続、心洗われる

愛と感謝なのだ

平日の朝は幼稚園へ行く息子と一緒に家を出る。
家のすぐ近くの公園が幼稚園バスの停留所になっているので、そこまでだ。

公園入り口で息子とハイタッチ。
一緒にバスに乗る近所のお友達ともハイタッチ。
その弟君ともハイタッチ。
そして俺はバイクで駅に向かう。「じゃーねー、バイバ～イ！」

我が子とハイタッチするのは何の感慨もない訳じゃないが、まぁ普通だ。
お友達とその弟君もしてくれるのが嬉しい。
可愛い～のだ。（弟君の寝癖がまたチョー可愛い）

数週間前から園バスの到着がちょっと早くなり、俺が居る間に到着することが何度か続いた。
バスにはすでに多くの園児が乗っているのだが、その中で息子と仲良しの女の子が俺に手を振ってくれる。
息子にではなく、俺にだ。
座席から立ち上がってニッコニコして振ってくれる。
感動的に可愛い。
俺は彼女に「○○ちゃん、いってらっしゃ～い」と声を掛け、
そして車中の先生や子供達と手を振り合いつつ、バスが見えなくなるまで見送る。

バスとのタイミングが合わず、俺が先に出た日。
例の彼女が俺を探してキョロキョロしていたとカミさんから聞かされた。
マジでか！・・・
以来、電車一本遅らせてもどってことないので、バスを待って見送ってから出勤することにした。

雨の日などバイクが使えない時、俺はそれから路線バスのバス停まで歩くのだが、信号待ちの園バスを歩いて追い抜く場合がある。
この時もまた我が子とお友達、そして例の彼女も手を振ってくれる。
もう～、可愛いったらありゃしない。

その後、俺がバス停で路線バスを待っているところを園バスが通り過ぎて行く。
この時もまた、先生始め子供達 - もちろん例の彼女も - と手を振り合う。
他にもバス待ちしている人達が居る中でなので、初めての時はかなり恥ずかしかったが近頃はもう平気な顔して両手でダブルバイバイしているこの俺だ。

バイクで行く時は、また別のお友達（別の幼稚園。 お姉ちゃんが我が娘と同級生）の女の子と行き会うことがある。
その子もニッコニコしてめちゃめちゃ手を振ってくれる。
（ちなみにその子は俺を「とーちゃん」、カミさんを「かーちゃん」と呼び、我が子らは彼女の両親を「パパ」「ママ」と呼んでいる）
本当～に可愛いのだ。

みんな、大きくなって恋の悩みを抱えるようになったら、おっちゃんのところに来れば話聞いてやるぞー。
って、来るわけねーーーーーーじゃん！

あ、断っておくが、俺は幼児趣味とかそういう嗜好はない。
「まさかあの人が・・・」
なんて事件があったりする昨今、あんまり他所の子を可愛い可愛い言ってるとヤバいやな。

もちろん我が子は可愛い。
が、またそれとは別に、
小さな子の純真さ無垢さの上に表出される神々しくも崇高なる”バイバイ”が受けられることが嬉しい。
それに値する人間でありたい と思う。いや、思わないではいられない。

心洗われるのだ。
毎朝心洗われてから仕事に行けるという幸せ。
愛と感謝なのだ。

う～ん・・・でも・・・
みんな、俺がスキンヘッドにしても手ぇ振ってくれるかなぁ？・・・