2007年10月31日水曜日

日光ツーリング記

寒っ! おぉ~っ! 赤っ! うおーーーっ! 美味っ! ・・・幸せ

最初に記しておこう。
これは一般的なバイク乗りブロガーの記す、いわゆる「ツーレポ」すなわちツーリング・レポートではない。
”ツーリング記”である。

何が違うのかって? う~ん・・・
ただ長~いだけかも。うん。多分そうだ。かな~り長~いよぉ。


10月29日 月曜日、仕事を終えて帰宅するや夕食を後回しにしてハーレーをガレージから出し、ガソリンを給油しに行った。
翌日の川上とのツーリングに備えるためだ。

行きつけのガソリンスタンド。
数人の男性スタッフと見慣れぬ若い女性スタッフが気持ちよく立ち働いていた。
彼女の誘導で指定のポンプ前へ。
タンクのフィラーキャップを自分で外すと、彼女が両手を差し出し「お預かりいたします」。
「じゃ、お願いします」と俺。
彼女は給油口の周りにウエスで土手を築き、ガソリンの跳ねや垂れに備えてくれた。
さらに、ポンプから給油ホースのノズルを取り上げると、床に向かって数回振り、しずくを払っていた。
そして慎重に慎重にノズルを給油口に挿し込み、給油開始。
終わってノズルを引き上げる時も、慎重過ぎるくらい慎重。
両手で引き上げ、先を上に向けて肩口に捧げ持つ彼女。
『ダイ・ハード』のジョン・マクリーンか、『24』のジャック・バウワーか、いや女性だからニーナ・マイヤーズかってところか。
いや、『羊達の沈黙』のクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)張りに凛としていた。
そして俺に向かい、満面の笑顔で、

「物凄い緊張しますぅ。このバイク、ピッカピカなんですもん」

俺、ちょっとクラ~っと来ちまった。
「アハハ。色々気を遣ってくれてありがとう」 心くすぐる心遣いの数々にマジで感謝。
”このバイク”と言わず”このハーレー”と言ってくれたら間違いなく惚れちゃっただろう。

彼女がフィラーキャップを嵌めてくれたが、素手であるため指紋が付いた。
そんなもん全然構わないのだが、彼女は慌ててウエスで指紋を拭き取ってくれた。
彼女の仕事っぷりに感激。
素晴らしいぞ!出光!


ハーレーはガレージには入れず翌朝に備え家の前へ。
夕食後、ツーリングの装備を玄関に並べた。
これだけの物がサドルバッグに入るだろうか?

俺のサドルバッグはアタッチメントにより厚さが普段の倍になるカラクリなのだが、それでもすべては収まりそうにない。
デイパックも使い、パッセンジャーシートに括り付けることにした。

日帰りツーリングなのになんでこんなに荷物が多いのか?
それはある企みのためなのだ。フフフフフフ・・・・

あー遠足前日の小学生状態・・・と思っているうちに眠りに落ちた。


10月30日火曜日 5時10分起床。 外はまだ暗い。
シリアルを一掴み口に入れインスタントコーヒーで流し込んだ。
身支度を整え、ハーレーのサドルバッグに装備を詰め込むために外へ。
明けの明星と6割くらいのお月様が出ていた。

んなことより・・・寒っ!
厚手のコットンのジャケットで行くつもりだったが革ジャンに変更。


さて装備の詰め込み。
あらら・・・上手く収まらない・・・
入れなおしたり、デイパックに移したり入れ替えたり・・・

荷物はこんな感じ


なんとか詰め込み、予定より20分遅れの6時5分に出発。
右手に朝日を拝みつつ、一路、東北自動車道 蓮田S.A.を目指した。
(ここまで書いて、ようやく出発かよ!!)

