2010年11月3日水曜日

シャイなクソガキ

マンモスの・・・

2週間ぶりに子供らの通学時の付き添い当番の週。
ウチのチームは我が家の前に近所の子供ら10人ほどが集合してから出発する。付き添いは一人だ。
「おはよう!」「おはようございま~す」
「おはよう!」「おはよ!」
全員揃うと出発。 すぐ近所の別チームと合流し、付き添いは3人になる。
そのチームの付き添いは当番制ではなく、二人のお母さんはほぼフル出場だ。

付き添い始めの頃はもっと沢山の親が出張ってきていたので、俺なんかは付き添うってより、子供らと一緒にワーワー騒いでフラフラしてるってだけだった。 「そんなとこ歩いてたら車に轢かれますよ~」なんて、俺が言われてどうする!って話だ。
今は違いますとも。 もう、SPかシークレットサーヴィスかってくらいのノリよ。
いや、、、、完全にウソですけど・・・

さて、
春に近所に引越して来てウチの通学チームに加わった小2の男の子が居る。
最初の頃、彼に「おはよう!」と声を掛けても完全シカトだった。
態度もふてぶてしく、こちらを見ようともしない。

「あの子は態度が悪い」という意見も聞かれたが、いやいや待てよと。
ふてぶてしく見えて実はシャイって奴だって居るじゃん。 長い目で見てやろうじゃないか。

俺は俺が当番の時は毎朝彼に同じテンションで声を掛け続けた。
「おはよう!」「・・・」

やがて彼は小さな声で挨拶を返すようになった。「おはよう」。目は合わさないが大いなる前進だ。

そのうち、目を合わせて「おはよう」を言うように。

そしてついに、目を合わせ元気に笑顔で「おはよう!」を言うようになった。

な、あいつ、悪いヤツじゃないぜ。 ふてぶてしくシャイだっただけなんだよ。


と、ここまでならまぁそこそこイイ話なのだが、
ガキってのはは、ほんと調子に乗るんだよな。

「おはよう!」
「おはよう!オヤジー!」
「オヤジ言うな、コラ!」

これが段々進化していく。

「おはよう!」
「おはよう!オヤジー!おっさーん!」
「だからオヤジ言うな!」
「じゃあジジイ!」
「ジジイじゃねえだろ!」


「おはよう!」
「あ!ジジイ!」
「ジジイじゃねーっつてんだろ!おはようはどうした!」
「おはよー!ジジイジジイ!みんなー!この人ジジイだぞー!」
「うるせー!まだジジイじゃねえっつってんだ」


「おはよう!」
「おはよー!ジジイーーーー!」
「ジジイじゃねーっつってんだろ!」
「じゃあクソジジイー!」
「うるせえ!ハゲー!」
「俺、ハゲてないよーだ!」
「調子ん乗ってんじゃねぇ!クソガキー!」
「クソジジー!」
「クソガキ!コノヤロー!承知しねえぞ!」
(娘のお友達には歳より若いとかカッコいいとか言われてるんだぞ!こんニャロメ!)

と、こんな具合。

昨日は3年生が遠足で早めに登校。
我チームは我が息子を含めて3年生は4人。
先に行かせ、いつも合流しているチームのお母さんらに託す。
合流先チームのお母さんらが3年生を連れて行き、両チームの3年生以外を俺が一手に引き受ける手はずになっていた。

ところが我が息子が忘れ物をぶっこいて戻ってきた。「アホー!」
このため段取り変更。 合流先チームは3年生と一緒に向こうのチーム全員引き連れて出発することに。

俺は遅れてウチらのチームの3年生以外を連れて行くことになった。

娘と近所のお友達の6年生二人が先導。その後はちっちゃい5年生の男子、2年生の男子二人、一年生の男子。それに紅一点1年生女子と続く。

いつもより少人数で、付き添いがふざけたおっさん一人なもんでガキどものテンション上がりまくり。
まぁこっちも扱いは楽だ。「ほら、後ろから車来たぞ」と言うやガキどものランドセル掴んで道路の端に弾く。

ガキどもが俺に色々話しかけて来る。

「ねぇねぇ、あそこに恐竜の足跡あったよ!」
「マジでか!そりゃスゲーな!」

あーでもないこーでもない。

「ねぇねぇ、何歳なの?」
俺に歳を聞いてきた。
「俺の歳? 18歳」
「大学生じゃん!なわけないじゃん!」「ワーワーワー」
「本当は何歳?」
「本当はな、86歳だよ」
「本当にジジーじゃん!クソジジイ!」「ワーワーワー」
「ねぇねぇ、本当に本当は何歳なの?」
「何歳だっけかなぁ?・・・あ!思い出した!」
「何歳?」
「1万5歳」「ギャハハハハハ!」「チョーーークソジジイだー!」
「室町時代も生きてたんじゃん」と5年生の子。
「そうだよ。俺、そのころ戦国武将だったし」 「ギャハハハハ」
「縄文時代は?」
「あぁ、縄文人やってたよ」「ギャハハハハ」「そんなに笑うとこじゃないだろ」
「原始時代は」
「マンモス捕まえてたな」
「分かった!マンモスのうんこから生まれたんだー!」
「おい!俺のお父さんお母さんはマンモスのうんこかよ!」
「ギャハハハハハ! お父さんうんこー!」「マンモスのうんこの子供のおじさん!」
「ワーワーワー」

他にも、森の木が燃えた煙から生まれたという説や、地球ができるまえから存在していたという説まで出てきていた。
それじゃスティーヴン・キングの小説に出てくる魔物じゃん! (ノーーーリアクション)

そして校門が見えるところでお別れだ。
「じゃあな。行ってらっしゃい」 「いってきまーす」「ジジイ」
「ワーワー ギャハハハハ ピーチクパーチク・・・」


可愛いクソガキどもなのだ。

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