別にどってことない
40代の自分てのが全く想像付かないくらい若かりし頃。
良くコンサートやミュージカルなんかを観に行った。
公演が終わり、会場を出たところで、その会場の駐車場から車で出てくる客を目撃することが多々あった。
当時は何だかそれが凄く不思議で・・・
「こいつは一体何者なんだ? どんな奴なんだ?・・・」なんて思ったものだった。
よくよく考えてみたらどってことない。
ただ単に、
「車で会場に行って会場の駐車場に車を停めた奴」ってだけの話だ。
でも何だか妙に不思議だった。
今思うと、なぜあんなに不思議だったのかが解らない。不思議だ・・・。
そんな訳で、過去の不思議と現在の不思議を清算するために、車でコンサート会場へ乗りつけることにした。
目指すは日比谷の日生劇場だ!
日生劇場なら相手にとって不足はないだろう。文句なしだ! (← かなり意味不明)
高速を降り、晴海通りを日比谷に向かって流して行く。
懐かしの銀座だぜぇ!
この日は道路も妙にすいてて気持ち良かった。
日生劇場の駐車場に突入!
おっと、なんだか通路が妙に細い。古いからかな?緊張するぜ。
なななんと!
駐車場へ降りていくこの通路、石畳だよ。
やるな~・・・流石日生劇場。恐れ入りました!
子供らに生オーケストラを聴かせたい・・・いや自分らも聴きたい・・・ってことで、子供も連れて行けるクラシックコンサートをいくつか物色した結果、上手い具合に良いチケットが取れたのが、8月3日(日)、日生劇場でのコンサート、「アリスの歌修行」だった。
オペラのバリトン歌手 宮本益光氏が構成および主演し、その他、ソプラノ・アルト(もちろん女性ね)そしてテノール(もちろん男性ね)の4人と若干名のダンサーと一人のピアニストが、オーケストラをバックにコントを繰り広げる・・・いや違った。 ミュージカルの形で、楽しく、音程・リズム・発声法なんかのレクチャーをするってステージだ。
なんと席は前から3列目。
オペラやミュージカルの時にオーケストラピットになる部分の席なのだ!
「アリスの歌修行」ってことで、「不思議の国のアリス」のノリをパクりつつ、歌がド下手なアリスが妙な国に迷い込んで歌修行を積んでべらぼうに歌が上手くなるってコント。いや違う。お話。
アリス役はまぁソプラノですわ。
「さあアリス!歌ってみなさい」「はい、先生」
って、お~~~い! お前!歳いくつじゃい!!! パンフレットの写真は何十年前のじゃい~!!!
とまぁ、席が舞台に近いってのも良し悪しで・・・
先生役はバスの宮本益光氏。
これがおかまキャラでハイテンションで良く喋る。
大人的には結構サブいが、おかまキャラは子供にはウケる。
冒頭、アリスがナントカの国に迷い込む頃、ステージ上、後方に展開しているオーケストラが、モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲を演奏。
久々~~~の生オーケストラで、か~な~り来た。
妙な国での歌修行ってノリでコント、、、いや、ステージは進み、
日本の歌も織り交ぜつつ、有名なオペラからちょいちょい歌を持ってくる。
流石にプロのオペラ歌手達なので、なかなかのもの。う~ん・・・唸っちまうぜ。
プッチーニの「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」もやった。
そういやトリノオリンピックの開会式で歌ったパバロッティ。
実はあれ、口パクだったんだぜ。
当時すでに体調が思わしくなかったんで、「当日歌えないといけないので歌える時に録っておきたい」と本人の申し出だったそうな。
凄いな。 これって。
残念とかしょうがないとかじゃなく、物凄いプロ意識だと思う。 合掌・・・
世界三大テノールじゃなくて、日本人のテノール歌手だったけど、「誰も寝てはならぬ」は凄く良かった。
やっぱプロのオペラ歌手って凄いし、なにせ生だしライブだし、肉声届く程の近さだし。
相当来たな~。
終盤の盛り上がりのところで、話の展開的に「今日の日はさようなら」。
ベタだな~、その歌かい~!
