ハーレーで映画館へ・・・
ジャニーズ V6の熱狂的ファンである、また別の友人の少なからぬ影響で、テレビドラマの再放送(映画公開に向けたプロモーション的再放送)を観て、まんまと映画も観たくなってしまったのだ。
姉が『SP 野望編』を観に行くと聞いた弟、自分も観に行きたいと主張するも、それを言い終える前に姉に完全拒否された。
アハハ。そりゃそうだ。
友達と初めて親抜きでちゃんとした映画館に行くってのに弟の面倒なんか見てられっかってんだ。
アハハ。そりゃそうだ。
友達と初めて親抜きでちゃんとした映画館に行くってのに弟の面倒なんか見てられっかってんだ。
母はちょっと心配だ。「小学6年で子供らだけで映画館行くってどうなのよ?とーちゃん」
そして俺、「俺なんか小5の時から小岩スカラ座行ってたんだから問題ねぇよ」などと、説得力のかけらもない戯言をほざく。
しかしカミさん、ノリで納得。 心配は心配だけど冒険や経験も大切だ。
しかし懐かしいなぁ、小岩スカラ座。
ブルース・リー3本立て、007の2本立て、ダーティー・ハリー2本立て、etc,etc...チェリオ飲んでチートス食って。
そういや、友人らとちゃんとしたロードショー館に映画見に行ったのは俺も小6だったな。
ドラマ『SP』の再放送は俺も一緒に観たので、俺も映画版には興味がある。
ってことで、息子は俺と観に行くことになった。
「じゃあ、俺たちはハーレーで観に行こうぜ」「うん!」
かくして先日、勤労感謝の日、
娘は友達と、俺と息子はハーレーで、それぞれ別々に別々の映画館で同じ映画を観てきた。
ハーレーで行くのは良いのだが、問題は息子が後ろで寝てしまうことだ。
数週間前にも後ろに乗せて走ったのだが、20分で寝てしまう。ま、昔に比べれば長くなった方だが。
俺たちが行くのは、みなとみらいのシネコン。
みなとみらいは自動二輪専用駐車場があるのがナイスなのだ。
しかし、20分では到底到着できない。
「お前、絶対寝るなよ。」「うん。寝ないよ!」
よ~し、しゅっぱぁ~~~つ!
ハーレーは、乗ってるだけで気持ち良い。テンション上がるわぁ~。
2車線道路の左側車線で、赤信号で止まった。
少し遅れて右側車線にミニバンが滑りこんで来た。停止動作とシンクロするように助手席ウィンドウが降り、俺らの隣に停止すると同時にウィンドウも降りきった。
中には可愛い顔した小2くらいの少年。
こちらを見て目をキラキラ輝かせながら、「おぉ~!スゲー!スゲー!」
そして運転席のお母さんに怒られていた。
彼は将来、ハーレー乗りだな。間違いなく。
奇跡的に息子は寝ること無く、無事に、みなとみらい到着。
パシフィコ横浜の地下駐車場の一角の自動二輪専用駐車スペースへ入れる。
チェーンも掛けられるし、利用料金も高くない。 こういうのがもっとあちこちに出来ればいいのになぁ。
息子はどうでもいいんだが、なんか俺、地下から地上に出る時のこういう雰囲気ってなぜかテンション上がっちゃう。
暗いところから見上げた先に青空と雲が見えたら完璧だ。
席を予約してある上映時間にはまだ大分ある。
昼飯食おうぜ。
昼はマックと事前に決めていたのだ。子供はみんなマックジャンキーだからな。
店内は混んでいたのでテイクアウトして、新港パークで横浜港を眺めながら食べることにした。
いや~、気持ち良い。
頭上にはトンビ。
眼前には横浜港。
ドラゴンの船や良くわかんねえ船が行き交う中で、マックのジャンクフードにかぶり付く。 幸せだ。
息子は口の周りをぐっずぐずに汚している。3歳児かっ!
いや、ちと待て。鼻の頭を汚すのなら解る。しかしお前、なぜ鼻筋まで汚れてるのだ!? 計り知れないなぁ、おい。
そして映画館へ。
腹いっぱい食ったのでポップコーンはパス。
飲み物だけ買おう。
「何にする?」
「う~ん、ウーロン茶」
「ウーロンでいいのか?」
「うん。甘いやつだと却って喉乾くんだよね」
「お前、渋いなぁ~」
腹いっぱい食ったのでポップコーンはパス。
飲み物だけ買おう。
「何にする?」
「う~ん、ウーロン茶」
「ウーロンでいいのか?」
「うん。甘いやつだと却って喉乾くんだよね」
「お前、渋いなぁ~」
肝心の映画はと言えば・・・
面白かった。
結構引きこまれたねぇ。
ドラマでも岡田君はいい動きしてるなぁと思ってたけど、彼、本当に良い。男前だしね。
彼はドラマのために、とある格闘技を習って、しまいにゃその格闘技のインストラクターの資格まで取ったそうだ。 どうりでね。制圧シーンなんか切れがイイもんね。
クライマックス、
顔かすり~の、構わず進み~の、銃(シグサウワー)構え~の、後ろでドカーン! のシーン、
俺は3秒間ほど、リアルにオカマの姉さんになって、「イヤ~ン!岡田くぅ~~~ん!カ~ッッッコイイイイイ~~~!」って心で叫んでたね。
いや~、痺れた。岡田君、ほんとカッコイイ。
笑っちゃうほどあり得ないシーンやシチュエーションもあるけど、そんなの全部、エンターテイメント作品として許せる。
しかしこの映画、これは前編で、来年後編が公開される。
これを観ちゃったら、後編『SP 革命編』を劇場で観ずには居られなくなる。
よく言えば良くできてる。悪く言えばいやらしい。 そんな映画だ。
ちなみに、
本編上映中やエンドロール中にスクリーンを横切って歩く人が結構居たのだが、中学生・高校生~若い人ら は、ちゃんと頭を下げて小走りに横切る。(偉い!)
