くようになったのは彼らからだと言われている。
芯を抜くっつっても、ポコっと抜ける訳じゃない。一本一本巻き取って芯抜き紙テープを作るのだ。
って、今の若い子らは、アイドルに紙テープを投げるという行為自体が意味不明だろうな。ハハハ。

で、この全キャン連、キャンディーズが解散を表明した時はそれはもう上へ下への大騒ぎ。あーでもないこーでもない。ほんと怖いお兄さんたち。
しかし、しばらくヒートアップした後、論調は解散支持に傾く。
本当のファンなら、彼女らの意思を尊重し、暖かく見送るのが務めじゃないのか?と。
そしてその方向で意思統一が為された。

っていう一部始終をなぜ俺が知ってるかって、だって、それだけ世の中は大騒ぎだったんだもの。
同じ世代なら大抵は知ってる。
何せただのファンクラブ団体なのに、記者会見までやってるんだよ、あのお兄さんたち。
「我々は、キャンディーズ解散に際し・・・」とかなんとか。 怖いだろ~。
つまりこの「怖い」っていうのは、今の言葉に直すと「痛い」ってことさ。
世の中自体が痛かった・・・いや熱かった時代なんだろな。
そんな「怖い」お兄さんがやーやー盛り上がってるところに、いたいけな少年だった俺が入り込める訳がない。

あの「ファイナルカーニバル」が終わった時の会場(後楽園球場)で、あの怖い(痛い)お兄さんたちがなりふり構わず号泣している姿もテレビで放送したが、今となってはある程度共感できるものの、なにしろいたいけな少年だった当時の俺は、テレビを見ながら、今の言葉で言うなら「ドン引き」状態だった。

でも、そんな、怖痛いお兄さんたち『全キャン連』も、スーちゃんの葬儀の出棺の時、車に向けて芯を抜いた紙テープを投げてたのはめちゃめちゃ泣けたなぁ。(ちゃんとご家族の了解を得てのことだそうで)
当時の痛さの印象の分、妙に泣けた。



さて、「後悔」の話に戻ろう。
なぜそう思うに至ったか。
2011年4月23日付けのブログトピックに書いた通り、6月発売のキャンディーズのベスト盤CDを予約したのだが、それが一昨日、恐怖のAmazonから届いたのだ。

ベスト盤というか、『キャンディーズ コンプリート・シングルコレクション』だった。
キャンディーズがリリースしたシングル曲(A面)がすべて収録されている。

まぁなんやかんや言ってもねぇ。聴いて、ノスタルジーに浸って、「あぁイイねぇ!」で終わるってのを想定していたのさ。

さぁ、一曲目

あなたが好~き とぉ~っても好~き♪
『あなたに夢中』、 流れてくるなり、障子戸のある古い畳敷きの八畳間に置かれた脚付き14型テレビの中で彼女たちが歌う姿が想起された。
俺はテレビの前でせんべいを頬張る口を止めて曲を聴いている。

まぁ、ここまではノスタルジーだ。
でもそれだけじゃ終わらなかったのさ。

キャンディーズのコーラスは昔っから素晴らしいとは思っていたが、改めて聴いてみて、掛け値なしに素晴らしい。
その歌声も歌いっぷりも素晴らしい。
良く考えたら、俺、昔のボロいテレビかAMラジオでしか曲を聞いたことがなかったんだな。
ハイクオリティサウンドでキャンディーズが聴けて改めて感動だ。


実は・・・、本当言うと、当時、ファイナルカーニバル(さよならコンサート)に行きたいと思った訳じゃない。
好きだったが、そこまでファンだった訳じゃなく、レコードも一枚も持ってない。
だが、今回このCDを聴いてみて、こりゃ~ファイナルカーニバルに行くべきだったじゃないか!と本気で思い、後悔した。
当時、もっとコアなファンであるべきだった。全キャン連の怖痛い兄さんたちの中に入って行くべきだった!と。
ま、改めて聴いてみたら、それほど良かったってことなのさ。

