NCヘッドフォンと宮本父娘

通勤コンサートホール

以前このブログに書いた、SONYのノイズキャンセリングヘッドフォン。
なんだか近頃テレビCMを始めた。

ヘッドフォンをつけたお兄さん、
駅構内で、「駅コンサートホール」
電車の中で、「通勤コンサートホール」
空港の外で、「空港コンサートホール」
「ノイズが消えると、街はコンサートホールになる」
そして最後、彼の前にはヴァイオリニストの宮本笑里。 まるであたかもその場で弾いてるがごとしなイメージ・・・の演出。
なかなか良くできたCMだ。 SONYのCMって良いもんが多い。

http://www.sony.jp/headphone/ad/
（↑いつまであるか分からないけど、CM動画ページ）


で、このCM、ちょっと表現オーバーだろって印象もあると思うが、いやいや、実際、概ねあの通り。
本当に快適だぜ、ノイズキャンセリングヘッドフォン。

先日、勤務先のすぐ近くまで来たところでイイ～曲が始まっちゃったもんで、わざわざグルっと遠回り。
道路、街路樹、運河、運河沿いのベンチ、3人のミュージシャンのブロンズ像、道端の花、空、雲、車、バイク、人・・・
見慣れたはずの景色も新鮮なイメージに映り、そこにイイ～感じでイイ～BGMがかぶって、というか、イイ～BGMのおかげで目に映るものがイイ～感じなんだなって、実に優雅でイイ～～～気分な、イイ～感じのスパイラル！うー堪らん！

勤務先に、ノイズキャンセリングヘッドフォンの購入を迷っている同僚がいる。
欲しいは欲しいが、購入自体も、どのメーカーのどれにするかも悩ましい感じ。

そんな彼を、ことあるごとに俺のヘッドフォンエピソードを聞かせて羨ましがらせたり「イー！」ってさせたりして楽しんでいる今日この頃だ。
・「うん、今朝は電車でバロック特集」
・「都営浅草線に乗ったんだけどさ、あの地下鉄はびっくりするほど静かだねー」
・ 「イイ曲始まっちゃったんで遠回りして来ちゃったよ」
CMは見てないと言うので、CM動画のURLを添えてメッセージを送った。
「見ちゃダメだぞー。CM動画。あ、見ちゃダメだぞー。欲しくなっちゃうぞー。」
彼からは、「鬼ー！ 悪魔ー！」ってメッセージが帰ってきた。
ウハハハハハハハハハハハハ ウハハ ウハハ

ところで、CMに出てくる宮本笑里。
別嬪さんだね～。
彼女の演奏はTVで何度か聴いたことがあるが、癒し系の優しい音だ。
お父さんが世界的なオーボエ奏者で、その上、別嬪さんで ってのがプロモーション的に有利に働いてない訳がない・・・とも思うけど、そこは彼女なりに色々とあるところだろうなぁ。
もちろんプロとしての技術は必要だけど、それ以上になると技術だけでどうこうって話じゃなくなるよね、芸術的「表現」ってのはさ。

とか小難しいこと考える以前に、昔、彼女のブログのフォロワーだったことがある、この俺さ。 ダハハ。
でも、他愛ないにも程がるだろ！ってくらい他愛ないトピックの十字砲火攻撃に晒され、あえなく撤退したのさ。

ま、彼女の今後に期待。  ぶっちゃけると、ファンな俺。 ややミーハー的に。


彼女のお父さんの、宮本文昭。
ヨーロッパのどこぞの楽団で主席オーボエ奏者を務めてたんだそうだ。
今はオーボエ奏者を引退してプロデューサーや指揮者として活動してるらしい。

昔、『題名のない音楽会』その他、テレビでちょいちょい見たのだが、このおっさん、結構面白い。
数年前、ネットでこのおっさんの『モーツァルト講座』なるものをやるってんで、応募して抽選で当選し、受講したことがある。
いや～～～おもろかった。 いや、笑えるおもろさじゃなく、話の奥行きとかね。

そんなこんなで、このおっさんの引退コンサートのCDも持っている。
 
このCDにも入っているが、この人の『モーツァルト オーボエ協奏曲(K.314)』は絶品だと思うぜ。
ヨーロッパの有名（らしい）オーボエ奏者の同じ曲の演奏を聴いたことがあるけど、俺は宮本文昭の方が好きだな。

オーボエの音って昔っから大好きなんだけど、これ聴いてまた一段と好きになっちゃう感じ。
もちろん、たまに電車で ”静かに” 聴いたりしてるぜ。
うん、そう、「通勤コンサートホール」だ。