400本目
ネットブック ってのが何なのか、まだ良く分からない人も居るのに、そのブームは終焉を迎えようとしている。いや、迎えてしまった。
AppleのiPadが起こした革命的なタブレットの潮流に飲み込まれてしまったのだ。
妙な話、他社が追従して出してくる製品が、単純に「真似」とは言えないくらい、最初っから完成されたスタンダードなデバイスを というよりコンセプト いやもはや「ジャンル」を市場に放り込んでくれた。
買うか買わないかはさておき、こんなことできちゃうAppleってやっぱスゲー。
ってことで、近頃のタブレット事情の俺的まとめ。
● Amazon の Kindle
Kindleはタブレットと言うより、単に電子ブックリーダーなので、昨今のタブレットのノリからすると、ちょっと地味な感じ。
だが、Kindleは、携帯電話会社と契約しなくても携帯電話回線でネットにアクセスできて、電子ブックがダウンロードできちゃうってのが最大の魅力だ。(通信料としては無料だが書籍代に上乗せされている)
ディスプレイは「電子ペーパー(Eインク)」を使っているので、普通の液晶より目に優しく、字が読み易いんだそうだ。 それもイイねぇ。
文章に下線を引くこともでき、引いた部分を後からまとめてリストアップできたりするらしい。 イイねぇ。
もちろん本の中のキーワード検索もできる。
だが、日本語書籍への対応の見込みがまったく立ってない。
残念だ。 やる気ないのかな?
● Apple および iPad
米国だけで180万台以上売れたそうな。
日本では5月28日より発売。
3G版(携帯電話回線でネットに接続できるやつね)に関しては当初、SIMフリーでソフトバンクとドコモがiPad用マイクロSIM(および接続プラン)を発売とのことだった。
ドコモに関しては噂の域に留まらず、実際にアナウンスしていた。
にもかかわらず、なんと!SIMロックでソフトバンクが独占!
ドコモガックシ!
Appleがイメージ戦略上、iPadの販売店舗を選別しているらしい。
大手家電量販店でもほんの一部の店舗でしか扱えない。
ソフトバンクにしても直営の16店のみ。
アプリも電子ブックコンテンツも、Apple社の承認がないと扱って貰えない。
講談社が自社の漫画雑誌を申請したところ30%がリジェクト(却下)されたそうだ。
エロや暴力描写や飲酒(描写)その他のApple基準がそーとー厳しく、「検閲だ」と言われている。
アプリのユーザビリティ(操作性)に指針がないため、アプリごとに勝手なUIとなっていて使い辛いとの指摘が出てきている。
●Microsoft
正式発表前に計画がリークされていた、二つ折りのタブレット『クーリエ』(←このブログでも以前紹介した)は、正式発表に漕ぎ着く以前に計画は消滅したそうだ。
残念。マイクロソフトらしからぬ雰囲気で期待してたのだが。
● ヒューレット・パッカード
10年ほど前からハンドヘルドコンピュータを開発・販売してきたPalm(パーム)という企業がある。
かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、今では、すっかり勢いを失ってしまった。(俺はとっくに潰れてると思ってた)
この企業をなんとヒューレット・パッカードが12億ドルで買収!
Palmが開発したOSを搭載したタブレットを開発するそうだ。
う~ん、それはそれで興味深い。 どんなの出来るか楽しみだ。
●
米大手通信事業社と手を組んで、独自のタブレットを開発中。
未だに「ChromeOSタブレット」の噂も漂っているが、OSはグーグルがスマートフォン用に開発したAndroidである。クロームOSではない。
「コンピューターのように動作する電子ブックリーダー」というコンセプト。 お~、魅力的。
俺の超勝手な予想として、iPadよりも使えそうな気がしている。
特に、クラウドコンピューティングの端末として。
さらには、iPadにはないメモリースロットも付けて来るだろう。
USBポートも付けたりして。微妙かな・・・
グーグルは米国のほとんどの出版社と書籍の電子化について契約をまとめたそうだ。
6月か7月にはグーグルの電子書籍サービス - Google Editions - が始まるが、AmazonやAppleが、自社で扱う書籍コンテンツを自社製品(または自社アプリ)でのみ使用可能としているのに対し、グーグルはあらゆるデバイスに対応した書籍データを扱うらしい。(凄いぞ!)
