ハーレーで横浜から東大阪市の司馬遼太郎記念館へ。
そして、スマホの反乱に気づかぬままスマホナビをアテにして寺田屋に向けて出発した俺。
寺田屋到着までの激闘の記録。 そして琵琶湖の夕景と夜景。 今回はそんなところ。
● スマホナビの変
ん?ナビが喋らない。 一時的に衛星が捕まらない状態なのかな?
ナビをセットした時に見た地図の記憶と、太陽の位置とノリと勘を頼りに、正しいと思う方向に走ってみた。
間違っていればどこかでナビ君が案内をしてくれるだろう。
甘かった。 まさか反乱を起こしているとは・・・
しばらく走るもナビ君だんまり・・・ おい!何か言えよ!
道の端に寄って停まってスマホをチェック。
あれれ?ナビの中の自分の位置が変わってないじゃないか!
ナビを一旦終了させて起動し直し、寺田屋を目的地にセットすると、ちゃんとルート検索はする。
本来のルートを大きく外していた。 修正ルートを確認して走り出すが、やっぱり喋らない。
ひたすら走っているうちに、どうやら入るべき高速の入り口をパスしてしまったようだ。
戻るに戻れず次の入り口まで下道で行くことにしたところ大渋滞にハマった。オー・ノー!
陽気は暑いし、エンジンは熱い。
渋滞を抜けるまで小一時間ほど掛かった。
高速に乗って快調に飛ばすも、相も変わらずナビ君は沈黙。 高速道路なので停まってチェックすることもできず。 どこで降りたらいいのか分からん!
なにしろ案内標識に「伏見」と出てきたら降りることにした。
お!伏見! とにかく降りた。
右も左もまったく分からん。知らないおばちゃんが声掛けてくれるまで泣いてようかな。。。
しばらく走ってコンビニを見つけ、休憩&ナビチェック。
なんと! ナビはやっぱり動いてない。 完全に反乱だ!
ナビに寺田屋をセットし直すと、目的地まで11分と出た。 おぉ!やった!そこそこ近所に居るんだ。
地図をチェックしたつもりで走り出したが、ここから迷走に次ぐ迷走。
家を出てから520km以上走っている。 背中バリバリ。肩も首もコリコリ。頭痛までしてきた。
ナビをチェック。目的地をセットし直したら・・・目的地まで27分! さっきより離れてるじゃねーか!!!
3つめの目的地である護国神社(竜馬の墓)にこの日のうちに行くのはもはや不可能。
というより、俺、宿に辿り着けるんだろうか?
慎重にナビの地図をチェックし、少し走ってはチェック&目的地設定し直し・・・を繰り返す。
寺田屋に少しずつ近づいて来た。
「目的地まで5分」 ここからミスってまた遠のいたら目も当てられない。
スマホは既に予備バッテリーで動いている状態。
なんとかナビの反乱を鎮圧できないものか・・・・ あ!そうだ!困った時のスマホリセット!
スマホの電源を落とし、再起動。 そして改めてナビを起動し、目的地をセット。
「左方向です」 おー!喋った! ナビが喋ったー! エイドリアーン!
基本じゃねーか! 動きがおかしくなったら速攻リセットだよ!すべての電子機器はよー!
早く気付いて試せよ!俺!バカバカバカバカバカー!
心を入れ替えたナビに丁重に案内され、あっさり到着!
● 寺田屋の変
やっと着いた寺田屋!
スマホの反乱により、渋滞で1時間、迷走で1時間、合わせて2時間ロスして16時45分到着。
とりあえずハーレーを寺田屋前に横付けして1枚写真を撮らせて貰おう。
と、、、あらま、、、なんと!、、、1時間以上前に参観受付終わってた。
無念。。。
実は寺田屋前にハーレー横付けってのに憧れていたのだ。
で、パチパチ写真撮りながら外見をあちこち見て廻った。
←「寺田屋」の表札に「坂本龍馬」はやり過ぎだよな~。
本来の寺田屋は鳥羽・伏見の戦いで罹災して焼失しており、この建物はその後再建したものだって話だ。
なので、本来の寺田屋とどこまで同じなのか、中に展示されている竜馬が撃った拳銃の弾痕とか柱の刀傷も本当なのかどうかも微妙らしい。
そういったことを承知の上でも、「寺田屋」ってだけで感動だ。
2階の窓際で三味線弾いてる竜馬を想像したり、おりょうさんが弾いてる月琴の音に聞き入ってる竜馬を想像したり、忙しいところを仕切ってるお登勢さんを想像したり。
向かいの川に船が行き来して、ここで人々が乗り降りしたんだろうなぁ・・・とか。
一回目は薩摩藩士同士の討ち合いね。「おいごと刺せ!」は壮絶だよな。
寺田屋の向かって右隣りの敷地の前に立つ石碑 どうやら本来の寺田屋の敷地はこの辺りまであったようだ |
長州藩士で槍の使い手で竜馬のボディーガードをしていた三吉慎蔵と二人、幕府の捕り方100人以上の襲撃(新撰組ではない)を受けて、竜馬は高杉晋作から貰ったスミス&ウエッソンのリボルバーを乱射し、三吉慎蔵は阿修羅のごとく槍をふるって応戦し、竜馬は親指の付け根に大怪我しつつも、二人して窮地を切り抜け、脱出した。
ちなみにこの時、三吉慎蔵は槍で必死に防戦しつつ、傍らの竜馬が刀も抜かずに座り込んで拳銃に新しい弾を込めようとし「血で滑って上手く込められん」とかつぶやいてるのを見て、「この人マジでガチで頭おかしい!」って思ったそうだ。
おっと、「階段落ち」は寺田屋じゃないぜ。あれは池田屋だ。 あっちはもっと壮絶。
みんな寺田屋の写真撮ってるんだけど、俺のハーレー、邪魔過ぎだ!
