通勤の愉しみ
空は軽くどんより曇っている。
夜は雨になりそうだ。
微妙なテンションで職場へ向かった。
職場の最寄り駅の改札を抜けると、向こうから若いママと3歳前くらいの男の子の二人連れ。
ゆっくり改札の方へ歩いて来る。
ママが男の子に声を掛けた。
「もうすぐ電車乗るからスイカ(SUICA)出してね」
男の子、オーバーオールの胸ポケットに右手を突っ込み、中を物色。
まだ歩きっぷりもそうそうしっかりしてないのに、右腕が固定されてバランスを崩し、ちょっと千鳥足風。可愛い過ぎるぜ!
彼はボケットの中で、手にスイカの感触を得たようだ。
が、引き出そうとするも、どこかに引っ掛かって手が抜けない。
何度も試みる。 うぃっ(ヨロ・・・)、うぃっ(ヨロヨロ・・・)、うぃっ・・・ポコン! 抜けた!手にはスイカ。
それを誇らしげにママに差し出す。
「ありがと」
彼は無言だったが、自分の仕事に満足しきった表情でママの微笑の照射を独占していた。
曇り空くらいでテンション微妙な俺が恥ずかしい。
俺も俺の仕事をするぜ!相棒!君のおかげで心はピーカンだぜ!
もう一ネタ。 通勤途上繋がりで・・・
昼休みに、とある情報サイトで見かけたのだが、
ニューヨークの地下鉄の通勤列車内で、iPhone 使って即席ライブをしてるバカ4人組の動画。
通勤列車内で iPhone を楽器にして即席ライブって・・・タチ悪ぅ~~~。
よく流血事件にならなかったなぁ、おい。
と、思いつつも、とりあえず動画を観てみた。
・・・・・・・・・・ 感動してもうた。
こいつらのバカっぷりとアホな勇気に感動したのか、
iPhone の見事な使いっぷりに感動したのか、
楽曲や演奏の意表を衝いたクオリティーの高さに感動したのか、
偶然居合わせてしまったオーディエンス(乗客)たちの懐の深さに感動したのか、、、
おそらくすべてだ。
ちなみにこのバカ4人組、デビューしたての "Atomic Tom" ってバンドだそうだ。
独り善がりな下手糞勘違いミュージシャンがこんなことしたら刃傷沙汰にもなりかねないし自爆テロさえ起こりかねない。
こういうのに居合わせたらラッキーだよなぁ~。
どもっす。
返信削除SUICA君の動向・・・目に浮かびます。
涙しそうっす。
ええ話しやす。
これ読んだだけで感動短編小説読んだ後の余韻を噛み締めておりまする。。。
ちなみにカミさんも読み終えて目尻押さえておりました。
どぼちょんBさ~ん! コメントどーもありがとー!
返信削除> これ読んだだけで感動短編小説読んだ後の余韻を噛み締めておりまする。。。
マジっすか!
> ちなみにカミさんも読み終えて目尻押さえておりました。
マジっすか!マジっすか!
いや~、何よりです。
俺が目撃した時の、温かくも輝かしい感覚が伝わったようで何よりっす。
マジで俺、ゆっくり歩きながらあの母子を観察しつつ、スーパーニコニコしちょりました。
なんだか子供の虐待の話が後を絶たない中、そういったこととは完全完璧なコントラストで、純粋な「愛」を垣間見た瞬間でした。