微妙にマニアック
以前、このブログでも触れたことがある、『パッヘルベルのカノン』というバロック時代の名曲。
みんな~、『パッヘルベルのカノン』は好きか~? イェ~イ! ラッケンロー! ラッケンローちゃうわボケー!
本当にいい曲だよね~。
いつの頃からか、小学校や中学校の卒業式に使われるようになってるらしい。へぇ~。
正式名称は『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ』。
これのカノンの部分を通称『パッヘルベルのカノン』と呼んでいる。
「ジーグ」の部分も聴いたけど、結構いいぜ。
さて、ちょっとうんざりする情報ではあるけども、ウチでCDで保有している『パッヘルベルのカノン』のヴァリエーションを列挙させてほしい。
他にもあるけど、とりあえず正統派だけ並べてみた。
同じ曲なのに、それぞれみんな違う。それぞれみんないい。 実に面白く、実に深い。
以前のトピックでも書いたのだが、上記 2番目のカール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト室内楽団版が凄く良い。
実に際立って良い。
グ~っと迫ってスっと引き、徐々に盛り上がって逸り出したところでテンポを操って聴く者の心をキューっとさせる。魔術師だな、こりゃ。
上記、みんな良いんだが、俺の中の暫定一位はとにかくこのカール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト室内楽団版。
人に薦める時も、これを一推していた。
で、
何しろ素晴らしいので、カール君&シュトゥ楽団(縮め過ぎだろ!)の別の曲も聴いてみたくなって、Amazon 行って、J.S.バッハ『音楽の捧げ物』と『ブランデンブルク協奏曲』を買ってみた。
『音楽の捧げ物』は13曲から成っていて、その内9曲がカノン。 そんなノリからか、『パッヘルベルのカノン』も一緒に収録されていた。(その他ヘンデルなど2曲)
『パッヘルベルのカノン』は既に持ってるからかぶっちゃったけど、それはそれでOKだ。
いや、ちょっと待てよ。元々ウチにはどこかの楽団の『音楽の捧げ物』のCDがある。
指揮者や楽団なんか誰でもどこでも良いと思っていた頃に買ったものなのだが、あれはどこの楽団のものだったんだろう? とカミさんが思い立ち、ガサゴソ探し出してみたところ、
「とーちゃん!丸かぶりだよ!」
『音楽の捧げ物』以外の収録曲の組み合わせは違うが、同指揮者同楽団のものを既に持っていたのだ。
おー、なんかスゲー! じゃなくて、同じCDじゃないのに丸かぶりってか!
しかし、ん? ちと待った!
そのCDに収録されている『パッヘルベルのカノン』は1960年に録音されたものと記されている。
同指揮者同楽団で俺が気に入っている演奏のCDを出して調べてみたところ、そっちの『パッヘルベルのカノン』は1977年録音版だ。
おー、こりゃそそられるぜ! 同指揮者で同楽団だが、録音した年に17年の開きがあるのだ。
1960年版を聴いてみた。
あ~~~、違う!全然違う! 違うけど、似てる。似てるって、同じ曲で似てるも何も。
1960年版は、別に悪くないし、むしろイイんだけど、あまり「立体的」じゃない。
改めて俺のお気に入りの1977年版を聴いてみた。
おぉ~~~、まるで違う!
こういうのを「円熟」って言うんだろうか?
実に深みを増して、「立体的」だ。 寄せては引き、昂ぶりと引き戻し、緩急や動と静の対比、素晴らし過ぎる。
「何をまた大げさな」とお思いか? いや、マジで、聴いてみなされ。聴き比べてみなされ。
とにもかくにも『パッヘルベルのカノン』は、
カール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト室内楽団 1977年録音版
が、素晴らしい。 俺の知ってる限りではね。 イチオシだぜ。
クラシックマニアって奴は指揮者や楽団、さらに録音した年まで、何を面倒くせーこと語りやがってと思っていたが、こういうことだったんだねぇ。
「ウチってどんだけパッヘルベルのカノンマニアなんだよ!」なんちゅうて、カミさんと大笑いしたさ。
別にクラシックにマニアックにハマるつもりはないんだけど、段々こういう細かいところを発見したり判ってきたりすると凄~くおもろい。
特に何も知らなくても楽しめるし、探れば実に奥深い背景情報もあってこれも楽しめて、っていうのがイイな、クラシックは。
ちなみに貴方の持ってる『パッヘルベルのカノン』は誰の指揮でどこの楽団で何年物ですか?
みんな~、『パッヘルベルのカノン』は好きか~? イェ~イ! ラッケンロー! ラッケンローちゃうわボケー!
