Beautiful Days

初めて自分で買うレコード（CD）

俺が初めて自分のお金で買ったレコードは、百恵ちゃんのアルバムだった。 小学5年生の頃だ。

小遣いを貯めるなり、お年玉を使うなり、いずれにせよ ”自分のお金” で初めて買うレコードは大抵の人にとって、思い出深いものであるに違いない・・・はずだ。きっと。おそらく。


我が家では子供らには新生児の頃から子守唄代わりにロックを聴かせていた。
文字通り ”右も左も分からない” 頃からジミヘン、クラプトン、ストーンズ、フー、クイーンなどの映像を観て聴いて育ってきた訳だ。

そんな子らでも、成長に従い ”自我”は芽生え、育つ。
そろそろ娘はアイドルなどにうつつを抜かす年頃か？・・・と思ったのは娘が小3である去年。
ところが別段目立った動きもなく・・・と、それは今年になって突然表れた。

今年の初め頃だったろうか。
ジャニーズのアイドルグループ ”嵐” が好きだと言い出したのだ。
あぁ良かった。
小3や小4にして、フレディー・マーキュリーやミック・ジャガーの動きが色っぽいとか痺れるとか言い出すより全然健全だ。

ジャニーズと言えば歌唱力なんかとりあえずどうでも良い扱いのグループやタレントが多いが、嵐はその点そこそこイイ線行ってる。
グッドチョイスだぜ、娘よ。
メンバーの中で一番好きなのが松潤じゃないところもベタじゃなくてニクいぜ。

娘の嵐好きの勢いに家族全員飲み込まれて行く。
俺にもメンバーの顔と名前がちゃんと把握できているくらいだ。
ちなみに俺は、二宮君の手品の腕と演技力は高く評価している。
櫻井君は好感が持てるし、相葉君も嫌いじゃないぜ。


そんな我が娘、小遣いを貯めてついに嵐のCDを買ってきた。
彼女が初めて自分のお金で買ったCDだ。

おぉ、そうかぁ。自分で買ったかぁ。 イイねー。

CDには『Beautiful Days』（Copyright © Takuya Harada）が入っている。
TVドラマ『流星の絆』の主題歌だ。（← 『流星の絆』についてはまたいずれ）
「空に輝くよキラリ～♪」というやつ。

ドラマは観ているのだが、今まで曲をきちんと聴いたことはなかった。
娘がCDを掛け、この曲の歌詞を吟味しつつきちんと聴いたカミさん曰く、

「とーちゃん、これ、切ない歌だよぉ、泣けるよぉ」

え？そうなん？
夕飯を食べながらじっくり聴いてみた。

ふむふむ・・・主人公の涙が止まらない理由は、、、
想っている相手とは永遠に夢の中でしか会えない状態だからなのか。 あらら、そうだったのか。
で？・・・悲しみを半減するとかより、喜びを分かち合えないことが辛いと。　うぅ・・・。
もう一度会いたいと、うん、そりゃねぇ。うん。
そして、星に向かって歌っちゃうのか。声の限りにな。うんうん。

と、ここで主人公が思うのは、

” 不思議だね。一人じゃないんだ。僕はずっと ”

ここ聴いた瞬間、俺、飯食いながら涙ボロボロボロ～！

「切ねぇな、おい。泣かせるじゃねえか！」
「でしょ～」

悲しみや切なさ、相手への想いを抱えながらも、前向きに折り合おうとする姿、心意気。
曲調もこれらを見事に表現している。
あ、なるほど、詞も曲も同じ人なんだ。

しかし、
まさかジャニーズ系アイドルグループの曲で涙することがあるとは露ほども思ってなかった。

『Beautiful Days』を聴いて涙したことを娘に言ったらウケた。
ブログに書くと言ったら大ウケした。


あ！・・・日付回って、今日は12月8日！
日がな一日 愛 と 平和 について考える日だ。
さ、皆さんもご一緒に。
あなたは私をドリーマーだと言うかも知れないが・・・
Imagine・・・
Love and Peace!