すんませ~ん と、慌てて装備を整えて現場を離脱。
近所を軽く廻ってみたところ、造り酒屋があちこちにあって風情のある町並みだった。
もっと時間掛けて町を巡って寺田屋の中も入ってゆっくり楽しみたい。 次来る時は是非。
● なんか変
スマホナビは復活。 これでどうにか宿にも辿り着けるだろう。
が、問題はバッテリーだ。
スマホ本体のバッテリーは切れ、予備バッテリーで動いている。 これが切れたらまたまた迷走モードだ。
コンビニを見つけてスマホ用予備バッテリーを買った。 980円。
これで安心。 琵琶湖東岸の宿へ!
走り出して、なんか変だなと感じた。 なんか変。視界が変。
あ゛ーーー!グラサン!!!
コンビニでサングラスを外したんだが、店の中で落としたようだ。
道路の構造上、引き返すことができない。
今は亡きじーさん(カミさんのお父さん)に買って貰ったサングラス・・・ 無念。
ヘルメット・シールドもサングラスも無しで走るのは結構キツい。
時速80km/hを超えると泣きが入る。 100km/h超えると、俺の目はもうレ・ミゼラブルだ。
いや、それよりも、ちっちぇー虫とか砂とか雨がキツい。
メガネ屋かバイクグッズ屋かサービスエリアでサングラス買わなきゃ。
● 琵琶湖の夕景にうっとり
ナビに促されるまま、高速に乗り、泣きながらハーレーを走らせ、そしてどこかで降りた。
大勢で漕ぐ競技ボートが滑るように進んでいる川を右手に見て北上し、琵琶湖の南端あたりの橋を渡って東側湖岸に沿って北上する。
泊まる宿は琵琶湖の下(南)の小さい部分から大きくなる境に掛かる琵琶湖大橋の東側なので、地図で見ると南端からの距離はさほどでもない。
と思っていたんだが、普通に走って30分の距離。結構あった。琵琶湖はやっぱデカいな。
途中、左手に夕焼けが。 おぉ、美しい。
道路があまり広くないため、停まるのは憚られる。
どこかに停まれる場所はないか・・・・と走っていると、いい按配に歩道が広く、乗り入れられる部分を見つけて、そこに停車した。
カメラを出して、パチり。
しばらくそこに佇んで、夕景を満喫していたら、湖岸をたぬきが走って行き、途中で立ち止まって俺とアイコンタクトを交わして、また走って行った。
● 投宿
宿に到着。
本日の走行距離、実に605.4km。
1日の走行距離としては記録樹立だな。
ホテルのフロントにはじーさん2人。 ここもじーさん2人か。
部屋に入ったらベッドが3つあった。 寝汗かいたら隣りに移れるように?
窓の外は琵琶湖。 そして琵琶湖大橋。
歩いて5分ほどの蕎麦屋で食事を摂り、帰りにコンビニで朝食を仕込んで帰った。
風呂に入って、明日の予定を組み立てなおして、早めに就寝。
窓の外、遠くで稲光。 雨が降らないといいが。。。
『竜馬ツーリング 志士たちの墓篇』 へ続く・・・
コメント入るかな?
返信削除イヤイヤ!やっとの思いで池田屋への到着だったんですね。
読んでいる私が、「携帯電池大丈夫かぁ?」とヒヤヒヤしました
ガス欠間際に似た感じかなぁ?
やっぱツーリングって最高ですよね
道に迷ったり、施設が閉まってたり、夕景にうっとりしたり、感動したり・・
バイクの醍醐味がすべて詰まってますよね。
私も、今年の秋に黒部~新潟を廻ろうと思っているのですが・・・(富山)になるかも。
どちらにしても、今から楽しみです。
本文拝見で大発見しました!
ライディングジャケットのバイクへの施錠方法!!!
目からうろこです。
自転車のチェーンに袖を通す?・・・ウォ~~~!って感じでした。
肩、肘などに、パッドの入ったライジャケ
持つと邪魔、置いておくと不安、着てると暑い(いくらメッシュでも)
お店や、建物に入る際、悩んでたので、まさに大発見です、ありがとうございます。
ともかずさ~ん! コメントどーもありがとー!
削除俺は百恵ちゃん世代なので、ともかずさんと呼ばせていただきます!
ツーリング、最高ですね。
事故以外はトラブルも込みで、すべてナイスですね。
黒部~新潟! イイですねー。 黒部と言ったらやはりダムですか?
富山になるかも? まさか・・・ 東日本大会?
何にせよ、秋は景色でお腹いっぱいになる季節でイイですよね。
ライディングジャケットの袖通しロック、イイでしょ?
かなりナイスですよ。 是非試してみてください。
あれ「自転車用チェーンで」って書いちゃいました。
話は通じるとは思ったけど、「自転車用ワイヤーロックで」に修正しておきました。ハハハ。