2010年11月6日土曜日

骨折のインパクト

口伝えの情報は形を変える

洒落にならない大怪我や大事故は別として、
擦り傷・切り傷・皮下出血・たんこぶ・突き指・打撲・捻挫と、普段の生活の中でも負いうる怪我は沢山あるが、中でも「骨折」っていうのは一歩抜きん出て相当なインパクトがあるもんだ。

仕事中、カミさんからの「ニュース速報!」なんてタイトルのメールに息子が友達と喧嘩して小指を骨折なんて書いてありゃ、そりゃたまげるさ。

ぉ~~~!」

続きを読むと、骨折と言っても剥離骨折。全治2週間。 そっか、そりゃ大事に至らず大何よりだ。

まぁ喧嘩両成敗だし、「骨折」てのは子供らなりにもインパクトあっただろうし、良い経験にもなるだろう。
近頃は「良い経験」とか悠長なこと言ってられないくらい洒落にならない事件が起きたりするし、そういう意味でもラッキーラッキー。

いや、でも、相手に怪我させたってんじゃなくて良かったな。
相手のお母さんは自分の子が友達を「骨折」させたなんて聞いて相当ビビったんじゃないだろか?と思い、カミさんへの返信に書いてみた。
カミさんから返信。「すっごくビビって電話してきたよ」
なんだかチト気の毒に思えちゃうね。
今回はたまたまこうなったってだけで、一歩間違えばウチの息子が相手に怪我させてた可能性もある訳だし。

事前に相談した訳でもないが、カミさんのノリも俺のと同様。 相手のお母さんとは 「お互いいい勉強だと思いましょう」で、気持よく幕引き。
素晴らしい。流石、俺のスウィートハートだぜベイベー!

息子とも話し合って、まぁ良い機会にもなったし。めでたしめでたしだ。


でも、小さい添え板(一応ギブスって言うらしい)を当てて包帯巻いてる様は見た目が痛々しいな。

しかし、まぁ、剥離骨折っつっても、カミさんに言わせるとレントゲン写真を2回クリックして拡大表示(近頃はレントゲンもデジタルな)して「ほら、ここの部分」とポイントされてようやく解る程度。
昔だったら病院なんか行かず、「キツめの突き指」ってことでお茶を濁してたレベルだろう。

であるにもかかわらず、なにしろ「骨折」って言葉のせいで随分重みが出てしまう。
あんなもん、剥離骨折なんて大仰な名前じゃなく、骨削げ(読み:こっそげ または ほねそげ)とか、骨ささくれ(読み:ほねささくれ)とか、その程度の名前でいいんじゃねえの?


カミさんも俺も、人に会うたびに言われる。「骨折だって?大丈夫なの?」
小学校では子供たちの間をドミノ倒しの勢いで情報が伝播していったようだ。
やっぱ「骨折」はインパクトあるよな。

みなさん、本当にご心配いただき、痛み入候。あいや、すんません。ありがとうございます。

また、息子も調子に乗って、隣家のお父さんに「どうしたのその手」って聞かれて「小指が折れた」なんて答えやがったらしい。
後で俺がたまたまそのお父さんに会った時、「どうしたのよ!お宅の坊主、指骨折だって?」なんて心配されちゃって、アハハ。


ちょっと面白かったのは、どこでどういう風に話が曲がっていったのか不明だが、
朝の付き添いの際、別チームのお母さんから聞いたところによると、
どうも俺が息子をバイクに乗せて学校から病院へ連れていったって話になってるらしい。

いやいや行ってないよ。俺、仕事してたし。
病院連れていったのは保険の先生で、カミさんが後から病院に向かったって段取り。

でも俺がバイクで連れてったっての、おもろいな。
スクーターじゃなく、わざわざハーレーで行っちゃうのね。
なにをぉ!骨折だ~ぁ! 今行くから待ってろ息子よぉ~! っつって、ハーレー引っ張り出して、ババババー!
ハーレーの準備に掛けた時間より短い時間で学校到着!
さぁ、後ろに乗れ!息子よ! あいよ!とーちゃん!
バーッパパー・バッバーバ・バーバー♪(←もちろん Born To Be Wild)
病院で治療を受ける。剥離骨折。全治2週間。
そしてまた俺たちはハーレーに乗り、家ではなく、夕日に向かって走り出す。
息子が後ろから大声で尋ねる 「とーちゃん!どこ行くのー?」
俺も大声で答える 「さあなー。行けるとこまでだー」

いや~、カッコイイねぇ。
伝説残しちゃったなぁ。 (← まだ妄想モード)

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