半笑いのサンタ

食われちゃうってか？

年末ってのは忙しいね。
ブログトピックを書くのもままならなかった。
昨日、ようやく年賀状を投函できた。ふぅ～。


で、今頃になってクリスマスの時の話。

イブの日、娘がかーちゃんの助けを借りてチョコレートケーキを焼いた。

なんだか素敵な事だ。
夕食後、みんなで食べた。
心に深～く染み渡る感じに美味かった。

「これからは毎年ケーキ焼いてくれるのか？」 娘に聞いてみた。

「うん！」
「マジでか？ 彼氏が出来てもか？」
カミさんが口を挟む。
「それは約束できないよなー」
「するってえと、あれか。
あぁ今年も焼いてるなぁとか思ってると、焼いたケーキ持って彼氏んとこ行っちゃって、彼氏と食っちゃう訳か。
そんで、お前は彼氏に食われちゃうってか？テメコノヤロ！」
「え？な～に？・・・」 怪訝そうな表情の娘。
カミさん、無言でこちらを見つめるが、目ははっきりと語っていた。
「しょーっもないこと言うオヤジだよー、まったくー！」


娘は小学3年。
もういい加減サンタクロースの正体は判ってるのだろうと思っていたのだが、、、
どうもまだ判ってないらしい。
判っていながら演技してるのであれば、そりゃ世紀の極悪人か世紀の大女優だ。
だが、ファンタジーに乗りつつも現実的な考察はしている。

一人で世界中の子供たちにプレゼントを配れる訳がない
サンタクロースは複数居るはずだ
国ごとに・・・でも無理がある
一晩で配れる範囲・・・一つの街に一人もキツそうだ
町内に一人くらいか？
いや、実は数人当たりに一人だったりして・・・

あぁ、大分イイ線行ってるねぇ。

聞けば娘のお友達もどっぷりファンタジーに乗っかっている様子。
平和で豊かな世の中を反映してるんだね、きっと。


クリスマスの夜中、
ふと目を覚ました娘はプレゼントに気付き、
弟を叩き起こして二人して中身を改め、わーわーキャーキャー。
そんな声を聞きながら、半笑いのサンタは眠りに落ちたとさ。