グーグル・ストリートビュー

そういうことにしておくのだ

随分前のことだが、朝、バイクで駅まで行く途中、細い道でグーグルストリートビュー撮影車のプリウスとすれ違ったことがあった。

「おー！ストリートビュー撮影車だー！グーグルプリウスだー！」

単独ハイテンションモードを炸裂させた俺は、すれ違いざまブレーキターン気味にキュ！っと止まり、撮影車をニヒルに見送った。

俺、写ったかな？ 振り向いてる様とか写ったかな？ どうせならハーレーで写りたかったなぁ。

ウチの近所は大きな通り以外はストリートビュー未対応地域だったのだが、これでようやく対応地域の仲間入りを果たすことになるのだと思うと喜ばしい限り。


世間ではストリートビューはけしからんとか怖いとか悪用がどうとかプライヴァシーがどうのこうのと騒がれていたが、俺はそんなの全然意に介してないのさ。

その日、帰宅して家族に話すと、娘も学校の校外学習やらでグーグルプリウスを見たとのこと。
写ったかな？写ったかな？ 娘も負けじとハイテンションだ。

以来、ほぼ毎日Google Mapでストリートビューをチェックしていたのだが、待てど暮らせど我が家の近所は未対応地域のまま。
まぁ撮影したからってすぐに反映出来るわけでもないだろうし。

とそんなこんなで、ストリートビューのチェックが2日おき3日おきと伸びてきた今日この頃。
グーグルプリウスとすれ違ったあの日から、一体どれくらい経ったんだろう？
いつになったら撮影データが反映されるのかな～と思いつつ、Google Mapで定例チェック。

おぉ～！！！ いつの間に！ って、一昨日チェックした時は未対応だったぞ！

ついにウチの近所もストリートビュー対応地域になったのだ！

早速、グーグルプリウスとのすれ違いポイントをチェック！
あらら？・・・ 俺、、、写ってない。 あの時は撮影はしてなかったのかな。

Google Map上で一気にウチの前に行ってみた。
なぬ！ 俺の通勤用バイクがウチの前に。 まだ出かける前の時間か。

なら、娘も写ってないだろうな。
娘がグーグルプリウスを目撃したポイントまで、ストリートビューでぼちぼち歩いて行くことにした。

やっぱ近所のデータがあるとおもろいねぇ。 あ、○○さん家の車とすれ違った！

ずんずんずんずん進んで行くと、
お母さんとお嬢ちゃんと僕ちゃんと思しき3人連れが。
あれあれ？ あれれれれ？ んんんんん？
ちょっと待てよ・・・なんだか、、、カミさんと娘と息子っぽい。
マジでか？


似てる似てる。チョー似てる。

でも、ちょっと息子が小さすぎるかな？

いや、そうかなぁ～。違うかな～。


そもそもいつ撮影されたものなんだろ？

カミさんに見せたところ、「うん。確かに似てる！そうかも。 でもウチの娘、こんな服持ってたかなぁ・・・」

近所をあちこち見て回り、一昨年の夏のとある月曜日の朝に撮影されたものと判明。
だが、ここに写っているのがカミさんと子供らだとの確証は得られない。 でもやっぱ、そうだべ。そういうことにしとくべ。

おー、イイなぁ～。 俺も写りてえぜ。