2009年4月6日月曜日

テオ・ヤンセン展 -新しい命の形-

命を吹き込む心意気

日比谷パティオってところに野暮用があって、家族で出かけた。

日比谷パティオ?・・・ パティオてのは中庭って意味だわね。

日比谷シャンテの前? 中庭? シャンテ前広場じゃなくて?
新しくできたの? あら?・・・日比谷シャンテの前って昔どーなってたっけ?・・・


とりあえず日比谷公園の駐車場に車を入れ、折角の好天なので日比谷公園を散歩。
あ~、気持ち良いねぇ~。


何じゃ、こりゃ? 日比谷公園にこんなんあったっけ?
どうやら昔っからあるらしい。


あちこちポツポツ桜が咲いている。
結構撮ったのだが、なかなか良いショットに決まらない。

とりあえず、まぁマシに撮れた一枚。
もっと引きで撮った方が良さそうだが、ここ、見えてない下の方があまり綺麗じゃなかったのだ。

もっと、モッサ~、ワッサ~、ズドドドド~ン、スババババ~ンって感じの桜を撮りたいんだよなぁ。
車に乗ってる時の方が、イイ感じの桜を目にする機会が多いような気がする。

ついでにもう一枚。これは、、、見た時の印象を表現できてないんだなぁ。
奥がお馴染みソメイヨシノ(染井吉野)で、で手前がアカギヨシノ(赤城吉野)。
アカギヨシノって満開の時期から葉っぱが目だってて、花の色は染井吉野よりも薄い。
なんだかモワっと黄緑系な感じで、これが奥の染井吉野のピンクと相まって凄く良かったんだが・・・

デジタル一眼持って行けばよかったかな・・・とカメラのせいにしてお茶を濁す。

娘が撮った「青い花」。あぁ素直で邪心が無くてイイねぇ。 ・・・って親馬鹿でした。


さて、目的の場所へ行こう。 日比谷シャンテ目指して歩く。

俺、宝塚にはネタ的な興味以上のものは持ってないが、宝塚劇場のビルってカッコイイと思う。

こちらは日比谷シャンテ横、なんとなく、お・・・って撮ったビル。


日比谷シャンテ前、一本の桜が咲き誇っていた。
とりあえずパチリ。シャンテヨシノ。う~ん・・・この写真もイマイチネ~。

で、シャンテ前。 おー、これが日比谷パティオか。
結構広い(日比谷でこれだけのスペースを確保・・・という意味で)敷地内にカラフルなコンテナ並べてあれやこれや。

その中の特設会場が今日の野暮用の目的地。 『テオ・ヤンセン展』だ。
オランダ人アーティスト、テオ・ヤンセン氏の作品のアジア初の公開展示なのだ。

何アートかってえと・・・
まぁ↓の作品写真を見ておくんなさい。

この写真見ても何だか訳わかんないと思うが、凄いんだわ、これ。
主にプラスティックチューブ(塩ビ管みたいなやつ)で組まれてて、組むのには紐や結束バンドが使われてたりする。

こんなん作ってま~す ってだけじゃ、別段どってことない。
氏の作品の凄いところは、どれもこれも、まるで生きているかのごとくに「歩く」ことだ。

動力は風、または風から得たエネルギーで溜め込んだ圧縮空気。

会場ではもっと小振りな作品を風の代わりに客が押して歩かせることができる。

写真のデカいやつも、決まった時間にデモがあって少しだけ歩く。
やつは本来、風を羽で受けてポンプを動かし、40本のペットボトルに空気を送り込んで圧縮空気を溜め込み、これを動力源にして「歩く」。
この歩く様ったら凄い。見たら「ぉお~!」って言うね、間違いなく。 もちろん俺も言ったぜ!
歩いてる様の写真も載せよう。
ブレてるところが逆に躍動感が感じられてイイかもしれない。
ね? スゲーでしょ?

あと、ナウシカに出てくる虫みたいで気に入ったのが、これ。ちょっと分かり難いかな?


