タイムマシンは作れません

パニックでスパーク

夢のないことを言うようだが、俺はタイムマシン否定派だ。

いや、SF的には面白いけどね。

実際にタイムマシンは可能なのか？

無理でしょ。

未来から来た人に会ったことないし、そんな話も聞かないし。
そもそも時間を遡るって概念自体がファンタジーでしょ。
いや、ファンタジーは大好きだけどね。


「実現は難しいが理論的には可能だ」という人が居るけど、

相対性理論を応用する方法は相対性理論の理解の根本から間違ってるし、
ワームホールを利用する方法なんてのも、「仮にこうできれば」ってのの”仮”が生半可じゃない上、ワームホール自体が曖昧だし。



人は過去から学ぶんだ。
後悔するほどの失敗を反省し、そこから学習し、経験値を高めて行く。
失敗しても後悔せずにヘラヘラしてるよりは後悔する方が得るものはあるだろう。
それで落ち込むんじゃなく、次に繋げて行けば良いんだ。
そうであれば、失敗も含めてすべての ”選択” は ”正解” になるんだ。
すべての積み重ねの上に「今」があるんだ。
まぁでも、時にはテキトーにうっちゃっちゃうくらいの開き直りも必要かもな。ハハ！


先日、小4になる我が娘が「過去に戻ってやり直したいと思ったこととかある？」なんてことを聞いてきた。
その時、「あー、もちろんあるともさ！たーくさんあるともさ！ でもな・・・」に続いて俺が語ったのが、上記「人は過去から・・・」のくだりだ。

いつも能天気な我が娘なのだが、やはり人並みに失敗を後悔したりしてるようだ。
そりゃ当たり前っちゃ当たり前なのだが、妙に娘の成長を感じてちょっとびっくり、微かに感動した。


ちなみに、、、

一昨年だったかその前の年だったか、
家族でマクドナルドへ行ったある日のことだ。

食事を終え、さあ帰ろうってことでゴミを捨てたりでバタバタするあのちょっとした間。

娘は片付けを手伝いながら、目の端で弟が店の奥へ小走りに進むのを認めたそうだ。
な～にやってんだ、あいつめ・・・
娘、弟を鋭く呼び付け、すぐに彼の背後に身を寄せ、後ろから腕を回して確保。
そのまま弟を抱え上げて俺らの元へ歩いて来た。

すると、あら不思議。 母の横に弟が立っている。
娘が俺を見る。
俺は娘が抱えている少年を見た。

娘よ、いったいどこの誰を何ゆえに拉致って来たのだ？・・・

娘の後ろでは、見知らぬおっさんが娘の方に片手を伸ばしつつ、
「あー！、あ゛ーー！、ちょっ・・・、なぁっ、ぅおぉお～、、、」
パニック入ると言語中枢がスパークするタイプの人のようだ。

娘は振り向き、おっさんを見、少年を解放。 彼は無事にパパ（そのおっさん）の元へ。
俺とカミさん、彼のパパに詫びを入れる。
「どうもすみませんでした」
神妙な顔して謝るものの、心の中は大爆笑。いや、顔も半笑いだったかもしれない。いや、、、嘘はいかん。めちゃめちゃ笑ってた。

相手は黙って俺らを能面みたいな顔で睨んでから子供の手を引いて去って行った。

ボーっとして立っていた娘のデコに軽くツッコミ入れつつ、
「オメー、よその子拉致ってんじゃねーよ！・・・ブハハハ」
「どおりで、、、ちょっと軽いなぁと思った・・・」


この事件、娘にはそーとーショックだったようで、まさにこれが、「過去に戻ってやり直したい」くらい後悔していることの一つだったそうだ。
ただ、今ではトラウマから脱し、「ブログに書いてもイイよ」ってほどのレベルになっている。