久々に針を落した

ベニョ～ン

昨日、金曜日の朝は久々に気持ち良く晴れた。
あー気持ち良い。仕事バックレてハーレーで出かけたいなぁ。

おぉ、なんと狂おしくも魅力的な企てだ！
ぬぅぅぅううぉぉおおおお・・・
ぎゃぉぉぉおおおお・・・・
と、理性と欲望が壮絶な死闘を繰り広げ、俺の頭の中は修羅場と化す。
永遠とも思える一瞬の後、満身創痍になりつつも最後まで半笑いで立ち続けていたのは理性君だった。

けっ！つまんねー大人になっちまったもんだぜ。
って、おいおい、欲望が勝ってたらおもしろい大人なのかよ！
ま、おもしろいっちゃおもしろいが、、、ヤバいよな。


さてさて、
前に、映画『DREAMGIRLS』について書いたが、また再び。

今度は映画のサントラを買ってしまった。
曲だけをじっくり聴いて、また泣ける。
あー、素晴らしい。
曲を全部紹介したいところだが、我慢しておこう。

映画を観る前から、20年前に観たミュージカルなのに、何曲もはっきり覚えていた。
うろ覚えの曲も映画観て、すぐにはっきり思い出した。
なんでそんなに覚えてるんだろ？
あー、そうだ！
舞台観て数日後、アキバに行って探しまくって、「ドリームガールズ」オリジナルブロードウェイキャスト盤のＬＰレコードを手に入れてたのだ。
なもんで、当時、カミさんと良く聴いていたのだ。

当時の俺のコンポ（懐しい響きだ）は、レコードプレーヤーのみミニコンポ用だった。
薄い箱型で手前が開くようになっている、変なプレーヤーだ。
レコードを乗せる時にはターンテーブルが前にせり出してきて、プレイ時にはターンテーブルが中に引っ込む。

ある日、DREAMGIRLSのレコードを掛けてくつろいでいたところ、うたた寝をしてしまった。
このレコードプレイヤー、箱の中でレコードが回る。　プレーヤーの中は熱がこもる。　レコードにとって熱は大敵・・・
あー！やってもうた！
プレイヤーの中でレコードがベニョ～ンと波打ってしまったのだー。
レコードが熱いうちにジャケットに仕舞い、他の大量のレコードを重石にして置いておいた。
以来、聴いてなかった。

サントラ聴いてたらオリジナルキャスト音源も聴いてみたくなり、探して引っ張り出してきた。
ジャジャーン！

DREAMGIRLS
Deluxe Edition(2CD+1DVD) & Original Broadway Cast LP Album

レコードジャケットのロゴも箔押しキラキラ～ンなのだ！
今回は携帯ではなくデジカメで撮った。
キラキラっぷりがなかなか上手く撮れなかったので、椅子への映り込みを撮ることにしたのだが、やっぱり上手く行かないなぁ。

で、ＬＰ版だ。 出してみたところ、歪みはかなり矯正されていた。
が、一部分だけ妙にギャップになっている。
音飛びしないで聴けるだろうか？・・・

レコードを曲げてしまう呪われたプレイヤーは、あの後処分し、きちんとしたでっかいプレイヤーに買い換えていた。
未だにこれは捨てられず、とは言えステレオに繋げるにはあまりにも邪魔過ぎるので、パソコンに繋いである。

プレイヤー、アンプ、ＰＣの電源を入れ、ターンテーブルにレコードを乗せる。
スイッチを入れ、ターンテーブルと共にレコードが回り出す。
ちょっとワクワクしながら、そっと針を落とした。

お、「針を落とした」って表現、イイねぇ～。「レコードを掛けた」じゃなく「針を落とした」って、背景の空気や間まで感じられる。
ちょっとした緊張感みたいなものまで感じちゃう。　イイなぁ～。
今じゃそういう表現できないでしょ。
「膨らみつつある期待感を抑え込むのももどかしく、ＣＤをセットした」
とかね。描写でカバーしても、どこか味気ない。

で、レコード・・・
速いテンポでカウベル、堪らん！ パーカッションが絡んで、ＭＣ、ベース、ギター、ホーンと来て、「Move! Move! Move out! Out of My Life♪」
（映画では別の曲だが、オリジナルはあのイントロから 『Move』なのだ）
すっげーヤバい！溶けそうだ。前頭葉あたりが。

盤のギャップの影響で、若干の音揺れがあるが、許容範囲・・・としておこう。
鳴らしつつ、曲をＰＣに取り込み、一曲ずつデータを区分け。

あ・・・・あ・・・・あ・・・・あ・・・・
Ｂ面の一曲目（映画では使われてない曲）は、ギャップの影響で音飛び。無限リピート状態。　残念・・・
２曲目以降はなんとか再生できた。

ＰＣに取り込んだデータをざっとチェックして、目立つプチプチノイズをデジタル職人技で消す。
それでも全部は消しきれず・・・ま、しゃあない。
データをＬＰの収録曲順に並べ替えてＣＤに焼き、このＣＤをリビングのステレオで鳴らして、カミさんと堪能。
う～ん・・・ こっちもイイねぇ～・・・

オリジナルキャスト版のエフィーは、映画のメイキングでもチラっと語られている、伝説のジェニファー・ホリデイだ。
素晴らしい。　実に素晴らしい。
映画版エフィーはフレッシュに力強く、オリジナル版は燻し銀の力強さだ。
切なさや深みはジェニファー・ホリデイか？ う～ん、どちらも甲乙付け難い。

ディーナ役（映画ではビヨンセ）、う～ん・・・オリジナル版の声の色っぽさは捨てがたいが、映画版もスゲー良い。
映画でのディーナのソロ、『 Listen 』（映画版のみ）はどーにもこーにも圧倒的に堪らん。
（ちなみに友人のＫ上Ｒ亮は、『 Listen 』の映像で使われてるマイクを見て鼻血吹いて倒れたそうだ）
オリジナルキャストレコーディングのＬＰ、買っておいて本当に良かった。
もう絶対手に入らないだろ？これ。
ネットで検索してみたら、、、な～んだ、ＣＤ出てるじゃん！　チョー手に入るじゃん！　欲しいじゃねえか！
でも、久々にＬＰレコードを手にして良い気分。
もしもＣＤ手に入れてもＬＰジャケットは捨てられないなぁ。