2007年11月4日日曜日

娘のピアノコンサート

オマージュなのだ

土曜日。
ハーレーを洗車。ツーリング汚れを落とし、ピッカピカ。
あー気持ちが良い。

ガレージに入れる前、ひとっ走り山の方を回って来た。(山ってほどのもんでもないが・・・)
ところどころ色付いて来てる。
地元でも紅葉を楽しみたいもんだ。

家に入る時、我が家の車が恨めしそうに俺を見ていた。
「俺は洗ってくれないのかえ~?」

な訳で今日の午前中は車を洗車。
ピッカピカで気持ち良い。


そして今日の午後は、娘のピアノコンサートで、隣町へ行った。


娘は某大手音楽教室に通っている。
そこでは作曲も習う。
習うと言ってもそんなに大仰なものではない。
モティーフを考えたら先生のアドバイスを受けつつ構成を膨らまして行くってなもんだ。

今日はそのオリジナル曲でのコンサートだった。
「発表会」ほどの規模ではなく、ごく小さなホールでやるコンサートなのだ。

これに先立つ数ヶ月前・・・
娘が4小節の長さのモティーフを作曲した。
この手のものは、おおよそ「どこかで聴いたことあるような・・・」的なものになりがちだが、意外と娘の考えたフレーズは彼女らしさが出ていて、素朴だが楽しげなフレーズだった。(親馬鹿だぜ)

その後何週にも渡り修正やら構成やら展開やら・・・
先生のアドバイスでフレーズに若干の手が加わり、ちょっと幼稚とも感じられていたものに落ち着きが出た。

一応サビらしきものも出来たのだが、イマイチ盛り上がりに欠けるってことで、俺にアドバイスを求めてきた。
俺は過去に、数えるほどしかオリジナル曲を作ってない。
自分の”作品”となると、自分で納得行くレベルに達することができず、嫌になって投げてしまうのがほとんどだった。
だが、他人への無責任なチャチャ入れやアドバイスは得意だったりする。
「こんな風に展開するとええんでないかい?」
我ながら「おぉ」と思うフレーズが出てきた。
「あー、それイイねー」と娘。
だが、それを取り入れたら自分で創ったことにならなくなる。
ってことで、却下。。。どころか、ノリ自体も俺のアドバイスは活かされなかった。
なんだかな~。

ある時は、先生から途中でマイナー展開するように注文を付けられたと言う。
「そしたら、何気にE7挟んでAmに行くのがありがちで自然な流れだぞ。・・・ホラ、こんな感じ」
ところが娘、自分はずっと長調のままで行きたいのだと言う。
「だったらちゃんと先生にそう言って、お前のノリを貫け。お前の作品なんだから」
音楽面よりも心意気のアドバイスだ。

概ね曲は出来てきたのだが、曲の終わり方がどうも・・・これが出来れば完成だ。
「とーちゃん、どうしよう・・・」
「どうしようったって、俺が考える訳にゃいかないだろ?」(どうせ却下だし)
で、閃いた!
「そうだ!この曲調にはモーツアルトエンディングが似合うぞ!」
ってことで、トルコ行進曲とアイネ・クライネ・ナハト・ムジークのエンディングを聞かせた。
「ちょっとこの感じでエンディング付けてみ?」
試しにやらせてみたら、あまりにしっくり行って、カミさんと爆笑。
「イイじゃん、それ。
その部分だけなら曲をパクったってことにはならないし、判る人にはウケるし、
そういうのはパクりじゃなくてオマージュって言うんだ。
”モーツアルト作品へのオマージュです”って言えば2倍ウケるぞ!」
ウケ狙ってどうする!・・・

そんなエンディングにして後日先生に聴いて貰ったところ、流石は先生、
「格調高いエンディングで、良いですね」
かくして曲は完成。

それからひと月以上に渡り、時に母や父からの叱咤(やる気ねーならやめちまえ!)を受けながら練習を重ね、今日を迎えたのだ。

完全に親馬鹿だが・・・
彼女の本番での弾きっぷりは思ってた以上に心に響いた。
作品の良し悪しや、他の人の曲の出来栄えとか、そんなものには一切捉われず、ただ自分のノリでピアノを弾く娘が居た。
途中一箇所つっかえてしまったのは練習不足によるものだ。(それ見たことか)
だが、、、ヤベ・・・あぁ、感動・・・
エンディング、やっぱり面白さが漂うのだが、妙にゾクっと来てしまった。

アハハハ・・・俺って幸せな奴だぜ。

4 件のコメント:

  1. どもです
    いやいや
    すごいレベルの高いお話です・・・
    作曲しちゃうんですね、すげっ

    娘さんの作曲した作品ぜひ
    聴いてみたいものです
    いつぞやかお邪魔した日に娘さんのピアノを
    聴かせてもらいましたが
    お世辞でもなんでもなく
    ゾクっときました・・・
    いつの日か
    とーちゃんよりオリジナル作品数が多くなるのは
    間違いなさそうですね (^_^;)

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  2. 川上ぃ~! コメントどもです~!

    > すごいレベルの高いお話です・・・
    > 作曲しちゃうんですね、すげっ
    いやいや、そう大した話じゃないっす。アハハ・・・

    > 娘さんの作曲した作品ぜひ
    > 聴いてみたいものです
    こりゃどうも。
    ま、初作曲で小学三年レベルっすからね。
    でもまぁ等身大の素朴に楽しげな作品にはなってますけど。(親馬鹿!)

    > いつぞやかお邪魔した日に娘さんのピアノを
    > 聴かせてもらいましたが
    > お世辞でもなんでもなく
    > ゾクっときました・・・
    いや、ウハハ。お恥ずかしい限りで・・・
    いやはや、ありがとうございます。

    > いつの日か
    > とーちゃんよりオリジナル作品数が多くなるのは
    > 間違いなさそうですね (^_^;)
    まぁ、このまま続けて行けばそうなるでしょうね。
    俺を失禁させるくらい良い曲書くようになったら嬉しいっすけどね。

    返信削除
  3. こんにちは。ネコです。

    作曲したものを弾く発表会なんて 
    すてきです。
    あ~ 娘ちゃんのオリジナル
    聴いてみたーーい!

    ミュージシャンのとーちゃんの意見も
    サラ~ッと却下しちゃうくらい
    こだわりもって作ったところがすごい。
    曲の終わりの技は別として・・(笑)

    タイケーさん、感動続きで 『良い秋』を
    過されてますね♪

    返信削除
  4. ネコキックさ~ん! コメントどもです~!

    > 作曲したものを弾く発表会なんて 
    > すてきです。
    あい。素敵は素敵っすけどね。普通の発表会とはノリが違って、面白かったり眠かったりです。アハハ。

    > あ~ 娘ちゃんのオリジナル
    > 聴いてみたーーい!
    娘に伝えておきます。

    > こだわりもって作ったところがすごい。
    いや~、どうなんでしょうね。こだわりなのか頑ななのか・・・

    > 曲の終わりの技は別として・・(笑)
    アハハ。ま、遊び心は合致しました。

    > タイケーさん、感動続きで 『良い秋』を
    > 過されてますね♪
    あー、こりゃこりゃ。まったくですわ。
    なんだか『良い秋』を過ごさせていただいてます。
    感謝です・・・

    返信削除

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