本当にいい曲だよね~。
いつの頃からか、小学校や中学校の卒業式に使われるようになってるらしい。へぇ~。
正式名称は『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ』。
これのカノンの部分を通称『パッヘルベルのカノン』と呼んでいる。
「ジーグ」の部分も聴いたけど、結構いいぜ。
さて、ちょっとうんざりする情報ではあるけども、ウチでCDで保有している『パッヘルベルのカノン』のヴァリエーションを列挙させてほしい。
- イ・ムジチ合奏団版
- カール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト室内楽団版
- サー・ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ版
- オルフェウス室内管弦楽団版
- ジョン・ウィリアムズ指揮 ボストン・ポップス・オーケストラ版
- ピンカス・ズカーマン指揮 セント・ポール室内管弦楽団版
- クリストファー・ホグウッド指揮 エンシェント室内管弦楽団版
- カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団版
- ルドルフ・バウムガルトナー指揮 ルツェルン祝祭弦楽合奏団版
- パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団
他にもあるけど、とりあえず正統派だけ並べてみた。
同じ曲なのに、それぞれみんな違う。それぞれみんないい。 実に面白く、実に深い。
以前のトピックでも書いたのだが、上記 2番目のカール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト室内楽団版が凄く良い。
実に際立って良い。
グ~っと迫ってスっと引き、徐々に盛り上がって逸り出したところでテンポを操って聴く者の心をキューっとさせる。魔術師だな、こりゃ。
上記、みんな良いんだが、俺の中の暫定一位はとにかくこのカール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト室内楽団版。
人に薦める時も、これを一推していた。
で、
何しろ素晴らしいので、カール君&シュトゥ楽団(縮め過ぎだろ!)の別の曲も聴いてみたくなって、Amazon 行って、J.S.バッハ『音楽の捧げ物』と『ブランデンブルク協奏曲』を買ってみた。
『音楽の捧げ物』は13曲から成っていて、その内9曲がカノン。 そんなノリからか、『パッヘルベルのカノン』も一緒に収録されていた。(その他ヘンデルなど2曲)
『パッヘルベルのカノン』は既に持ってるからかぶっちゃったけど、それはそれでOKだ。
いや、ちょっと待てよ。元々ウチにはどこかの楽団の『音楽の捧げ物』のCDがある。
指揮者や楽団なんか誰でもどこでも良いと思っていた頃に買ったものなのだが、あれはどこの楽団のものだったんだろう? とカミさんが思い立ち、ガサゴソ探し出してみたところ、
「とーちゃん!丸かぶりだよ!」
『音楽の捧げ物』以外の収録曲の組み合わせは違うが、同指揮者同楽団のものを既に持っていたのだ。
おー、なんかスゲー! じゃなくて、同じCDじゃないのに丸かぶりってか!
しかし、ん? ちと待った!
そのCDに収録されている『パッヘルベルのカノン』は1960年に録音されたものと記されている。
同指揮者同楽団で俺が気に入っている演奏のCDを出して調べてみたところ、そっちの『パッヘルベルのカノン』は1977年録音版だ。
おー、こりゃそそられるぜ! 同指揮者で同楽団だが、録音した年に17年の開きがあるのだ。
1960年版を聴いてみた。
あ~~~、違う!全然違う! 違うけど、似てる。似てるって、同じ曲で似てるも何も。
1960年版は、別に悪くないし、むしろイイんだけど、あまり「立体的」じゃない。
改めて俺のお気に入りの1977年版を聴いてみた。
おぉ~~~、まるで違う!
こういうのを「円熟」って言うんだろうか?
実に深みを増して、「立体的」だ。 寄せては引き、昂ぶりと引き戻し、緩急や動と静の対比、素晴らし過ぎる。
「何をまた大げさな」とお思いか? いや、マジで、聴いてみなされ。聴き比べてみなされ。
とにもかくにも『パッヘルベルのカノン』は、
カール・ミュンヒンガー指揮 シュトゥットガルト室内楽団 1977年録音版
が、素晴らしい。 俺の知ってる限りではね。 イチオシだぜ。
クラシックマニアって奴は指揮者や楽団、さらに録音した年まで、何を面倒くせーこと語りやがってと思っていたが、こういうことだったんだねぇ。
「ウチってどんだけパッヘルベルのカノンマニアなんだよ!」なんちゅうて、カミさんと大笑いしたさ。
別にクラシックにマニアックにハマるつもりはないんだけど、段々こういう細かいところを発見したり判ってきたりすると凄~くおもろい。
特に何も知らなくても楽しめるし、探れば実に奥深い背景情報もあってこれも楽しめて、っていうのがイイな、クラシックは。
ちなみに貴方の持ってる『パッヘルベルのカノン』は誰の指揮でどこの楽団で何年物ですか?