テオ・ヤンセン氏は、これらの作品を新たな生命体という括りで捉えているようだ。
初期の作品は劣化し、もう歩かなくなっている。
そういうのも含めて『アート』であり『生命』なのだ。

氏の目的というか野望というか夢は、
氏が死んだ後も、彼の作品が砂浜を自由に歩き回っているような、そんな作品 - 生命体 - を作りたいということだ。

いや~、その心意気に心打たれた。
しょーじき、、、ぶっちゃけ、、、そんなの無理である。できる訳がない。
でも、そんな熱い心意気が凄いし素晴らしい。 そういう心意気が作品に「命」を与え、見る人の心を動かすんだな。

カミさんとも話したのだが、仮に、彼の夢が叶ったとしたら・・・そんな迷惑な話ないわな。
海水浴してると、氏の巨大な作品がぅわっさーって歩いて来る。
わー!来たー! みんな、逃げろー!

特に、台風の後なんかは奴らエネルギーをめちゃめちゃ溜め込んでるから要注意だ。


日本での展示会の上記のデモの様子や、他の作品が歩いている動画はYoutubeで テオヤンセン で探せば結構出てくる。
興味ある方は是非見てみてちょーだい。


・左上:凄いアーティストは、ラフ描いてもそれがアートになってしまう。
・左下:ツウが見たら唸ってしまうか笑ってしまう、ATARI 1040ST。
・右上:イラストとか。
・右下:どのノートも左右のページの上下方向が逆。 天才のやることは時折り不思議だ。


あ、そうそう、テオヤンセン展、来週日曜日まで。
入場料は、小学生以下は無料で中学生以上は1,500円。
テオ・ヤンセン展サイト(リンクは張らないから自分で探してちょーだい)行けば、100円割引きクーポン券をゲットできるぜ。

4 件のコメント:

  1. どもです

    娘さんの写真いいっすねー
    お世辞抜きでいいっす
    親馬鹿じゃないしそれとは別っすよ(^_^;)
    可愛いさが写真からじんわり伝わってきます。

    テオ・ヤンセン
    あーテレビで見た見た
    独特の雰囲気で
    わっやベーなーこれ、と思ってました
    実際目の前で見たら凄いんだろうな・・・

    返信削除
  2. タイケーさん こんにちは

    ナウシカの虫みたいな奴
    興味ありますw
    行ってみようかな~

    返信削除
  3. 川上ぃ~! コメントどーもありがとー!

    > 娘さんの写真いいっすねー
    > お世辞抜きでいいっす
    こりゃどうも。恐縮です。

    > 親馬鹿じゃないしそれとは別っすよ(^_^;)
    ウシャシャ。まぁでも、娘が撮った写真をブログに載せて「イイ」とか言ってる時点で、何がどうあれ親馬鹿成立ですわね。ウハハハ!

    > 可愛いさが写真からじんわり伝わってきます。
    こりゃどうも。

    でもさ、こういう「あ、綺麗。写真撮っておきたい」ってのって、言わば基本だよね。
    だからっつーて、子供に撮らせれば全部イイ写真かっつーととんでもなくてね、想いがハマった時はバチーンと来るけど、そうじゃない時が圧倒的に多いのね。
    いや、じゃなくて、こういうたま~に来るイイやつに出会うと、この基本な部分って大切だよなぁと思い知らされる訳ですわ。
    でもやっぱり、イイ歳ぶっこいて「無垢な心で撮った写真」って訳にもいかないし、ブログに上げて人様の目に触れるとなればそれなりの「見せ方」も考えちゃいまさね。
    でも狙い過ぎはダメなんだなぁ・・・バランスだねぇ。
    ”写真家” はアーティストだから、もう次元が違う話だわね。


    > テオ・ヤンセン
    > あーテレビで見た見た
    おー、見た?

    > 独特の雰囲気で
    > わっやベーなーこれ、と思ってました
    やっべーぞ、あれ。

    > 実際目の前で見たら凄いんだろうな・・・
    凄い凄い。
    ぅわっさーって歩くの見たら「ぉお~!」って言うぜ。

    返信削除
  4. あっか~ん! こんにちは。コメントどーもありがとー!

    > 行ってみようかな~
    行ってみ、行ってみ?
    チャリでぴら~~~っと行って見てみてみ。

    ナウシカの虫みたいな奴はもう「死」んじゃってて動かないけど、凄い存在感ですわ。

    返信削除

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