しかし、おっさん・おばはんから上(およそ50代以上)になると、まったく頭も下げず、ふてぶてしく、ゆっくり横切っていく。
何なの?あいつら。 若いのを見習えよ! 制圧すんぞ!コラぁ! 三角絞め喰らいたいか? 手っ取り早く脇固めか! 恥を知れぇ~!
場内の灯りが点いた。
「おもしろかったなぁ~」
「うん。おもしろかった~」
そしてあちこち回って買い物をして、
外に出たら辺りはすっかり暗くなっていた。
観覧車、綺麗だな。 パチり。
歩いて駐車場へ向かう。
「ねぇねぇ、とーちゃん!ほら」
息子が指さしたのは、真横から見る観覧車。
「おぉ、おもろいな。写真撮っとくべ」
地下駐車場への階段を降りる前に、セルフタイマーで一緒に写真を撮ろうってことになった。
カメラをセットして、「よし、行くぞ~」
曲がりくねった平均台のようなモノがあったので、俺はそれに飛び乗りバランスを取って・・・カシャ!
次の瞬間、バランスを崩し、カメラ側を向く態勢で左側へ降りようと、、、、
(ここからスローモーション)
左足が地面に向かって下りて行く。
地面に付いた時点で体重のほとんどは左足に掛かることになる。
足の裏が地面に着いた感覚・・・しかし!地面を感じているのは足の右半分のみだ。
そう、そこには段差があったのだ。段差のエッジがちょうど俺の左足の中心を貫いている。
「マズい」と思う間もなく、足の左側が段差の下に落ちて行くが、右半分はエッジに掛かったままだ。
足首があり得ない角度で曲がって行き、やがて足の裏は完全に右を向いた。
(スローモーション終了)
グキっ!
堪らず俺は、もんどり打って倒れた。
「ぬぉっ・・・・!」 全身を「ヤバい感じ」が突き抜ける。
動けない。
息子は笑う「とーちゃん寝ちゃった。アハハハハ!」
こりゃヤバいぞ。足首粉砕骨折だ。バラバラだ!粉々だ!間違いない!再起不能だ。
ハーレー乗れないじゃん。どーすんだ?
ほれほれ →
暗くてこの段差が見えてなかったのだ。
そもそもこのクネクネ、小洒落たデザインのベンチじゃないのか?
ベンチに土足で立つとは何事か!-> 俺!
恥を知れ~!
バチが当たったってことかな。
やがて、身体中に広がっていた「ヤバい感じ」が足首だけになり、ようやく上半身を起こせた。
立てるだろうか?・・・ ぬぅ~、、、立てた。
立てるだろうか?・・・ ぬぅ~、、、立てた。
凄~くヤバい感じはあるが、痛くはない。
アドレナリン効果だろう。明日になったら激痛だろうか?
よし、アドレナリンが効いてる間にさっさと帰ろう。
びっこを引きながら地下に降りて行き、ハーレーのロックを解除し装備を整えて帰途に就いた。
シフトチェンジのたびに痛みは走るが激痛というほどではない。
仮に、停車時にバランス崩して左側に傾いでしまったら、この左足では支えられないだろう。
信号などで止まる時は、左には傾がないよう、慎重に止まった。
ほどなく、、、後ろで息子が、、、寝た。 走りだしてから20分。やっぱりか。
バランス崩されたら困るので叩いて起こした。
競馬の騎手が持つムチが欲しい。
無事帰宅。
娘に足首負傷の経緯を説明したらウケた。
どうやら骨までは行ってないようだ。気持ち重めの捻挫ってとこだな。
湿布してアイシング。
しかし、腫れたり熱持ったりってのも身体の生理的防御反応な訳でしょ? それを阻止するアイシングってどうなん?本当に良いことなの?と思うも、ネットで調べる元気なし。
気持ちいいから冷やしとけ。
娘とは別行動だったが、同じ映画を観たので3人して話が盛り上がった。
こういうのも面白いもんだ。
翌日、まともに歩けないので、朝の子供らの付き添いはカミさんに行って貰い、仕事はスクーターで行った。
おかげでほとんど歩かずに済んだので、大分快復。その翌日は徒歩で出勤できた。
さらにその翌日ってのが今日。
いつもよりゆっくりだが、フツーに歩けてる。
人を避けたりで急に方向転換すると痛い。まだ捻りに弱い感じだな。
まぁ順調に回復しているようだ。
粉砕骨折じゃなくて良かった良かった。
大した話でもないのに、随分長いトピックになっちった。ハハ。
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