どもです♪
返信削除チャー凄い!
カノン博士だねタイケ
「パッヘルベルのカノン」は本当に良い曲だよねー
自然に入ってくるし覚えやすくて何度聴いても飽きないです。
>同じ曲なのに、それぞれみんな違う。それぞれみんないい。 実に面白く、実に深い。
うんうん、わかるよー
深くて実に面白いよね
話ずれちゃって申し訳ないのだけれど
Bob Dylanもそうで同じ曲なのに毎回違うアレンジ、歌い方、声なのでハマるとキリがなくなるでやんす例えば「Just LikeWoman」という曲、何年の何月何日のコンサートの歌い方がいい、と高校生のときから追求し続け今やレコードとCDで150枚以上になっちゃってるの(>_<)
でも実に楽しく飽きないのだ
又同じアルバムなのに初期物や国によっても
収録されている曲が違ったり、ヴァージョンが違ったり、ギターのLR(左右)から出てくる音がちがったりする、実に面白い・・・
いまはYouTubeがあるから映像で比較できる
良い時代になった。
すんませんカノンに戻って
なになに?
丸カブリで1960と1977の聴き比べって
それ最高に良い趣味やってるじゃん
わぁー俺も聴き比べたいヨー!
17年も離れていて同指揮者同楽団
チャー聴きたいっ!!
録音方も録音技術もマイクセッティングも違うだろうから、その角度からも聴いてみたい
タイケの言う「立体的」とは演奏でなのか、録音技術が上がったためなのかどちらなのか?
早速アマゾンで買い聴きたいけれど可能かしら?
ピアノの古い録音でモノラルでしか残ってないものと、近年の新しいステレオ録音と聴き比べなんと録音状態の悪いモノラルの方が立体的で全てが良い演奏もある、勿論同演奏者で・・・
とまたずれちゃった、すんません。
>クラシックマニアって奴は指揮者や楽団、さらに録音した年まで、何を面倒くせーこと語りやがってと思っていたが、こういうことだったんだねぇ。
そうなんだよね~
因みに同じアルバムでもアナログレコードとCDと聴き比べちゃうと大変な事になるけど実に面白い
それとまったく同じレコード・CDでも発売された国や年でも音が違ってくる(マスタリングの違い等)
特にレコードマニアはそんな事ばっかり追いかけてる、レコード雑誌立ち読みするとそこまで追及するかよ って記事が沢山ある
日本版よりヨーロッパ版のしかも第一版のカッティング・・・なんちったらキリがなくなるけど実に面白い。
>ちなみに貴方の持ってる『パッヘルベルのカノン』は誰の指揮でどこの楽団で何年物ですか?
ハイ
今はタイケに教わったイ・ムジチ合奏団が最高に美しくリアルです!
川上ぃ~! コメントどーもありがとー♪
返信削除> カノン博士だねタイケ
アハハハ! 博士ちゃうわ!
あ、いや、てか、何度も言うようだけど、「カノン」ってのは一つの形式の名前でしかないんで、『パッヘルベルのカノン』でよろしく。
> 「パッヘルベルのカノン」は本当に良い曲だよねー
だよねー。奥深いし。
> 話ずれちゃって申し訳ないのだけれど
そーとーズレてるよね。ダハハハ。いやおもろいからOKだけど。
つーか、川上はディランマニア通り越してカルトだもんね。天晴れですわ。
> 丸カブリで1960と1977の聴き比べって
> それ最高に良い趣味やってるじゃん
丸かぶりしたのはJ.S.バッハの『音楽の捧げ物』だけどね。
最高に良い趣味っていうか、たまたまだけどね。
> タイケの言う「立体的」とは演奏でなのか、録音技術が上がったためなのかどちらなのか?
うぅ、無念・・・
「立体的」って表現が演奏技術じゃなく音響の方に誤解されるんじゃないかって危惧はあったんだけど、それは俺の文章表現でフォローできるだろうと、、、甘かったようです。
私の不徳の致すところでございます。 今後も日々精進していく所存でございます。
> 早速アマゾンで買い聴きたいけれど可能かしら?
俺がこの前買ったのが古い方なんだから可能だわね。
> 今はタイケに教わったイ・ムジチ合奏団が最高に美しくリアルです!
それっておそらく1982年録音版でしょ?
ピーナ・カルミレッリって女性コンマス(4代目)の頃のやつね。
弦が煌いてるやね。スッキリ素晴らしく美しいっすね。
ま、機会があれば'77カール・ミュンヒンガー&シュトゥットガルト室内楽団も試してみてちょーだい。