7時16分、約束の時間の4分前に到着。
川上も到着したばかりだった。
一緒に朝食。
ちなみに俺は味噌ラーメンだ。
S.A.のラーメンは”本物”ではないが、俺は嫌いじゃない。
あ、このラーメン・・・ラ王みたいだ!
「っていうか、朝から味噌ラーメンはないね。ウハハ」と川上。


天気も申し分なし。
いざ日光に向けて出発。
川上のハーレーとツルんで走る。
気持ち良い。
が、革ジャンの下が薄着なため寒い。
途中のP.A.で休憩を取り、予備の長袖Tシャツを重ね着した。


おっとっと・・・降りるインターを間違え、一つ先まで行ってしまった。
高速を降りて下道を戻り、長いこと走って日光街道へ入った。

徳川家康の家臣松平正綱が20年をかけて植林した日光杉並木はどこから始まるのか?・・・
それは突然始まった。
「おぉ~っ!」
突入した瞬間、声が出た。

杉並木は途中何箇所も途切れているものの、かなりの距離に渡っている。
が、車で中を通れる区間はあまり長くなかった。

そのうち大分雲が出てきて日が翳ってしまった。
あー・・・やっぱり寒い。
東照宮近辺、R119日光街道からR120に変わるあたりの川沿いの紅葉がそこそこ良い感じだった。
思わず停まって写真撮影。

その後往く道のところどころ、たまに出現する楓やもみじはかなり良い感じに紅葉していた。
紅葉ってそんなに赤かったっけ?ってくらい真っ赤なもみじが目に止まり、思わず「赤っ!」と叫んだ。

いろは坂に入った。
登りは第二いろは坂、下りは第一いろは坂と分かれていて、上りは二車線で一通であるため、とても走りやすい。
随分前にバイクで来た時はセンタースタンドを擦るほどに攻めまくって走ったものだが、ハーレーではそんな走りはしなくても十分楽しく良い気分。
でもちょっとだけイイ感じにコーナーリングしたりして。

いや、それよりも、、、ところどころイイ~感じに紅葉している。
おぉ美しい!ブラボー! あー幸せ・・・

ん!? 視界の端に車と逆走している小さな物体が。
見ると、野生のサルだった。


頂上手前から突如渋滞。
平日だというのに、紅葉目当ての観光客が押し寄せて来たらしく、道は大変な混み様だった。
日曜日だったらどうなってたことだろう。

11時50分頃、やっとのことで頂上の明智平展望台に到着。
レストハウスにて昼食&たっぷり休憩。
ただ、かなり曇ってしまい、眺望はさほど楽しめなかった。
明智平を後にし道なりに進み、華厳の滝をパスして中善寺湖畔へ。
左手に湖を臨みつつ湖畔の道をひたすら往く。
いやぁ、何しろ綺麗!
木々の葉は緑に混じって黄・山吹・橙・紅・そしてたまに目の覚めるような紅。

空は薄曇りになってきて、淡い太陽光が湖水に優しくキラキラ。「ぅう美しぃ~!」
あぁ~、視神経か大脳の視覚野とデジカメを直結できるインターフェイスがあれば良いのに・・・

と、突然、往く道が紅葉乱れ打ち並木になった。
色彩と造形の魔術を巧みに操る”自然”という名の偉大なるアーティストの作品の中をハーレーで往く俺と川上。
思わず声が出る。「うおーーーーっ!」
あー、ヤバい・・・マジで感動。
川上は涙をジョボジョボ迸らせながらハーレーを走らせていた。


道が湖と別れを告げた後、少し登ると竜頭の滝。
先週得た情報では紅葉が見頃ということだった。

「どう見ても見頃って感じじゃないねぇ」と俺。
登って行く階段が落ち葉だらけ。
それを指差しつつ川上、「もう終わったんじゃないの?」
あーそうか!見頃過ぎて終わっちゃったんだ。

滝の中腹、写真撮影スポットで写真を撮り合った。
「じゃ、行こうか」 って時、何やらぼんやりと、えっと何だっけ?的な感覚がよぎった。
”意識”まで行かない、ごく微妙な”感覚”。
後でよくよく考えて思い出したくらい微細な感覚だったのだ。
なのでうっちゃってその場を後にした。

ハーレーの元に戻り、俺がロックを解除し始めた時、傍らで川上、
「あ・・・ヤベ。キーがない」
「え?ハーレーの?」
「うん。」
「マジで?落とした?」
「うん。ヤベ・・・」
「きっと写真撮ったとこだよ」
で、滝の方へ戻った。
川上は歩いて来た道を仔細にスキャニングしながら戻っていたが、俺は脇目も振らず一目散にあの場所へ。
絶対的な確信があったのだ。
現場に着いて捜索モードに入り・・・9.26秒で発見。
キーホルダーごっそりを想像していたが、ハーレーのキーと別の小さなキー2つが括られただけのものだった。
拾って戻る途中で川上と行き会った。
キーをブラブラして見せる。
「おぉ~、ありがとう。何であそこだって判った?」
「いや、わかんね。絶対あそこだと思った」
「すっげえ霊感だな」

