ちょいとハーレーで花見ツー

スナイプされたぜ

昨日の日曜日、
カミさんと子供らは娘が生まれた頃住んでた街で、その頃のお友達とピクニック。 俺はこの日は別行動だ。
じゃあ俺の分もお弁当作ってくれー。

ってことで、俺はサドルバッグにお弁当を詰めて、ハーレーを走らせたのさ。

何処に行くかは風に訊けばいいのさ。
訊けば、いい、、の、、、さ、、、、って、寒～っ！
何だ、コンチクショー！ 寒みーじゃねーか！
地球温暖化の話は何処行った？ 氷河期だろ、これ！
風に訊くとか言いながら箱根あたりかなと思ってたんだよ。
ターンパイクを楽しもうかなとかさ。
んな、この寒さで箱根の山？ ありえねー！ 死・ん・じゃ・う・よぉ！

ってことで、高速入口をパスしてダーっと北上してR246を南西にブバーっと行って、テキトーなとこでダダーっと南下してブンバカバッパブンバカバッカとにかく寒みーーー！
うぉ！スゲー桜。 桜だらけのデケー公園にスゲー数の人。
この寒いのに って、俺は走ってるから寒いのか？ いやフツーに寒いだろ？
寒みー寒ーってダダーっと走って茅ヶ崎に出たぜ。
海岸線を東に向けて、ズンダカダッタズンダカダッタ。
この寒みー中、車結構出てるなぁ。  サーファーもボードセイラーもシーカヤックもかもめもトンビもいっぱいだ。

右手に江ノ島をやり過ごし、左手に江ノ電。レトロチョコレートバージョンの車両、見たぜ。
この曇天じゃ海の景色もイマイチだぜ・・・ん？ いや、空は雲で暗いが水平線付近だけボヤっと明るくて、う～ん、悪くないねぇ。

海岸線を縫うように、ひたすら走る走る。
三浦半島をトレースしてやるぜバッキャロメ！
しかし腹減ったぜ寒いぜコンチクショー！でも気分イイぜラッケンロー！ イヤッホー！

チェケラベイビィところどころに見事な桜。おービューティフォー！
ハーレーで走りながら花見だぜ。

正午を回ってるのにちっとも暖かくならねえ。 どころか余計寒くなってんじゃねえの？ 革ジャンのファスナーの微細な隙間から冷気が忍び込んで俺の身体を這い回るぜ。

おっと観音崎だ。
駐車場にハーレー停めて、海を眺めながらお弁当タイムだぜ。 

ちょっと歩いて、お弁当を食べるのにちょうど良い感じの場所を発見。

だが、そこには地元のチームが溜まってた。
ヘッドと思しき奴に掛けあってみた。

「あぁ、イイぜ。ようこそようこそ。こっちにどうぞ」
なんだか歓迎され、ヘッドの座っていた場所に通された。
海が一望できて素晴らしい場所だ。
「おう、サンキュー。なんだか悪いな」
俺はそこに座り、お弁当を広げ、おもむろに一口食べた。
ヘッドが俺を見てる。
「何？一口食う？」
俺は玉子焼きを少し切ってヘッドに差し出した。
その瞬間、弁当を持っている左手にバシっと鋭い衝撃！
うっ！スナイプされた！！！
ハっと見ると、すぐ目の前をトンビが急上昇。
奴か！
かろうじて落とさずに済んだお弁当を確認。
う～～～ん・・・・・ あー！おかず一品減ってる！

見るとヘッドはびっくりしてその場で正座してフリーズ。
玉子焼きどころではないらしい。
ここでのトンビと彼らの力関係が分かった。

頭上を見ると、何羽ものトンビが螺旋飛行しつつ虎視眈々と俺の弁当を狙っている。
テメェ～らこんにゃろー！ふざけんじゃねーぞ！
頭上を警戒しながらのお食事タイム。
なんだか空から『ワルキューレの騎行』(YouTube)が聴こえてるような錯覚。 いや錯覚じゃないかも。

と、超低空飛行で俺の警戒レーダーをかい潜り、俺の座っている真ん前をマッハ2くらいで飛び抜けていったトンビが一機。
先程ヘッドに差し上げた玉子焼きが消えてなくなっていた。
ヘッド、ビビリまくって涙目で後退。

俺は全天くまなくレーダー走査しながら、トンビに足蹴にされたお弁当を速攻で綺麗に平らげた。ご馳走様でした。美味しゅうございました。
そして、温かいお茶のペットボトルの蓋がオレンジ色だったので、試しに俺の前に置いてみた。
トンビの奴ら、食い物だと思って襲撃に来ないかな？
ところが奴ら、俺が食い終わったと見るや、全機一斉に帰還して行った。
あいつらの目の良さったらどうだ？
多分、視力は右12.5 左12.2くらいあるだろう。

俺は地元チームの面々に礼を言ってそこを引き上げた。
「おう、またいつでも来てくれ」
ヘッドはビビリだけどイイヤツだった。

← 地元チーム
観音崎プリングルス

奥の白黒がヘッド。
あそこに座ってお弁当を食べた。

観音崎を後にする。
近くの海岸線沿いに、そこそこの距離に渡って見事な桜。
うぉ～～～、スゲー！

そこを抜けると、かなりの距離真っ直ぐな、L.A.の道みたいな道。

ところどころで道端の桜を楽しみつつ、途中でハーレーショップに久々に顔を出し、最後は雨に祝福されつつ無事帰還。
150kmほどのちょびツー。

なにしろ寒かったが、気分は爽快だった。
ハーレーで走りながら花見ってのもおつなもんだ。

カミさんにお弁当のおかずの確認をしたところ、取られたってのは俺の勘違いだった。
そっかそっか。取られてなかったのかー。良かった良かった。
と思うと同時に、「取られてた方がおいしかったなぁ」とも思う、この俺さ。