シャイニングボーイ・シャイニングスマイル

ちょっとスペシャルなだけ

スーちゃんが・・・　あぁ　スーちゃんが・・・
坂上二郎さんの時と同じくらい悲しい。
そういやウチは、百恵ちゃんのベストCDはあるがキャンディーズは無い。
なんと、偶然にもキャンディーズのベスト盤、6月発売が決定されてたそうじゃないか。
買うよな、やっぱり。　国民の義務だもん。 （百恵ちゃんのベスト版もね）
「俺は買わないぞー」って頑張ってると行政代執行入るぜ。マジで。
あ～、スーちゃん・・・

さて話はガラガラっと変わって・・・


今週は、息子が4年生になってから最初の朝の付き添いだった。
前は途中で別グループと合流していたが、そっちのグループ、新入生がワンサカ増えたため基本的にウチとの合流はなしになった。
そのグループには俺のお友達のランちゃん（仮名）が居る。会えなくなって寂しいのぉ。（ママにはちょいちょい会うけどね）

ウチのグループは娘と娘の幼なじみが中学生になって抜けて、新一年生は一人だけ入ってきた。
小ぢんまりしたグループ。

水曜日だったか。
学校手前のいつものポイントまで行ってみんなを送り出し、俺は来た道を引き返した。

すると、前にこのブログに書いた、科学少女が一人で歩いて来た。昔合流していたグループの子だ。
「おう、おはよう！」 声を掛けた。 一人なのか？と表情で問いかけた。
「後ろから来てるの」スゲー。意思疎通できてる。高度なコミュニケーション能力だ。
彼女のだいぶ後方から彼女のママが歩いて来ていた。
「じゃあな。行ってらっしゃーい」「行って来まーす」

そして彼女のママに行き会う。
「おはようございまーす」「おはようございます～」

そのママの5メートルほど後方から小っちゃい新一年生の男の子がゆっくり歩いている。弟くんだ。
初めて会った弟くん。　声を掛けた。「おはよう」彼は俺を見上げる。輝くような笑顔だ。ヤベっ。食らった。

俺は挨拶を交わして行き違うつもりだったのだが、彼は「あのさ」と言い、右手を俺に差し伸べながらこちらに寄って来た。
そうなりゃこっちも立ち止まらない訳にゃいかない。「おう、どうした」
俺は彼に向き合い、腰を屈めて彼の目を見て、彼の話を聞いた。「あのね、※☆□○○÷∪％ってね、＃＃＄～でね、＠△△・・・・」
特有の表情。話には聞いていたが、彼はダウン症なのだ。
弾けるような笑顔で一生懸命話す。　震えるほど可愛い。
「うん。うん。そっか。何言ってるかわからないぞー。ハハハ。で、君、名前なんていうの？」
5メートルほど先で待っているママが答えた。
「そっかー。じゃあ、学校行こうか？」「うん！」
そして俺は再び学校方面へ向かい、彼は自然に手を伸ばし、俺たちは手を繋いで歩き始めた。

小っちゃい手。 デカさで存在を主張するピカピカランドセル。そこからはみ出してる防災頭巾。輝く笑顔。
初めて会った、よその家の子なのに、繋いだ手から幸せの感情が流れこんで来る感覚。
思わず口を衝いて出た。「君、可愛い～な～」

ママが恐縮している。「すいません、ほんとうに、、、ありがとうございます」
「あー、いえいえ」　こっちがありがとうだわ。
このまま教室まで連れていかせて欲しい気分。

ママのところまで来た。
「ここまででいいですから。お忙しいのに、すみません。ありがとうございます」
俺は彼の手を放し、彼に手を振った。
「じゃあな。行ってらっしゃーい」
彼も手を振り返す。
「行って来まーす」
ママ、さらに「どうもありがとうございました」
いやほんと、こっちがありがとうだってばさ。


ダウン症ってわざわざ書いたのは、ダウン症に対する偏見をなくそうとか理解しようとかそういった啓蒙的な目的じゃあない。
苦労だのなんだのって話でもない。
じゃあ何だ？　何でもない。
何でもないんだよ。染色体の一部がちょっとスペシャルなだけさ。

彼は他の子と同じように、ただただ輝いてた。
無垢な輝きだった。

その日は仕事中に彼を思い出すたびに心がニンマリ和んだ。