さぁ続いて・・・(全曲は書かないけどね)

クルクル危ない土曜日~♪
『危ない土曜日』 あー、これ好きだった。 作曲、森田公一だったのか!へぇ~。

年し~たの男の子♪ ハゥ♪
『年下の男の子』 ハゥって、俺、年下じゃん!やっべー。ハァハァ、、、でも俺じゃちょっと年下過ぎだろな・・・
と真剣に思いながら聴いていたあの頃を思い出すぜ。
デビューから4曲はスーちゃんがセンターだったが、この曲以降、ランちゃんがセンターになる。

ハートのエースが出てこない♪
(曲名↑そのまま)
うん。出てくる訳ないんだな。後(数年後)に出てくるけど。 この曲、好きだな~。

雪がぁ溶けて川にぃ なって流れて行きます~♪
『春一番』 名曲だ!掛け値なしに名曲だ。 日本歌謡史上に燦然と輝く名曲だ。聴いててただ泣ける。(なぜ泣く!)
作詞・作曲した 穂口雄右 って人について調べてみたら、なかなか面白い経歴の人だった。他の曲も作曲や編曲で結構関わっているが、一時離れ、解散表明後また戻り、『微笑がえし』の作曲・編曲を担当している。

「なんとな~く こ~わ~い~♪」
『哀愁のシンフォニー』 最初のダバダー♪が泣かせるぜ。

あの人は~~~ あ~くまっあ~♪
 『やさしい悪魔』、 吉田拓郎が曲を提供したってのは当時、かなりびっくりだった。
たしかイントロ前の靴音も拓郎の靴音じゃなかったっけ? コーラスにも参加してるはずだ。
ついでに言うと、「キャンディーズに会いたかったから」ってのが拓郎が楽曲提供した理由だそうだ。

暑中~~お見舞い 申し上げ~ます~♪
ウルトラ久々なんですっかり忘れてたんだけど、冒頭の「ぅぅぅぅうううううう わー!」って何? 笑っちゃったんだけど。
その後に「暑中お見舞い申し上げます」って歌詞が続くんだぜ。
暑い中いかがお過ごしですか? ってお伺いの前に、「ぅぅぅぅうううううう わー!」 だって。面白過ぎるんだけど。マジで。 息子曰く、「気合入れてんじゃね?」 暑さに負けないようにな。

時のぉ~経つのぉも~♪
『アン・ドゥ・トロワ』ね、これも吉田拓郎作曲ね。
当時は拓郎がこういう曲って意外な感じがしたんだけど、「時のぉ~♪」の部分は「おぉ、まさに拓郎だ!」ってメロディーだわね。
拓郎は楽曲提供の時、自宅の居間でラジカセに向かってギター弾きながら歌って、そのテープを渡してたって言ってたから、キャンディーズもそのテープを聴いてるんだろうなぁ・・・と思わせる歌いっぷりだ。

ちょっとここで面白い事が判明。
『やさしい悪魔』,『暑中お見舞い申し上げます』,『アン・ドゥ・トロワ』、この3曲、作詞は喜多条忠。
マジっすか!
貨物列車が通るたびに揺れる裸電球のボロアパートでキャベツばかり齧る同棲生活の歌や、
銭湯行って湯冷め攻撃、24色のクレパスで似顔絵ハラスメント、優しさが怖えーって同棲生活の歌を書いてた人だよ、これ。
(どちらも、かぐや姫 『赤ちょうちん』 『神田川』)
どうなってんだろ?この人の頭の中。
ビスケットを置いておくと、勝手に歌詞を書いてくれる小人さんたちを住まわせてるのかもしれないな。

あいつは し~くじった~ Fall in you♪
『わな』 シングル曲では唯一ミキちゃんがセンター取る曲ね。
ミキちゃん歌上手いのに、一曲だけなんだよな。
でも「しくじった」って言葉のチョイスは、当時から「え~」って思った。

