大人の時計の話はどうなった？ 【検討篇】

みゆき と はるみ

「俺も大人の腕時計を買おう！」と決意してから、なんと！もう1年半だ。 あーびっくりだ。もう1年半かよ！

決意までの経緯や俺的”大人の時計”の定義はこのブログの 2008年10月9日付けトピック『腕時計を巡るボカスカ』に詳しい。

あれから「大人の腕時計基金」を設置し、ボーナスの一部をキープしたり、円高の時に米ドルに替えたらさらに円高になって塩漬けになっちゃったり（ハハハ！）、ハーレーのカスタムも我慢したり、でもPC買っちゃったり、あれやこれやで、ようやく買える目処が立った。

この間、ネットや雑誌で数万個に及ぶ腕時計をチェックし、そのうちの数パーセントは実際にお店で見たりして、購入する腕時計を検討しまくった。

高級時計の良さを認めつつも、「そんだけ金あったら他に使うわ」ってのが基本スタンスだった俺が、購入を決意するってのは大変なことなのだ。そりゃあもう一大事なのだ。


選考にあたっては、まず始めに、ベタなブランドは外した。
ロレックス、オメガ、タグ・ホイヤー。
あと、時計以外でも有名な、いわゆるファッションブランド全般。

ようするに、誰でも知ってるようなブランドは対象外。
なぜって？ それじゃあ安易過ぎて流れ的にカッコ悪いからね。 普段から時計好きってんならともかく。ねぇ。

さてそしたら、どこの何にしようかな？

高校三年の頃のある日、銀座みゆき通りを歩いていて遭遇した、でっかい広告看板。
腕時計の文字盤がドドーン。ブランド名が添えてある以外にコピーや能書きはない。
うわっ、何だこりゃ？ かっこいいー時計だなー！
ブライトリング・ナビタイマー（白）の写真をあしらった広告看板だった。
それが俺のブライトリングとの最初の出会い。

あの時の風景・印象が今でも心に鮮烈に残っている。
そんな訳で、まずブライトリングをチェック。

ナビタイマー、カッケーなぁ。 このゴチャゴチャ感堪んねー。でもなぜかしらのスッキリ感。そして存在感。
とりあえず第一候補としてキープ。

他の時計も吟味しまくった。
何しろ見まくった。
ぜってえ手ぇ出ない超高級ブランドもあれこれ見てうっとりびっくり楽しんだ。
実に楽しいね。


このブログのコメンテーターとしてお馴染みの川上氏は腕時計について非常～に詳しい。
彼は時計マニアで時計カルトで時計オタで時計サウルスで時計原人なのだ。

そんな彼が、前述のブログトピックのコメント欄で、パネライを紹介してくれた。
ネットで見てみる限り、デザインが丸いんだけど四角くて、俺の好みじゃない。
だがしか～し、
実際に時計屋さんでモノを見てみたら、、、あぁ～、綺麗だ。艶めかしくもごっつくスッキリ美しくもカッコイイ。

流石川上、いいセンスしとる。”時計じかけのチンゲン菜” との異名を取る（←取ってねーだろ！）だけのことはある。


昔、銀座晴海通り沿いのとある高級時計店の前を通り過ぎようとした時、そのお店でI.W.C.フェアーなるものが開催されていて、ショーウィンドウにカッコイイ腕時計がいくつもディスプレイされていた。
I.W.C.？ 国際捕鯨委員会かよ！ と思ったさ。もちろん。
それが俺の、I.W.C.との最初の出会い。
International Watch Company ね。
デカくてシュっとして美しくカッコいい！
そんなこんなで I.W.C. も調べまくった。

いや～、イイな。 シュっとしてて。 うん。シュっとしてるよな。
でも、うぉ～！スゲーカッケー！ってやつは完全に予算オーバー。
というより、、、俺にとってはシュっとし過ぎだな。
何しろ俺、普段スーツ着ないんで、あんましシュっとしてるのはねぇ。

うん。カジュアルな装いでもOKな ”大人の腕時計”となると、限られて来ちゃうねぇ。 まぁそりゃそうだ。


ちなみに、
革ジャンにジーパン姿でヘッドフォン付けて、そこそこ高級なお店に入って行くと、痺れっちゃうね。
どこもみんな妙に親切で丁寧で。
「私はプロだ。身なりでお客様を判断したり対応を変えたりしないのだ」って、今、この人思ってんのかな？と勝手に想像して痺れっちゃう。
よっ！プロだね、あんた！気に入った！このショーケースの中の時計全部包んでくれたまえ って気分。


山ほど検討を重ね、やっぱブライトリングかな・・・と、8割方決まりかけていた頃。
忘年会かなんかで川上氏のところで友人らと集まった。
「で、タイケー、どの時計狙ってんだ？」 という話になり、あれだろ？これだろ？との憶測にノー・コメントを通す俺。 買うまで内緒。
ところが、それまで黙っていた川上が、
「俺、タイケーはブライトリングじゃないかと思ってんだよね」
え゛ー！ びっくらこいて、すっとぼけるのを忘れた。 流石だな、川上、”時計じかけの八宝菜”（←変わってんだろ！） との異名を取るだけのことはあるなコンニャロメ！


ところがどっこい、
俺が最終的に決めたのはブライトリングじゃないのだ。
ハーッハッハッハッハッハ。 （←なんで笑ってんのか不明）

では何なんだ？

それは・・・・

次回、
『大人の時計の話はどうなった？ 【購入篇】』
へ続く。
ごきげんよう！

（引っ張るほどの話題じゃないんだが、長くなっちゃったんで）