2009年1月22日木曜日

よっ!大統領閣下っ!

東京音頭?

日本時間で20日から21日に掛けての夜中、アメリカ合衆国大統領就任式のライブ中継を見た。
面白かったなぁ。

会場は野外。連邦議事堂前、寒い中駆けつけた200万人もの人たちの眼前で執り行われた。
なんだかこういうのがアメリカっぽい。
「私たちのリーダーを決める式だ」ってノリだわな。


式が始まる前、会場に色んな人が現れて、それをカメラが抜いてNHKのアナウンサーが、「○○さんです」とか言っていた。
そんな中、でっか~いリボンがデザインされてる妙な帽子を被った初老のアフリカ系アメリカ人女性が映った。
「な~んじゃ、その帽子!?」「お前、誰じゃい~!」などと、夫婦で突っ込みを入れていたところ、テロップが出た。

Aretha Franklin

ぅワーっ!アレサ・フランクリンじゃんか! うっわ、カッケー! すっっっげーカッケー!
歳取っちゃって(もう66歳だって)て判らなかったのだが、判ったとたんにすっげーカッコ良く見えてしまう薄っぺらな俺達を笑うがいいさ!

アレサ・フランクリンが歌った。
うわ~、声の張りが全然なくなってる・・・でもシブい! 痺れる・・・

彼女もまさか自分が大統領就任式で歌うことがあろうとは夢にも思ってなかっただろう。


アレサの次は、クラシック。
ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ピアノのクァルテットだ。
曲はジョン・ウィリアムズがオバマ氏の為に書き下ろしたものだと言う。

で、そのクァルテット、一流のプレイヤーを集めてきたのだそうだ。
だが、俺が知ってたのはチェロのヨーヨー・マだけだった。
後で調べたところ、ヴァイオリンのイツァーク・パールマンって人はべらぼうにスゲー人らしい。
20世紀におけるもっとも偉大なヴァイオリニストの一人と評されているそうだ。
へぇ~、そうだったのか~。
普段、クラシック音楽も大好きだなどと言いながら、その素養ときたらてんで薄っぺらな俺を笑うがいいさ!(でも、それでイイのだ!)

曲は、、、音のバランス悪かったり、聞こえたり聞こえなかったりで、良く分からなかった。
スタジオ録音の音源があればちゃんと聴いてみたい。


そして宣誓式。
途中つかえて半笑いのオバマ氏。おいおい、就任宣誓で半笑いか~い!

「・・・・・を厳粛に誓います」
「おめでとうございます、ミスター・プレジデント」

第44代アメリカ合衆国大統領が生まれた瞬間だ。
”オバマ氏” から ”オバマ大統領” に変わった瞬間だよ。
アメリカ合衆国で史上初のアフリカ系アメリカ人の大統領だよ。

でも、なんてシンプルなんだろ。 シンプルさに心打たれちまった俺さ。

続いて就任演説。最後まで聞いたが、なかなか良い演説だったと思うな。
景気対策の具体案に乏しいなんて批判もあるけど、まぁ就任演説だし。

スピーチライター、27歳だってね。若けえ! 凄いなぁ。
世界中に影響を与える合衆国大統領のスピーチ原稿をひねり出す時の気持ちってどうなんだろ?
そして表現者たるオバマ氏のスピーチの上手さも凄い。
後は今後の実行者としての手腕ですわな。

何せアメリカのグダグダは世界中に波及するからね。
頼んだぜ! よっ!大統領閣下っ!


ところで、
福井県小浜市の、一部の妙な人たちは、本当に大統領就任式の日にあの広場のどこかでフラダンスを踊ったんだろうか?

そもそもどういう発想だ? 意味わからん。
オバマ君がハワイ生まれだからってフラダンス好きとは限らんし、喜ぶか?

仮に俺が日本国総理大臣になったとしよう。
たとえばそうね、、、フィンランドの片田舎にタイケー村なんて名前の村があったとしよう。
その村の人たちがやいのやいのとテンション上がっちゃって、日本に来て、
俺が首相に就任した時、首相官邸前で東京音頭を踊り出すってことだわな。
”ァ、チョイト トキオー オ・ン・ド ヨイヨイ~♪” なんちゃって。
そんなのちっとも・・・ん?・・・待てよ・・・うん?・・・・いや、嬉しいな。
あらら? なんかスゲー嬉しいじゃん、それ。
全員官邸に引き入れて、飲めや歌えの大騒ぎしちゃうな。

そしたら小浜市の「勝手に応援する会」の人らよ、ワシントンD.C.に骨を埋める気概でホワイトハウス乱入してフラダンス踊ってこ~い! 踊れるまで帰ってくるな~!
シークレットサーヴィスに ”無力化” されないように気を付けろよ~!

6 件のコメント:

  1. タイケーさん こんにちは

    アメリカって
    就任式で
    アレサが唄っちゃうってのがいいですよね
    それだけ音楽の地位?が高いですよね。

    日本だと~???
    美空ひばりクラスなら貫禄あるけど~
    やっぱ和田アキ子っすかね?w
    でも首相就任で芸能人が歌を唄うことがありえませんよね。

    返信削除
  2. あっか~ん! こんにちは。 コメントどーもありがとー!

    > アレサが唄っちゃうってのがいいですよね

    そうそう!
    就任前のイベントにU2とかスプリングスティーンとかビヨンセってのはお祭りだからわかるけど、就任式のその日だもんね。アレサってのがニクい。

    > それだけ音楽の地位?が高いですよね。

    だよねー。


    > やっぱ和田アキ子っすかね?w

    ウヒャヒャヒャヒャヒャ!