春一番が~ 掃除したてのサッシの窓に~♪
『微笑がえし』はヤバいだろ。えぇ?相当ヤバいよね、これ。 マジで涙溢れて来たぜ。
解散表明後に出した、キャンディーズ最初で最後のオリコン1位曲ね。
ハートのエース、そんなところに! そりゃ出てくる訳ないわ。

上の方にも書いた作曲者のおっさんが、この曲のレコーディングの際、彼女らに敬意を払い、アイドルじゃなくミュージシャンとして扱って、楽譜初見でさあどうぞってやったんだとさ。
三人とも、それを見事に歌い切って、たった3テイクでレコーディング完了。
その人、キャンディーズの成長っぷりに思わず泣いちゃったら、他のスタッフも全員泣いてたんだとさ。 ええ話やで。うぅ~・・・

一昨日の夜、帰宅して、寝る前に速攻でCDをiPodに入れて、昨日の朝出勤時に聴いてたんだけど、ちょうど職場に着く頃、これが掛かって、マジで涙出ちゃって、職場、俺が一番乗りだったんで、ほっとした。
百恵ちゃんの歌を聴いてる時も思ったけど、阿木燿子はやっぱり天才だな。掛け値なしに天才だ。



正直、ここまでキャンディーズを堪能できるとは思ってなかった。勢いで予約入れちゃって、本当に良かった。(国民の義務とか言いながら、、、やっぱ勢いだったのか!)

キャンディーズのさよならコンサート、『ファイナルカーニバル』。
当時、テレビでは観ているが、もう一度観たい。
DVDは出ているのだが、Blu-rayで出てくれないだろうか。
Blu-ray出たらぜってー買うし。やっぱこれも「国民の義務」級だし。

ほんと、イイな、キャンディーズ。
ガキの頃、大人が昔の歌手を賞賛する話とペアで必ず「今の歌い手はダメだな」って言ってるのを聞くたびあったま来てた。
センスが自分と合わない・理解できない、時代の移ろいを認めたくない。だからって新しいもんを否定するのはいかがなものかと。
だから俺は近頃の歌い手さんのことを悪く言う気はない。
AKBだってイイじゃん。Perfumeだってイイよ。 アイドルに限らず、一定数以上の人たちに支持されるってのは、それは「イイ」んだよ。
大人が、昔と比べてどうかこうだとかケチ付けるべきじゃない。
いつの時代にも「イイ」もんはあるんだな。
俺がいたいけな少年だった時代の俺がイイと思う筆頭は、なんつーてもキャンディーズと百恵ちゃんだ。掛け値なしに。


トピック長くなったついでだ。
YouTubeで見つけた衝撃映像をば。
なんと、キャンディーズとピンクレディーが!



衝撃&感動だな。ミー、泣いてるで。
おもろいのは、バックバンドのホーンセクション(後にスペクトラムを結成する人たちね)が、終盤の出番まで腰に手を置いて偉そうに突っ立ってる様。 グラサン掛けちゃって。 バックなのに目立ってどーする!

探せばまだまだ衝撃映像がありそうだぜ。
とりあえずいくつか。

キャンディーズのペッパー警部 ウォンテッド ←三波春夫のインパクトにやられてチョー間違えた
https://www.youtube.com/watch?v=wcrSLEl_JUw&feature=related
見所は、ミキちゃんのズッコケ、ランちゃんのボケ、スーちゃんミキちゃんのツッコミ

キャンディーズ、シュープリームスカバー
https://www.youtube.com/watch?v=Abvmcju-7rA&feature=related
英語の発音の甘さは俺に免じて許してくれ

Sir Duke
https://www.youtube.com/watch?v=LJTprRrY7AU&feature=related
ミキちゃんを舐めるなよ  最後は 「Now コマーシャル!」




