娘、中学入学 そしてワッツ

スリッパーズ

火曜日は娘の中学入学式だった。

制服はブレザー。ワイシャツにネクタイ。チェックのスカート。小洒落てるねぇ、おい。

うしろが中学

ちょっと大きめだし、スカートは膝丈ってのが初々しくていい。

濃い茶色のローファー履いて。　おぉ、完璧だぜ。

公園で滑り台のトップに立ってジミ・ヘンの『ヘイ・ジョー』を口ずさんでた2歳の頃が昨日の事のように思えるのに、あっという間に中学生だ。
感慨もひとしおだな。
ま、3年後には「もう高校生かよ！」って言ってるんだろうけど。


さて、中学校へ。
式場は体育館だ。 まぁそりゃそうだ。
卒業式も体育館でやった。そりゃそうだ。
で、体育館でやるってことは、土足じゃ上がれないからスリッパ持参ってことだ。
うん。当たり前の話だ。
で、セレモニーの席なので俺はスーツを着ている。 俺だけじゃない。みんなスーツやドレスや着物。当然だ。
普段俺はスーツを着ない。
昔は仕事でも1年に1～２回くらいは着る機会があったが、今は皆無。
着るのはこうした子供らのイベントの時だけだ。
スーツを着る場合、普段の靴やブーツじゃいただけない。もちろんだ。
なのでスーツ用の靴も持っている。
俺は靴には程々のこだわりがあるもんで、めったに着ないスーツの為の靴もそれなりのものを選んだ。
もう随分前に買ったものだが、滅多に履かないから新品同様だ。
おっと、それなりとは言っても、イタリア製超高級靴とかって類じゃない。そんなに馬鹿高くはないが、思い切らないと買えないくらい。

- wing tip -

もちろん普段履きなんかにはできない。そもそもジーパンに合わない。
で、その靴を履く。
この靴を履ける喜びのために、嫌いなスーツも着ることができるってくらいのもんだ。
靴紐をきゅっと締めて、いざ往かん。
小学校も中学校もウチから歩いてすぐだ。
折角履いたお気に入りの靴を脱いで下駄箱へ。
スリッパに履き替えて体育館。
セレモニーのためにめったに着ないスーツを引っ張り出して、ネクタイ締めて、子供のためにお行儀よく座ってる・・・んだけど、足元スリッパかよ！
え～！そんなんかよ！ スリッパの集団だぜ、おい！ どいつもこいつも右も左も老いも若きもみんなでスリッパ！
折角お気に入りの靴履いても一番肝心な時がスリッパ。
式が終わるとまた靴に履き替えて、そして帰って行く。
う～ん、なんだかねぇ～。　ま、どうでもいい話だけども。

入学式に話を戻そう。

吹奏楽部がぞろぞろ入ってきた。結構な大所帯。いろんな楽器があったカッケー。

さあ、新入生入場。
カメラを構えて狙い撃ち。
が・・・光量足りなくてブレまくり。あっちゃー。失敗こいた。


校長のスピーチ、、、つまんねー。
たぶん学校教育法で決まってるんだな。学校長はスピーチの際、聞く者をしてうんざりせしむることに心を砕くこと。
もしくは学校長になるために、脳に「スピーチつまんねーチップ」を埋めこまなきゃいけないことになってるんだ。
子供たちに、つまらないスピーチを我慢して聞く訓練を施すためにね。


新入生代表のスピーチがあった。
カミさん、「どうやって決まるんだろう？」
俺はその場で答えてやった。
「キャストがそぉ～っと近づいて誰にも知られずに決まるんだよ」（←T.D.L.シンデレラ城ネタな）


P.T.A.会長の挨拶。P.T.A.会長、珍しく男だった。しかも、、、「おい、あれ、後頭部寝ぐせじゃん！」
カミさん、それを聞いて隣で吹いた。
会長が演台に上がる。
俺の左後ろでお友達のママが「会長、男なんだ～」とひそひそ声。
俺、左後ろに振り向きざま 「しかも寝ぐせ！」
ママ、吹出す。
その彼女の二人隣にはこのブログでもおなじみミミちゃん（仮名）のママ。
吹き出した彼女に反応。「え？何だって？」とひそひそ声。
俺、今度は右後ろに振り向き、彼女が耳を寄せてきたところに「ね・ぐ・せ」と囁き、彼女も吹いた。

挨拶を終えて舞台を降りる際、横向きになったところで寝ぐせがハッキリ確認できた。
「ほらほらほら！寝ぐせ！寝ぐせ！」とひそひそ声で騒ぐ俺。 笑いながら脇をど突くカミさん。


２年生３年生の選抜メンバーによる校歌斉唱。
「どうやって選ばれるんだろうね？」とカミさん。
その場で答える俺。「キャストがそぉ～っと近づいて来て・・・」 誰も聞いちゃいない。


その後、なんやかんやで無事終了。
ちなみに、ここに来てやっと登場する我が息子だが、式の間中、俺の隣でおっさんみたいに居眠りこいてた。


帰宅後、娘が写真は撮れたかと俺に聞く。
いや、光が足りなくてうまく撮れなかった。すまんな。
まぁとりあえず、、、今日撮った中で一番上手く撮れた写真は、、、
これだな。ほれ。

「あたしの写真じゃないじゃん！」

「お前の写真なんて言ってないじゃん。上手く撮れた写真っつったんだ。
カッケーだろー？
コンバスのヘッドをナメて向こうのバスケットゴール」

「しらんがな！　他は？」

「しらんがなって、、、似非関西人め。
他ね、う～ん・・・・、ちゃんと写ってるってレベルだと、、、」

「これだ」

「桜じゃん！」

「そうだよ。桜だよ。
本当は桜舐めながら校舎とか入学式の看板とかが良かったんだけど、咲いてる位置がみんな高いところでダメだった。」

「知らんがな！」

「似非関西人め！」

そんなこんなな入学式だった。


さてと、これは別トピックで書こうと思ったんだが、長くなったついでに書いちゃおう。

数日後の朝、娘の中学の教科書を一冊ずつつらつら～っと中身を改めて行った時のことさ。
音楽の教科書が２分冊になっていた。
『器楽』って方を開いて、びっくり！

なななななななんとー！

あ゛ー！ワッツ！
スゲー！ワッツだ！チャーリーだ！
スゲー！うぉ～～～！チャーリー・ワッツだー！
チョーーーカッケーーー！
ラッケンロォ～～～～～！
いや～、朝っぱらからテンション上がった上がった。
なんで中学の教科書にチャーリー・ワッツ？　どうせならキース・リチャーズも一緒に写ってて欲しかったぜ。
（知らない人のために解説：チャーリー・ワッツ＝ローリング・ストーンズのドラマー）


どんな中学生活になるのかね。楽しみだな。