    > でも首相就任で芸能人が歌を唄うことがありえませんよね。

    あり得ないよねー。

    返信削除
  3. どうもです

    >判ったとたんにすっげーカッコ良く見えてしまう薄っぺらな俺達を笑うがいいさ!

    アハハ、なるほどです
    でも本当にカッコよかったんだと思います

    >福井県小浜市の、一部の妙な人たちは

    知らなかったけれど「妙」なんすか?
    妙ですね、ウフフ

    >そんなのちっとも・・・ん?・・・待てよ・・・うん?・・・・いや、嬉しいな。

    うんうん、ソートー嬉しいと思います 笑

    返信削除
  4. 川上ぃ~! コメントどーもありがとー!

    > アハハ、なるほどです
    笑うでしょ。

    > でも本当にカッコよかったんだと思います
    カッコ良かったよー。


    > 知らなかったけれど「妙」なんすか?
    > 妙ですね、ウフフ
    妙ですともさ。小浜に住んでる人がオバマ応援しながらフラダンス踊ってんのよ。
    オバマ饅頭とかも作っちゃってるし。
    ホワイトハウスの庭でフラダンス踊ってやる!って息巻いてんのよ。
    妙を23光年くらい超越しちゃってるでしょ?


    > うんうん、ソートー嬉しいと思います 笑
    アハハハハ!
    フィンランド人の東京音頭、見てみたいぜ!

    返信削除
  5. アレサ、かっこよかったっす!
    大好きダス。

    オバマの就任スピーチの中でさ、
    「60年前、レストランで食事をできなかった男を父にもつ私は・・・」ってところ
    覚えてます?
    んもぅーあれにグッときちゃって・・・・
    朝から ガーッ泣きました。

    ほら、私ゴスペル仲間でアフロアメリカンが
    たくさんいて、その人から直に
    こっぴどい差別やら ひいおじいちゃんは
    奴隷だったとか聞かされてたです。
    彼らは不幸話をするのではなくて
    その話を土台に未来を語ります。
    今は祖先の払った犠牲のもと、
    私たちは確実に幸せになってると言います。
    祖先の払った犠牲を忘れないために
    話すんだそうです。

    ゴスペルという音楽ができたのは
    アフロアメリカンが奴隷として
    白人の主人に仕えていたころです。
    白人達が礼拝しているとき、
    教会の外で かれらは主人を待ちます。

    待ってるときに 教会から聞こえてくる牧師の読む聖書の箇所、
    「あらゆる国の人々、あらゆる世代等々を
    神様は愛してくれている」
    みたいな箇所があって
    それを聞いて彼らは希望をもったんだって。
    そして聞こえてくる賛美歌を聴きながら
    彼らの驚異的な音楽センスにより 編曲して
    ゴスペルが生まれたんだって。


    あ~ 話ずれましたね。


    そんなこんなの話を聞いていたので
    今回のアフリカ系アメリカ人の
    大統領誕生は 私の大切な仲間達にとっても
    この上ない喜びだっ!!

    すんません、長くて。
    ちと興奮して・・・・

    返信削除
  6. ネコキックさ~ん! コメントどーもありがとー!

    > アレサ、かっこよかったっす!
    > 大好きダス。
    イイよねー。
    ソウルフルなアレサはサイコーにカッチョイイですが、ちょいと落ち着いた感じのゴスペルのアルバム、、、なんつーたかな? あ、”Amazing Grace”だ。
    あれも凄くイイよね。(LP持ってるぜ)

    ちなみに俺、アレサのパパの、教会での説教を録音したLP持ってます。
    買った当時、掛けて3分で爆睡しました。アハハハ。


    > 「60年前、レストランで食事をできなかった男を父にもつ私は・・・」ってところ
    > 覚えてます?
    うん。最後の方ね。”自由”について語ってる部分ね。グっと来ちゃうよね。

    アメリカは自由とか平等とか、ず~~~~~~っと言いながら、やっとだもんね。
    でも、実はオバマさんの言ったことって、まだ ”理想”の域を完全には脱してないでしょ。
    とは言え、その一方で、「オバマ大統領」ってのは物凄~~~~~~い前進っていうか、象徴的な出来事な訳でね。
    でも、そこで敢えてサラっと、 ”自由”とか ”信条” って、就任演説で言うところに、愛や希望や理念を強く感じますね。


    > あ~ 話ずれましたね。

    いやいや、ズレてるようでいて根本ではホームランですね。
    まさに、そういうバックボーン抜きに今回の事は語れないでさね。
    だからこそアレサが歌ったことにも大きな意味があるんですね。
    全然声出てなくてもすんげえカッコイイし感動的なのはそこなんですね。


    > この上ない喜びだっ!!
    それは本当~にそうなんだろうね。

    > すんません、長くて。
    全然大歓迎です!

    > ちと興奮して・・・・
    小浜市の「勝手に応援する会」の興奮とは質が違いますからね。ネコキックさんの興奮の方が遥かに高貴だと思います。

    とは言え、、、
    最初はウルトラ馬鹿にしか見えなかったけども、あの「勝手に応援する会」のチョー能天気なノリって、それこそがオバマ大統領も目指すべき道って見方もあるかなと。
    つまり、白だ黒だ赤だ黄色だとか、○○系だとか、そんなこと一切語られずに大統領が選ばれるようになることが、本当に理想だよね。

    返信削除

コメント記入後、コメントの記入者:欄で ◯ 名前/URL を選びます。
名前を入力してください。 URL: 欄は空白でもOKです。
[ 次へ ] をクリックしてから [ 公開 ] でコメント投稿できます。