その時は何でか解らないが「あそこだ」という絶対的な確信があった。
後でよくよく考えたら、前述のごとく「何やら・・・な感覚」があったから、そこに繋がったのだろう。
その何やらってのはおそらく、写真撮影中に、例えばキーが落ちるのを視界の端で捉えたとか、キーが落ちるかすかな音を聞いたとかそういうことなんだと思う。
「今の何だ?後で確かめなきゃ」ってのは意識はしてないのだが、条件反射的な感覚があったんだろうな。きっと。
ま、そういうことで「霊感」じゃぁないよ、川上ぃ。
何はともあれ、めでたしめでたし。


竜頭の滝を後にし、R120-日本ロマンチック街道を奥日光方面へ。
やや行くと戦場ヶ原。
行き着くまでの道もとても美しく気持ち良く、戦場ヶ原の眺めは記憶していた以上に良かった。
ウハハハハーだぜぇ!

とりあえず広大な駐車場へ。

奥の隅の方にハーレーを並べて停め、写真撮影しようということになったが、意外と車の出入りが多い。
あっちに移動すっか? そっちが良いか?・・・
と、川上がさらに奥まったところにどん詰まりのベストポイントを発見。
ここなら他の車に邪魔されないし、”アレ”も出来るじゃん!
俺、テンション急上昇で叫んでしまった。「うお~~~~っ!」

ハーレーを移動し、写真撮影。

そして”アレ”だよ、川上ぃ! 「待ってました!」
この為の本日の過重装備なのだ。(俺的には全然過重じゃないが)
サドルバッグとデイパックを開け、”道具”を取り出した。

野外用簡易ガスコンロ、ガスボンベ、ドリップ用ケトル、ミル、ドリッパー、ドリップフィルター、サーバーポット、ステンレスマグカップ、コーヒー豆。
水は川上がS.A.で買ってくれた。
そう。野外でハンドドリップで美味いコーヒーを淹れて味わうのだ。

簡易ガスコンロにボンベを装着。
平らなところに置きセッティング。
マグカップで水の量を計ってケトルに入れ、コンロに置いて着火。
お湯が沸くまでの時間を利用して、ハンドミルで豆を挽くのだ。
数日前に買ったコーヒー豆の袋を切って開封。
ミルに適切な量の豆を入れ、ガリガリガリ・・・
野外でもコーヒーの良い香りが漂って来る。
豆は「キャラバン・コーヒー」のスペシャル・ブレンド『ゴールデン・キャメル』だ。
挽き終わった豆に混ざる薄皮を軽く飛ばす。
ドリッパーに紙をセットし、挽いた豆を入れ、平らに均し、これを携帯用0.8リットルポットの中蓋を外した口に置いて準備完了。

・・・お湯が沸いて来た。


豆全体が濡れる程度にお湯を静かに注ぎ、蒸らす。
蒸らし時間は20秒から30秒。 俺は普段腕時計を付けてないのだが、この日はこの為だけに付けてきた。
豆の挽き具合や豆の量と抽出量のバランスから、蒸らし時間は25秒とした。

さぁ抽出。
中心から外側に向けて円を描くように静かにお湯を注ぎ入れる。
抽出時間は量の多寡を問わず3分が基本。

「タイケー、上手だなぁ~!」
注ぎっぷりを見て川上感心。
ま、昔取った杵柄ってやつでね。

「よっしゃあ!出来たぞー!美味いかなぁ?」
「ぜってー美味いに決まってんじゃん!タイケー!」

アウトドア用品の定番「コールマン」のロゴ入りステンレスマグカップにコーヒーを注いだ。
「じゃ、飲もうぜ」
「おっとその前に乾杯」
「おっとっと、乾杯!」
お互い、一口啜った。

「んーーーめぇ~~~っ!」
「ぅ美~味っ!うめーぞぉ!これーっ!」
「ギャハハハハハハ!」
「ゥワハハハハハハハ!」
「飲んでる様を写真に撮ろうぜ」
「おうよおうよ・・・」

