ハーレーのある日常

羞恥心

近頃、なんやかんやで結構ハーレーに乗っている。
所用で実家までの往復が多いのだが、先々週は、楽勝で歩いて行ける距離の散髪屋まで、わざわざハーレーで息子とペアライドして乗り付けた。

息子の散髪はすぐに終わる。
俺は毛染めもあり時間が掛かるため、娘が弟を迎えに来た。
娘も便乗で床屋の大将に「うまい棒」を貰う。
二人で片手に「うまい棒」を握り締め、逆の手と手を繋いで帰って行った。



帰り、ハーレーで信号待ちしていたところ、息子のお友達（女の子）と、そのパパ（おっとこ前）に遭遇。
「あー、どうも！こんにちは」メットにグラサン姿で、おっとこ前パパに挨拶。
「こんにちは」（ハーレーを眺め）「カッコイイじゃないですかぁ」
「アハハハ。どうも・・・」
お嬢さんは帽子を被り、暑さのせいかうなだれ気味に自転車を押して歩いていて俺に気づいてない。
声を掛けようと思ったのだが、俺のハーレー姿が彼女のハートを鷲掴みにしてしまうことで、おっとこ前パパのジェラシーの炎が地球をさらに温暖化させてしまうのを危惧し、自制した。
なーんちって。ただ、信号のタイミングが気になってただけなのねー。

娘や息子のお友達は、みんな、とても愛らしい。
何が愛らしいって、俺に手を振ってくれるからね。ムハハ。

ま、みんな大きくなったら手なんか振ってくれなくなっちゃうだろうなぁ。
それでも俺は手ぇ振っちゃおうかな？ そりゃ、ただの怪しいオッサンだわ。


帰宅後、今度は娘が「自分の番」を主張。 娘とハーレーでペアライド。

二人とも、父とハーレーに乗ったってことはずっと覚えててくれる・・・んだろうな。
俺がこの世から消えても、ハーレーと一緒に思い出してくれたら良いやな。

お次は、カミさん。
美容院に行くというので、子供ら留守番で、カミさんとペアライド。
車で送って行くのとは、・・・大分ちゃうね。


その翌日はハーレーの6ヶ月点検。
ショップの社長がお休みで話し相手がおらず、試乗車も新しいのがない。
暇なのだ。あまりに暇なので、ニヒルな半笑いのセルフポートレートを撮った。
2時間ほどですべて完了。

慣らし運転が終り、オイル交換もしたので、回転数のリミットを気にしなくても良くなった。
このため、走りにメリハリが付いて、メ～ッチャメチャ快適！
心なしか、エンジンの回りや吹け上がりが良くなって、鼓動感も増したような・・・気のせいかな？
ハーレーを深く堪能しつつ帰宅。


先週、日本の2都市で史上最高気温を記録した日も所用のためハーレーで実家に行った。
猛暑も猛暑。暑いし熱い。呆れる程暑い。
高速道路で100km/h出しても、風が熱くて、まったく涼しくない。
下道の信号待ちは悲惨極まりない。灼熱地獄たぁこのことだ。阿鼻叫喚の地獄絵図だ。
グリルで焼かれる肉や魚の気持ちが少しだけ解ったような気がした。


先週の土曜日、朝夕はちょっと涼しく、朝起きたときには林間学校の匂いがした。
昼間はそれなりに暑かったものの、ハーレーで流す分には風が涼しく、ちょうど良い按配。
その日は、ハーレーで中学時代の友人らとの飲み会に駆けつけた。
俺は酒が飲めないのでハーレーでＯＫなのだ。
20年～28年振りに再会した友人数人。
去年から中学時代の友人らとの再会ラッシュなのだが、
みんな、それなりに年輪重ねて変わってはいるものの、コアなところは変ってなくて面白い。


しかし、まだまだ暑い。
なにしろ暑い。
今度こそ、ちょいと涼しげな写真で、ご機嫌伺いでも・・・







ほら、水中写真。涼しげでしょ？
え？被写体がＮＧ？
あーそーっすか。あーこりゃこりゃ。


それじゃ、これは？ん？ただの親馬鹿写真？
こりゃどうも失礼しました～。

ちなみにこれは、こどもの国。
俺の写真は娘が撮影。

家でデジカメをテレビに繋いで、撮影した写真をチェックした後、なんとなくノリで子供らと写真撮りまくり大会になった。
そのうち子供ら調子に乗りだし、途轍もなく阿呆なチョー恥ずかしいポーズでパチリ。
しょーもない、チョー恥かしい写真がテレビに映り、大爆笑・・・
おいおい、娘よ。お前には羞恥心ってものが無いのか・・・
すると、娘、

「とーちゃん、この写真、『ハーレーへの道』には載せないでね」

あ、一応羞恥心あるんだ。良かったぁ。