ところが、混声四部合唱での「今日の日はさようなら」はそーとーヤバかった。
不覚にもすんげえ感動してしまった。
そしてフィナーレ、
会場を巻き込んでの(なぜか)「翼をください」
いや、ちょっと待て!その選曲は解らんぞ!
ところが、
う~っわ、ヤバい。ヤバいでぇ~!
これまた不覚にも・・・俺、途中でちょっと詰まってしまって歌えなくなってもうた。
隣りのよそのお母さんはグズグズに泣きつつ歌いながら、ステージに向けてダブルバイバイをしていた。
そして素直にカーテンコール。
いや~、素晴らしいステージだった。
子供らに感想を聞いてみたが、、、あらら?・・・いまいちリアクション薄い。
「もっとオーケストラに迫力が欲しかった」
あ・・・そうか。歌がメインだったからオケは抑えてたもんな。確かにな。
歌はどうだった? 凄かっただろ?
「凄いし上手いけど・・・別に・・・」
えぇ~!!! 手厳しいのぉ、おのれら!
「パンフレットのアリスの写真、凄い前のだよね?」
そうだな。大分前のだな。それはとーちゃんも大いに気になってたのだ。
子供らのために取った公演のチケットだったのに、感動して満足してるのは親の方だった。
日生劇場の駐車場から車で出た。
思った通り、別段どってことない。
”不思議”の呪縛から開放された瞬間だった。
どもっす
返信削除いいねー
いいアルファ生活しているねー
銀座の街にアルファロメオ似合うっしょ?
カッケ、お洒落ー♪
オーケストラの生演奏感動するよねー
前から三列目、歌声もリアルだったろうな・・・
>駐車場から車で出た。
思った通り、別段どってことない。
日劇にアルファロメオで家族揃って
スゲー羨ましいー
美しい瞬間だったと思うな
きっと
「こいつは一体何者なんだ? どんな奴なんだ?・・・」なんて思って見てた人いたかもよ・・・フフフ
逆になったんだね、それこそ不思議・・・
川上ぃ~! コメントどうもありがとござんす。
返信削除> 銀座の街にアルファロメオ似合うっしょ?
ぶっちゃけ、、、めっちゃ似合いますね。ウハハ。ほんますんませ~ん。
> オーケストラの生演奏感動するよねー
あいー。
トピックに書き忘れたんだけど、ウォームアップからオケ全体のチューニングに移行する時の初っ端のオーボエの音ってゾクゾクします。
> 前から三列目、歌声もリアルだったろうな・・・
半端じゃねぇ~っす!
> 美しい瞬間だったと思うな
アハハ。こりゃどうも。
ちなみに、日劇じゃなくて日生劇場だすー。
日劇はもうなくてマリオンだすー。
> 逆になったんだね、それこそ不思議・・・
いやいや、それはどってことないことだったって話ですってばよってばさー でねえとトピック成立しないのだ~!
俺的には不思議は清算されたのだ~。
川上に不思議が移ったのか?
そりゃヤバいのだ~!
タイケーさん こんにちは
返信削除家族で日生劇場にコント
ではなくコンサート!
いいですね~~
日生劇場なんてタイケーさんたちと
オペラ座の怪人観たのが最後ですね。
子供のころにみたコンサートとかお芝居って意外と大人になっても影響力あるんですよね。
私も子供たちをつれてコンサートなどに繰り出したいです。
あっか~ん! こんにちは。 コメントどうもありがとござんす。
返信削除> 家族で日生劇場にコント
> ではなくコンサート!
> いいですね~~
そうそう。コント じゃなくてコンサートね、アハハ。どもども。
> 日生劇場なんてタイケーさんたちと
> オペラ座の怪人観たのが最後ですね。
ぉお~!
あっかんの人脈手配でのゲネプロチケットだったもんねぇ。
その節はどうもお世話になりました。
> 子供のころにみたコンサートとかお芝居って意外と大人になっても影響力あるんですよね。
あぁ、言われてみれば・・・
うちの子らもそうあって欲しいわぁ。
> 私も子供たちをつれてコンサートなどに繰り出したいです。
イイーですね。