真夜中のハーレー

いちいちヤバい

昨夜、帰宅後、ハーレーで真夜中の街を流した。

ただフツーに走るだけでこんなにも良い気分になれるハーレーって何なんだろ？

音、鼓動、振動、 重量感、存在感、信頼と安心感、、、
そして、乗り手がいい加減な操作をすれば、それをそのまま返してくる厳しさも。

昂ぶり緊張しつつも深く落ち着く、ちょっと妙な感覚。
あぁ、素晴らしい。

様々な、本当に様々な想いが想起される。
行き着くところは愛と感謝だ。（いやほんと。マジでマジで）



片側三車線の広く真っ直ぐな道路をひた走る。
車はそこそこ走っているが、70～80km/hくらいで流れている。（って、50km/h道路ですよー！）
俺は併走集団をパスして自分のペースでゆったり流す。（それでも20km/hオーバーですよー！）

後ろから来た車が俺を追い越しに掛かる。
そのまま通過して行くと思いきや、しばらく併走。こちらを見ている。
あはは。良い表情してんなぁ。
「良いと思うなら買っちまいなー！」 と心で叫ぶ。
そんなことがバイクを含めて計3回。　信号待ちの際も同様。
俺もあんなツラしてハーレー眺めてたっけな・・・感慨無量。


右折で信号待ち。先に止まっていた国産アメリカンバイクと並ぶ。
昔は国産アメリカンもそれなりに個性を出してのに、近頃は節操がない。
ハーレーのパクりっていうかコピーじゃん。
と、メーカーを非難はしても、それに乗るライダーを非難したりは決してしない。
その人にはその人の想いや色んなもんがあって、その車種を選んだんだものね。
メーカーはそういう想いにもっと真摯に向き合うべきだな。

そのライダー、見掛けはワイルドなのだが、俺が横につき、こちらをチラ見してからうつむき加減。
そんな、、、別に気にするなよ～。

信号が青に変わる。
先着の彼を優先しようと、ちょっと間を空けたのだが、彼、うつむいたまま動かず。
気の毒なのでブビビビビビィ～ンっと先行させてもらった。

彼も「いつかハーレー」なのかな？
そして将来ハーレーオーナーになった時、この日のことを思い出して感慨にふけるのかな？


一時間ばかり流し、38.4km走った。 納車時から通算で54km。
エンジンを止めると、冷めていくエンジンから「チッ・・・チチッ・・・」
ハーレーの「チッ」はまた格別だ。あー、食らったぁ！
排ガスの残り香が鼻をくすぐる。
ヤバいなぁ・・・　いちいちヤバい。
俺のハーレー。