「ほんと、これ、怒られるよ」と川上。
「え?誰に?」
「今、みんな働いてんのよ。病院で順番待ちしてる人だっていんのよ。」
「だねー、ほんと、バチ当たりに贅沢だね」
「世界一贅沢なコーヒーだよ」
「だねー、幸せだねー」
「感謝だねー」
「んだんだ」
ぅう~めぇ~~~
本当~~~に美味いコーヒーだった。
絶妙~~~に、思った以上に味わい深いコーヒーだった。
味や香りはもちろんだが、そこに至るまでのあれこれや、その場所、状況、相方、空気、オーラ、想い、すべてが折り重なって抽出された最高のコーヒーだったのだ。

以前、いつかこのようなことをするといった旨をこのブログに書いた。
読んだ方も居られるかと思うが、本当にやるとは思わなかったのでは?
本当にやっちゃうんだな。俺ってばさ。 と言うかどうしてもやりたかったのだ。
ハーレーとコーヒーを愛する川上と、大自然の懐に抱かれながら、手で豆を挽きハンドドリップで淹れたコーヒーをハーレーの傍で味わうっての。
出来る場所が見つかったことが、今思うと奇跡に近い。

美味いコーヒーをゆっくり味わい、ゆったりと気持ちの良い~時間を過ごした。

コーヒーセットを片付ける際、バッグの中に大事な物を発見。
「川上ぃ、コーヒーに夢中になって忘れてたよ、コレ!」
川上にモノを見せたら大ウケした。
早速二人で、
ケーナ(右)とサンポーニャ(左)流石はミュージシャン川上、サンポーニャでしっかりアンデスを奏でていた。
戦場ヶ原にアンデスの調べが響き渡った。

以前、ツーリング行く時はケーナとサンポーニャを持っていくぜ的なことをこのブログに書いた。
読んだ方も居られるかと思うが、本当にやるとは思わなかったのでは?
本当にやっちゃうんだな。俺ってばさ。 と言うか笑えるもん。

現場は綺麗に後片付け。
コーヒー豆のカスも吸ったタバコもお持ち帰り。当然だよね。


降りるインターを間違えたり、渋滞してたり、他にも色々あって大雑把に予定していたよりも大分時間が押していた。
空模様も芳しくなく、帰りの道路も渋滞だろう。
ということで、予定していた鬼怒川温泉はパス。
帰路に就くことにした。

来た道を戻る。
戦場ヶ原の景色も、道も素晴らしい。
中善寺湖畔の道もやっぱり素晴らしい。

あー・・・本当に幸せだ。

帰りは中禅寺湖の一部が雲で隠れていて幻想的だった。
なにしろ標高は1,600メートルくらいあるところなのだ。


第一いろは坂へ向かう道、中禅寺湖の端のあたりからすでに渋滞。ノロノロ運転。
いろは坂に入ると一方通行となり、一車線だが道幅は広い。
すり抜けて行くバイクも多いが、俺達はしない。
無作法だし危険も伴うからだ。

じっと我慢し、ノロノロ運転。2台で併走。
下り道、アイドリング走行よりも低速なので、クラッチ操作が頻繁になり、左腕が疲れた。
急カーブも場合によってはクラッチ切ったままリアブレーキ掛けた状態でのコーナーリング。
かなり辛い・・・
さらに追い討ちをかけるがごとく細か~い雨も降り出した。

かなりの時間を掛けていろは坂を下り切るも、まだまだ道はノロノロ状態。
しばらく行くと、日光宇都宮道路(東北道に繋がっている)の入り口との分岐点に差し掛かった。
ところが、「帰りも杉並木堪能して行こう」なんて言ってたため、国道側に行ってしまった。(先導したのは俺さ)
すでに陽も落ちて真っ暗。 杉並木行ってもしょうがないのに。
東照宮辺りを過ぎたところから、真面目に雨が降り出した。
キビシィ~!