実は先々週は久石譲のBru-ray,DVD,CD5枚、計2万円分買って久石譲モードだったんだが、今は完全にキャンディーズモード。

2 件のコメント:

  1. どもですー

    「掛け値なし」ってのがいいね
    今年の流行語大賞だぜ♪

    いやーキャンディーズだよねー
    オイラは3年くらい前からベスト盤をお店で流していたけれど
    ほんと泣けちゃうよね
    「ハートのエースが出てこない」
    これホンマにすげ作品、鳥肌っす
    「春一番」これも良い文句なくいい完璧!
    「やさしい悪魔」これも名作
    オイラはライブで人の歌ってやったことないけれど
    この曲はやったんだ ハハ
    タイケも一緒にやったコンサートだよー♪
    「暑中お見舞い申し上げます」これなんかどこからこのアイディア出てきたのっくらいぶっ飛んでると思う
    「アン・ドゥ・トロワ」これは泣くです
    、ちなみに拓郎がアルバムで歌ってるけれど
    ウルトラカッチョいいっすよ、最後「♪さよならーキャンディーズ」って拓郎節で歌うンだけど、もう涙っす
    「微笑みがえし」
    ヤバすぎです、言葉ないです

    >その人、キャンディーズの成長っぷりに思わず泣いちゃったら、他のスタッフも全員泣いてたんだとさ。 ええ話やで。うぅ~・・・

    ちゃー良い話だなー

    ファイナルコンサート
    ブルーレイ出て欲しいですね

    おおユーチューブ
    貴重な映像だねー
    ありがたやー

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  2. 川上ぃ~! コメントどーもありがとー!

    > 今年の流行語大賞だぜ♪
    ブハハ!掛け値なしに流行してねーし!

    > 「ハートのエースが出てこない」
    > これホンマにすげ作品、鳥肌っす
    うんうん。 ァ~~~ア~~~

    > 「春一番」これも良い文句なくいい完璧!
    これ、俺、一番大好き。ギターもカッケー。
    作曲した人(例のおっさん)が初めて詞も書いた曲なんだってよ。
    ちなみに、これ、ず~っとユニゾンで歌ってるでしょ。「あれ?ハモってなかったっけ?」って思ってると、2番Bメロ後のサビでハモるのね。「わっ、きたー」って感じ。
    その後もユニゾンに戻って、やっぱBメロ後のサビだけハモるのね。 なんかニクいなぁ~って思ってさ。

    > 「やさしい悪魔」これも名作
    これは凄いよね。

    > この曲はやったんだ ハハ
    > タイケも一緒にやったコンサートだよー♪
    やっぱそうか! なんか川上か誰かが演ったような気がしてたんだ。

    > 「暑中お見舞い申し上げます」これなんかどこからこのアイディア出てきたのっくらいぶっ飛んでると思う
    喜多条忠が住まわせてる小人さんたちの一人からじゃね?

    > 「アン・ドゥ・トロワ」これは泣くです
    詞もメロディーも素晴らしいよね。

    > ウルトラカッチョいいっすよ、最後「♪さよならーキャンディーズ」って拓郎節で歌うンだけど、もう涙っす
    うんうん。「時のぉ~経つのぉもぉ~♪」の部分なんか、うぉ~!って感じで堪らんよね。「さよならキャンディーズ♪」はほんと泣きっすわ。

    > 「微笑みがえし」
    > ヤバすぎです、言葉ないです
    これはほんとヤバい。「三叉路」の辺りは号泣です。

    > ファイナルコンサート
    > ブルーレイ出て欲しいですね
    だよねー。 出たらぜってー買うし。

    > 貴重な映像だねー
    ピンクレディーとは仲良しだったって話は聞いてたけど、5人並んで春一番ってぶったまげた。

    Sir Dukeのミキちゃん、スゲー。
    最後の「Now コマーシャル!」、食らったー!

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