完全アウト
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その後「あれ、間違いでした」って発表に心底ホっとし、
つい先日は、同じくCERNが発表した別件、「ヒッグス粒子見つけたと思うぜ。どうよ?これ」の発表に「むぉー!スゲーぜ!」とエキサイトした俺。
とは言え、科学や物理は「興味ある」ってレベルに過ぎず、その知識や理解はシロートに思春期の産毛が生えた程度でしかない。
世間には、も~っと科学的知識や理解の深いシロートがたくさん居る。
しかし、たくさん居るけど、少数派だ。
世間の大多数の人は、でんじろう先生のネタは好きだが、科学そのものにはさしたる興味は持ってない。
ややこしいことはどうでも良い。 それを応用した結果=製品やシステムが利用できたり、でんじろう先生のネタが楽しめれば良いってことだ。
それはそれでOKで、ややこしいことはその分野を得意とする人らに任せておけば良い。
しかし、そんな、一般的消極派をターゲットにした詐欺商法や商品が数多く出回っている。
こういうのには引っかからないように気をつけたいね。
そのためには科学に精通する必要は無いけども、科学にアンチになっちゃいかん。
な~んて話を5年前にも書いてるんだけど、また書こうと思ってね。
世間の多くの人が望んでるものってのは、大抵詐欺商品が出てくるもんだね。
この前見かけた、とんでもねえ商品、
なんと、
スマホのバッテリーの持ちを30%~50%伸ばす
ってシロモノだ。
これがまた、さらにとんでもないことに、そこそこ名の通った、Androidアプリを紹介するサイトで紹介されちゃってんだな。
その記事の中では「本当に効果はあるのでしょうか?」とか書いてはいるが、こんなふざけた詐欺商品を記事として取り上げる事自体が大問題だ。
その商品には、なんだかそれらしい、読むものをけむにまくような科学的っぽい能書きが付いている。
「理科得意じゃなかったから書いてあること良く分かんないけど、なんか効きそうな気がしないでもない。 騙されたと思って買ってみるか・・・」
って方向に誘導するのが狙いだね。
結構売れてるらしいんだわ。
なんとかバッテリー長持ちさせられないかなーと思ってるところにこういう商品見ちゃったら、判断迷って買っちゃっうのも無理もないと思うけどね。
「騙されたと思って」と買ってみて騙されちゃうのが好きな人は良いけども、騙されたくないなら、冷静に考えてみることだ。
特に科学的な理解がなくても、この程度のインチキなら簡単に見抜ける。
だってね、
そんなに簡単にバッテリーの持ちを伸ばすことが原理的かつ技術的に可能であるなら、少しくらいコスト掛かっても、端末メーカーがとっくに採用してるはずでしょ。
世間でこれだけ「スマホはバッテリー持たない」って言われてるんだから、そこはギリギリのところで打てる手は打ってくるハズだ。
なぜ採用してない?・・・ そんな原理または(コストに見合う)技術があり得ないからじゃないのか?
ではその商品メーカー独自の技術なのか?
仮にその技術が、その商品メーカー独自のものであれば、特許や実用新案を登録または申請してるハズ。
もしくは、それ以前に大々的にニュースになってるハズ。
何もしてないし、ニュースも無いじゃん!
さらに、その商品メーカーのサイトに掲載されている、どこぞの大学の工学部での実験結果なるものの検証。
◯◯大学工学部実験結果 って、、、はい?何ですの?◯◯部そのものが実験の主体になる訳ないじゃん。
誰がどういう手法でどうやって実験したのか不明。その商品の「作用」についての記述が皆無。あるべき情報が無さ過ぎ。
実験結果から導き出されているのは「推測」でしかない。(しかも、「・・・であります」って、おいおい軍隊かよ!) ハッキリと「これだけバッテリーが長持ちした」と明記されてない。
「大学の工学部の実験」ってことで真実味をもたせようとしてるのが見え見え。
ね、完全アウトでしょ。
まぁあれだね。
車の燃費を良くするって謳い文句の詐欺商品と同じノリだね、こりゃ。
昔、ケータイやパソコンモニターの電磁波を防ぐシールってのもあったねぇ。
え?何?今でも売ってるの?ウソー!マジで? わっ!本当だ!
電磁波防ぎたいなら、電源切っておくか、アルミフォイルでグルグルに包むかだ。
シールごときじゃ防げない。
備長炭で電磁波防ぐなんて、腹式呼吸で「はぁ~?!」って突っ込みたくなるようなグッズもあったね。
え?マジで?これも今でも売られてんの? ぅ~っわ!本当だ!考えられない!!!
ついでに「マイナスイオン効果もあります」って、、、絶句・・・
まさか、ゲルマニウム系健康グッズもまだ売られてるんじゃないだろうな?とネットで検索したら・・・う~っわ。マジか? 未だに騙されてる人が相当数居るってことだ。
クラクラしてきた・・・
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