なんとか日光宇都宮道路のインターに着いたので乗ってみたところ、こちらはまったく渋滞なし。
が、雨のために視界が悪く、ついでに街灯が無いため、80km/hが精一杯。

途中で雨が止んだ。ふぅ~。 道も乾いている。
しかし道が暗い。なんでこんなに暗いんだ? あ、俺のヘルメットシールドが暗いんじゃん。
だがシールドはグラデーションになっていて、下の方は透明。
顎を上げ、下目使いっぽく前方を注視。 ヒクソン・グレーシーかよ!

東北自動車道に乗り入れ、ひた走った。
佐野S.A.に立ち寄り、レストランにて夕食。
俺はポーチドエッグが落としてあるロースカツカレー。
川上はチャーシュー麺と親子丼を食べていた。若いねぇ~。


さぁもうひとっ走りだ。

川口JCTが近くなってきた。
ずっと俺が前を走っていたが、首都高は川上に先導して欲しいなぁ。
と思ったら川上が前に出た。
お主、心が読めるのかえ?


首都高を走り、川上が降りる出口で手を振って別れた。
お名残りはいつまでも尽きませぬ・・・


俺はその後、途中で一発休憩入れてから無事帰宅。ふぅ~。無事に帰宅できたことに感謝・・・。
装備の解除(荷下ろし)をカミさんが手伝ってくれた。
「サイコーに美味いコーヒーを飲んだよぉ」
「良かったねぇ、命の洗濯が出来た?」
「あぁ、十分にできたともさ」
デジカメをTVに繫ぎ、撮った写真を一通り見せた。
すべての写真に相応のリアクションやコメントを入れるカミさん。
とりわけ鋭く食いついたのが一枚目の写真だった。
「朝から味噌ラーメンかよ!」



本当に素晴らしいツーリングだった。
川上は俺に感謝してくれてるけど、俺の方こそ川上に感謝だ。
あ、そうそう。
川上のブログにもこのツーリングのトピックがアップされているので、読んでない方は是非。 「世界一贅沢な珈琲」

もちろん何かと協力してくれたカミさんにも感謝。
俺は幸せ者だぜ!
カモーン!ベイベー!ラッケンロー!

10 件のコメント:

  1. どうもお疲れ様でした
    何事もなく無事に帰れたこと
    そして色々な迷惑とタイケの優しさに改めて
    感謝いたします
    ありがとうございました。

    つか
    すげートピだなやー
    編集・写真の配置の見事なバランス、
    滑らかで読みやすくそこにいるかのような
    素晴らしい文章
    あらゆる意味での傑作トピックと断言できますわ
    これぞ
    タイケー・ダビットソン「ハーレーへの道」の真髄じゃないでしょうか、いや真髄です。

    >これは一般的なバイク乗りブロガーの記す、いわゆる「ツーレポ」すなわちツーリング・レポートではない。
    ”ツーリング記”である。
    何が違うのかって? う~ん・・・
    ただ長~いだけかも。うん。多分そうだ。かな~り長~いよぉ。

    いや長いだけじゃない
    タイケは今回の日光ハーレーツーリングを詳細にわかりやすくレポートしているが
    その裏・土台には隠された壮大な友情と感謝そして実は「愛」についてのレポートなのである
    そしてタイケの何よりもの大切で宝物である
    己の命にも換えられる家族への感謝と愛する彼の子供達へ教訓を記しているのである
    娘さんには「女性としての優しさ」を
    息子さんには「男としての勇気」を
    そして人間として生きていく上でのマナー
    常識、どんな状況でもくじけず力強く生き抜いていく為のバイブルを身をもって一人の男・父親タイケー・ダビットソンはしるしているのである・・・
    そして当然ではあるが
    心の広い奥様への愛と感謝を
    一人の男・夫であるタイケー・ダビットソンは改めて「告白」しているのである
    なんとカッコイイ男なんだろう
    まったく
    男惚れするぜ

    タイケはタバコの吸殻やゴミは当然・絶対捨てない
    挽き終わったコーヒー豆さえ捨てない
    「コーヒー豆なんだからいいんだよ、ブワーッとぶん撒いちゃいのよ、ギャハッハ」と俺
    「とんでもないダメだよ」とゴミ類を全て持ち帰るタイケ
    無理な追い抜き、すり抜け、乱暴な運転は
    絶対しないタイケ
    んー紳士だな、流石本当の意味でのハーレーオーナーなんだな・・・
    感心し反省する俺・・・
    タイケの珈琲は美味いはずだ・・・

