微妙におもしろい衆議院解散

参政権を行使します

政治の話なんざ基本的に面白かないのだが、ま、側面的におもしろいところを見つけてみたり。

衆議院が解散されましたな。

衆議院議長が詔書を読み上げますな。「憲法七条の規定により衆議院を解散する」
これをきっかけに、衆議院は解散されますな。

ところで、「解散する」って言ってる主体は誰？

そう、天皇ですな。
国会を召集するのも内閣総理大臣を任命するのも衆議院を解散するのも、天皇による国事行為だから詔書が出るんですな。

詔書はショウショと読みますな。ミコトノリショじゃありません。

天皇を微妙～に絡めてる現憲法って、微妙～におもしろいですな。


で、衆議院が解散されると衆議院議員は全員、その瞬間に衆議院議員という身分を馘になる訳ですな。
一瞬にして普通のおっさんおばはんになる。 いや、普通通り越して失業者になる人たちも多いでしょう。

で、なぜかその時、みんな（共産党を除く）で万歳三唱するのが慣例になってますな。
これ、まったく意味不明で微妙～におもしろいですな。

なんで万歳三唱するのか、きっちり知ってる政治家は居ないらしい。
それぞれがもっともらしい理由とか説を持ってたりするんだそうだ。
・いや、みんながやってるから
・ま、その場のノリで
・やけくそ
・ハッタリ
・微妙に有酸素運動


さて、
衆議院議長は資格として衆議院議員でなきゃいけない。
衆議院解散で衆議院議員でなくなるのは議長も同じなので、その瞬間、議長じゃなくなるんですな。

単なる仕切り役じゃなく、立法府の長なのに、随分あっさりと御役御免になる。
もう議長じゃないから国会仕切らない。散会を宣することもない。 みんなテキトーにのそのそと議場を後にする。

微妙～におもしろいですな。

するってえとだよ、
内閣総理大臣は国会議員じゃなきゃいかんって決まりがあるはずだが、衆議院解散によって首相も馘になるのか！？

これがならない。

総選挙後のなんやかんやを経て次の首相が決まるまで、首相は首相のまま。
そして内閣は総選挙後の特別国会召集時に総辞職するまで存続。（職務執行内閣）
ってのはちゃんと法律で定められている。

じゃなきゃイザって時に、国としてヤバいもんね。

こういうのもなんか微妙～におもしろいですな。



現憲法下では衆議院が任期満了で改選されたのって、たったの1回しかなく、あとはすべて解散だって。へぇ～。

衆議院解散の権限は首相にあるとか、首相の「伝家の宝刀」だとか「専任事項」だとか言ってるけど、実はその手の事はどこにも明文化されてないってのも微妙～におもしろいですな。

直接そこに結びつく法的根拠はないんですな。「衆議院解散権」なんて言葉はどの法律書にも書かれてない。
だけど、なんや～かんや～（←長くなるのでこれで割愛）で事実上首相が解散の権限を有すると認められるってことなんですな。


と、元々参議院よりも任期が短い上、ちょいちょい解散で改選される衆議院、それだけにその時その時の民意が反映されやすいようになっている訳だ。
なのに選挙の投票に行かない人が多いのは、もったいな～いですな。
みんな～！衆院選、行くかぁー！
イェ～！ラッケンローーー！
俺は行かないけどね。
ウソウソ。行きます行きます。参政権を行使します。
俺も行くから君も行け。
衆院選で逢いましょう。


今度の選挙で、おそらく自民党は下野でしょうな。
民主党が政権獲るんでしょうな。
単独過半数獲るんだろうか？　どうかなぁ？自民党って意外としぶといし。
投票率が高いほど民主党有利だろうね。

でも民主党の言ってることも結構微妙～ですな。
おいおい、本当にそれで大丈夫なのかい？ってねぇ。画餅で終わらなきゃそりゃイイけどねぇ。
まぁたまには政権党が変わった方が、微妙～におもしろいかもしれませんな。