さらに、扱う本の数でいきなり先行2社を押さえ、シェアトップに躍り出るそうだ。
Google Editions:400万冊(ただし、当初は50万冊)
Amazon:50万冊
Apple:6万冊
スゲーなー、おい!
日本の出版社、日本語の書籍はどうなってんだろ?
もう日本なんたら協会なんてどーでもいいから、出版社も作家も、みんなグーグルと契約してくれ!お願いだ!
● 日本電子書籍出版社協会
上記、グーグルの項で「日本なんたら協会」って書いたやつ。
拙稿『どうなる?日本の電子書籍!』にもチラっと書いた。
ちょっと期待したんだけど、やっぱ駄目だこりゃ。事務局長、愚か過ぎ。
ユーザーや日本の電子書籍出版の将来の事より、自分らの既得権益をどうやって守ろうかってのを考える団体のようだ。
なぜチャンスを見いだせないんだろ? どうしてこの潮流を無視しようとできるんだろ?
なにしろガックシだ。 失望した。
● au, DELL他
グーグルとは別に、Android搭載の独自タブレットを出している、あるいはこれから出すメーカーもいくつかある。
au から出るAndroid搭載のミニネットブックみたいなやつ、やっぱあれケータイ電話だって。
マイク付きヘッドフォンで会話だって。何じゃそりゃ。
とりあえず、Androidのタブレットならどんなもんだかいじってみたい。
けど、グーグルが開発中のタブレットは電子ブックリーダーとしての機能も最初から謳っているところが魅力。 なので、グーグル以外のAndroidタブレットはとりあえず静観。
● 俺
日本の書籍も電子化が整備(Googleさん、頼みます!)されて、GoogleのAndroidタブレットがスゲー使えるやつで、3G接続は au が格安プランを用意してくれて、 読書も本を買うのも、ウェブも、メールも、クラウドコンピューティングも、ついでに軽くゲームなんかも、サクサクっと楽しめる ってのを夢見てる。
ところで、このトピック、
このブログ立ち上げてからちょうど400本目。
節目なのにハーレーネタじゃなくて残念!
どもれっと♪
返信削除iPadよほど予約しちゃおうかと思ったんだけれど
今回のトピ読んで、深呼吸して様子見ることにしたズラ。
やはりグーグルが凄そうだ
発売時期と値段は発表されているのでしょうか?
なんでもそうだろうけれど
すぐ飛びつかないで様子見ですね
慌ててもしょうがない ってのが最近ようやくできるようになりました
タイケのブログのおかげです~
あ、400トピックスおめでとうございます!
川上ぃ~! コメントどーもありがとー!
返信削除どもどろいど♪
> iPadよほど予約しちゃおうかと思ったんだけれど
アーーーッハッハッハッハ!
> 今回のトピ読んで、深呼吸して様子見ることにしたズラ。
おぉ~~~~~~!マジっすか!
> やはりグーグルが凄そうだ
わかんないけどねぇ。出てから比較検討しても全然遅くないよね。
> 発売時期と値段は発表されているのでしょうか?
それがさっぱりなんす。
> すぐ飛びつかないで様子見ですね
んだね。それがイイっすね。
> 慌ててもしょうがない ってのが最近ようやくできるようになりました
おー、素晴らしいぜチェケラ!
> タイケのブログのおかげです~
いやいや~、何の何の~
> あ、400トピックスおめでとうございます!
あ、こりゃどうもありがとうございます~。
おかげさまをもちまして400到達です~。
400と言えば、中型バイクの排気量上限っすからね。