    奥様はタイケが帰宅した際
    装備の解除(荷降ろし)を手伝い
    「良かったねぇ、命の洗濯が出来た?」
    と仰られたという
    うぉーーーーーーっ (号泣)
    タイケも凄いけれど
    奥様のこの一言、全てが含まれているっ!
    この奥様あってのこの男なのか
    無事の帰宅を喜び安心し
    夫の行動の意味を理解し
    ハーレーオーナーになる事を許していていただいている奥様のこの一言・・・
    信じられないほど美しい夫婦愛が輝いている
    眩しいったらありゃしないよ

    大体の奥方なら荷降ろしなど手伝うわけも無く
    プンとふくれて
    「家族ほったらかして自分だけいい思いしちゃって・・・グズグス云々」のオーラがプンプン漂っているはずなのだ
    でもそれも当然なのよね
    自分の趣味に自分だけ入り込んじゃうから
    大体の奥様は怒っちゃうわけだよね
    俺もライブやレコーディングその他趣味に入り込んじゃうと当然カミさんの機嫌は斜めになる
    しかしタイケの場合は先に書いたように
    本来のツーリングの目的が自分の“快楽”のためだけではないのだ
    ちとオーバーな表現になるが家族の未来のために日帰りのツーリング・旅をしているのだ・・・
    それをわかっている上での奥様のタイケに対する世界中探しても、いや、この銀河系、150億光年の宇宙の彼方まで探しても他にみつからないであろう
    優しさのこの一言
    「良かったねぇ、命の洗濯が出来た?」
    お互いの理解と感謝と愛と共存が織り成す
    この一言・・・
    こりゃ、号泣するに決まってるじゃん。

    タイケと俺
    二台のハーレーで走っている
    もちろん無言だ
    つか
    しゃべれるわけ無いよね
    でも
    会話以上に会話ができるのだ
    ちょっとしたしぐさや微妙なスピードやハンドリング加減・・・
    しゃべらなくてもそれ以上に心の伝達ができる
    落とした鍵を見つけ出したタイケの奇跡
    「感覚」が研ぎ澄まされるのだろうか?
    ツーリング中ほとんど俺はタイケの後ろを付いていた

    最後の最後に俺はタイケを追い抜いた
    タイケは
    >ずっと俺が前を走っていたが、首都高は川上に先導して欲しいなぁ。
    と思ったら川上が前に出た。
    お主、心が読めるのかえ?

    と書いているが
    心が読めるなんて アハハ
    俺なんかにとんでもない!
    あのとき実はね
    タイケ?
    「川上ぃ~先行ってくれてもいいんだよ」
    って、タイケの背中に書いてあったんだよ
    お主、心の掲示板を持ってるのかえ?

    返信削除
  2. ネコです。
    川上さま(なぜか、サン ではなく
    サマ をつけたくなる・・)とタイケーさんのコンビだから こんな感動と奇跡の連続の幸せな日を持つことができるんですね。
    絶妙なコーヒーの味とか キーがちゃんと見つかるとか、かゆいところに手が届くとか・・・キーなんて見つからない人はみつかりませんよ。
    ドンドン不幸に陥る人もけっこういます。
    そしてお二人の各々の家族の支えも大きいのよね。
    私、一度 奥様に聞いたことあります。

    ネコ 「小さな子供二人いて タイケーさんがハーレーに乗るのって心配じゃない?」

    奥 「あ、ぜ~んぜん♪」

    私はこのマネができない・・・
    考えてないのではなく 前向きに
    安全を祈り必ず帰ってくると確信があるからこそ 即答なのだろーな・・・

    昔から変わらず
    そういうところありましたよね、奥様?
    偉大です・・・・

    自分の経験上、事故にあうんじゃないかとか 災害にあうんじゃないかとかそんな心配が逆に働きネガティブな念となって相手を包んでしまうのではないかと思います。

    そして、タイケーさんのブログや川上さまの
    コメント、ブログによく出てくる言葉が
    「感謝」ですよね~
    そんな方々はやっぱり守られるのではないかと・・・そんな風につくづく思います。

    このブログ、読む前に 副題で
    「やらかした」と書いてあったので
    絶対、ペルー人セットだろ、絶対そうだ!
    と思ったね。
    むしろ、「あれ、ポンチョ着てない・・付けヒゲもない・・」と思ったね。
    (ハーレー乗ってきてるんだから
    当たり前!)
    必ず、いつかやってくれると
    信じておりますた。

    写真もすごくキレイ!
    実物はこの数十倍 
    キレイで感動なんでしょうね。

    返信削除
  3. 川上ぃ~! コメントどもです~!

    いや~、お疲れ様でした。
    いや、俺の方こそ川上に感謝感謝っすよ。
    川上が居なければ、こんなに素晴らしい経験ってあり得なかったし、
    川上は自分で自分勝手とか言ってるけど、ごく普通に馴染んだ見事なツルみっぷり。
    愛が無ければ為せるもんじゃぁありませんて。
    本当に忘れ難き良い~体験になりました。ありがとうございました。

    そして、
    このトピックに対する賞賛と、見事なまでの(てか小っ恥ずかしいくらいの)”解説”!
    誠にありがとうございます。
    もう、原稿料払わせていただきたいくらいのものですわ。

    カミさんのことはさり気なく書いたつもりだったんだけど、心の琴線を16ビートストロークしちゃったみたいっすね。
    いや、まったく、仰る通りで、、、また別の意味でカミさんには頭上がりません。ウハハ。

    で、そうそう。
    走ってる時。
    言葉がなくても通じ合えるもんなんだよね。
    ある種のグルーヴ感・・・とも言えるよね。
    誰とでもって訳にゃ行かないんだね、これ。
    だからコーヒーがあんなに美味いんだよね。

    返信削除
  4. ネコキックさ~ん! コメントどもです~!

    まさに感動と奇跡の幸せな日でした。

    > 私、一度 奥様に聞いたことあります。
    > 偉大です・・・・
    アハ!やっぱカミさんあっての俺っすね。
    あたしゃあ三国一の幸せ者です。

    > 心配が逆に働きネガティブな念となって相手を包んでしまうのではないかと思います。

    ん~、でもそれも愛すればこそだもんね。微妙だけどバランスが難しいですね。
    お互いに歩み寄って築き上げて行くものなんですかね。。。

    > そして、タイケーさんのブログや川上さまの
    > コメント、ブログによく出てくる言葉が
    > 「感謝」ですよね~
    > そんな方々はやっぱり守られるのではないかと・・・そんな風につくづく思います。

    あ、守られるとですか。うん~、ある意味そうなのかもしれないですね。
    感謝の気持ちってのは本当~に大切ですね。
    っていうか、基本”感謝”で居ると、ちっちぇえ不平不満なんか雲散霧消しますから、幸せな気持ちになれると思います。
    愛と感謝と幸せの核融合反応だぜ!カモーン!平和の礎を築こうぜぇ!
    ラ~ヴ&ピィ~ッス!

    > 絶対、ペルー人セットだろ、絶対そうだ!
    > と思ったね。
    > むしろ、「あれ、ポンチョ着てない・・付けヒゲもない・・」と思ったね。
    ギャハハハ! ”思ったね”と来たもんだ。
    ポンチョ・付けヒゲも欲しいとこっすけどね。
    え?付けヒゲ? そりゃメキシコ人じゃね?

    > 必ず、いつかやってくれると
    > 信じておりますた。
    いや~、それは何より。
    信じることが奇跡を呼ぶんですね。

    > 写真もすごくキレイ!
    こりゃどうもっす。

    > 実物はこの数十倍 
    > キレイで感動なんでしょうね。
    そーなのよぉ!ほんと、泣いちゃうよ!

    返信削除
  5. タイケーさん こんにちは

    いや~長いw
    それだけタイケーさんの篤い気持ちが伝わってきました。

    私も大型の免許とってハーレー乗りたいです~。(いつになることやら?w)

    返信削除
  6. あっか~ん! こんにちは。 コメントどもです~!

    > いや~長いw
    > それだけタイケーさんの篤い気持ちが伝わってきました。

    おぉ、伝わりましたか。
    それはそれは何よりでございます。

    > 私も大型の免許とってハーレー乗りたいです~。

    良く言うた! 良く言うたぞー、あっかん!(括弧内は見なかったことに・・・)

    竜頭の滝で川上と話してたんだよ、

    「もう一人二人三人くらいハーレー仲間欲しいね」と川上。
    「そうだねー」と俺。
    「あっかんさんなんかどうなんだろ? 何だっけ?ハーレー欲しいって書いてたよね」
    「そうそう。ファット・ボーイ」
    「どうかね?あっかんさん」
    「どうかなー?行けるかなー?」
    「でもさ、教習所行って免許取ってハーレー買ってってさ、言葉悪いけど、、、頭おかしいよね」
    「ギャハハハハハ! ぜってえおかしい!間違いなくおかしい!ブハハハハ」
    「ウハハハハハハハ おかしいに決まってんジャン!」

    あっかん! 俺達と一緒にツーリング行こうぜ!
    うんめぇ~コーヒー味わおうぜ!
    あっかんがハーレー買ったら、俺、アンデスの竹のケーナ買ってプレゼントするぞー!竹だぞー!葦じゃないぞー!リカちゃん一人の時に5千円の方だぞー!

    あっか~ん!
    とりあえず Harley Davidson JAPAN のサイト見に行こう!
    大抵の教習所はサイト持ってるから検索掛けてみよう!
    教習のアドバイスは俺がバッチリ完璧にしてあげられるぞー!
    とりあえずウチ来なさい! ハーレーに跨らしてあげるから。
    あ、一緒にショップ行こう。
    いつ行く? 明日? 明後日? (川上せっかち君モード)

    返信削除
  7. 初めてのコメント失礼します。
    時々タイケーさんのブログ拝見している者で、
    ハーレーに興味を持っています。
    今回はあまりに楽しそうで、素晴らしい
    ツーリングの様子、思わず投稿しちゃいました。
    写真もとても綺麗で、タイケーさんのセンスの良さに感服するばかりです。
    私もコーヒーは大好きですが、画像付きのコメントに思わず生唾を飲み込みました。
    これは世界一贅沢だろうな・・と羨ましい限りです。。
    ご親友との友情も温かく、いい関係ですね!
    思わず見てるだけでこちらも楽しんでしまいました!

    返信削除
  8. ガヨーシさ~ん! 初コメントありがとうございます。

    ”ガヨーシ”さんてのも凄いハンドル名ですね。
    ハーレーに興味を持っていらっしゃるとですか。
    それは素晴らしい!
    ハーレーはイイですよー。
    ハーレーオーナーになると、う~ん・・・世界観が変わります。


    > 今回はあまりに楽しそうで、素晴らしい
    > ツーリングの様子、思わず投稿しちゃいました。

    おぉ、それはそれは。
    長~いトピックにもかかわらず、”思わず”投稿していただき、ありがとうございます。


    > 写真もとても綺麗で、タイケーさんのセンスの良さに感服するばかりです。

    お褒めに預かり、恐悦至極。
    感服だなんて、そんな、、、お恥ずかしい限りです。


    > 私もコーヒーは大好きですが、画像付きのコメントに思わず生唾を飲み込みました。
    > これは世界一贅沢だろうな・・と羨ましい限りです。。

    そーでしょそーでしょ?素敵に贅沢でしょ?
    高額を消費することだけが贅沢じゃあないんですよね。
    思わず生唾ですか?アハハ。
    コーヒー好きなら堪りませんね。


    > ご親友との友情も温かく、いい関係ですね!
    > 思わず見てるだけでこちらも楽しんでしまいました!

    それはそれは何よりでございます。

    これからも気が向いたら気軽に”思わず”投稿してくださいましね。
    よろしくお願いいたします。

    返信削除
  9. 朝から、ブログ読んで引き込まれ、みなさんのコメント読んで更に感動して泣いちゃいました。
    途中途中読みながら、ブラボー!連発しています。

    返信削除
  10. ちんね~ん! コメントどもです~!

    引き込まれましたですか。
    それはそれは。

    感動して泣いちゃいましたとですか。
    実はあたしもコメントで感動しちょりますー。

    ブラボー連発、何よりっす!
    ブラボー!

    返信削除

コメント記入後、コメントの記入者:欄で ◯ 名前/URL を選びます。
名前を入力してください。 URL: 欄は空白でもOKです。
[ 次へ ] をクリックしてから [ 公開 ] でコメント投稿できます。