2008年5月26日月曜日

スポルトフェスタで心の洗濯

またまたスゲー長いトピック書いちゃいました

ウチの子供らの通う小学校では「運動会」を「スポーツフェスタ」なんて言う。

フェスタ・・・何でイタリア語じゃい!?

「フェスタ」はフェスティバル すなわち「お祭り」
なので、「運動会」というより、「体育祭」だわね。

ちなみに「スポーツ(sports)」はイタリア語だと 「スポルト(sport)」。
だから正しくは「スポルトフェスタ」と言うべきだ。




24日の土曜日、仕事を半休取って子供らの小学校の「スポルトフェスタ」に行った。
毎年この時期は仕事がピークに忙しく、見に行くのは娘が一年生の時以来3年ぶりだ。

これに先立つ3日前、
朝、所用でいつもより一時間早く家を出たところ、俺の友達である少女(小1)に行き会った。(例のツーショット写真を撮った彼女)

バイクを走らせながら手を振り、彼女も笑顔で振り返す。
ちょっと止まって声を掛けた。
「おはよう!元気?」
「おはよう。リレーの選手になったよ。応援してね」
「おー!リレーの選手かぁ~!がんばってね」
「うん」
そしてバイバ~イ・・・

しばし俺の中で「応援してね」がリフレインだったさ。



さて当日。
天候が危惧されていたのだが、見事に晴れた。
この日が運動会である小学校は多かったはず。
一体何個の照る照る坊主が作られたことだろう。
ウチの玄関先でも2体の坊主が空を見上げて大笑いしていた。



先に子供らを送り出し、後からカミさんの両親と共に小学校へ。
カミさんはビデオ班。俺はスチルカメラ班。 合流したり独自に動いたり。

娘や息子のお友達のママやパパと、あっちで挨拶交わし、こっちで話したり。
こういうのって子供が生まれる前は想像できなかったな。
たまに、顔に覚えはあるものの誰だかさっぱり判らない人とも笑顔で挨拶したり。


お! 幼稚園の先生方が三人で現れ、俺に挨拶してきた。
俺、しっかり顔を覚えられてる。
というか、一瞬意識が乖離。
「俺は・・・どこに居る?何しに来た?今って何時代?・・・」
先生方、休みの日だってのに、幼稚園OB/OGを見るため、小学校の運動会に来たのだ。
スゲーなぁ。 後で別の小学校にも行くとのことだった。



と、いろいろあって・・・、娘の学年、4年生の徒競争。

徒競争では3位以内に入賞すると、ちっちゃい肩章のシールを貼って貰える。

娘の仲良しのお友達。 彼女は速く走ることをあまり得意とはしていないのだが、肩章が欲しいのだそうだ。
彼女の番が来た。
彼女は一生懸命走った。・・・けど、周りはそれより速く走って行く。
彼女はそれでも力を抜かず、ひたむきに走ったよ。あぁ。
そのひたむきさに、俺の心は震えたね。
結果は残念だったけど、その時彼女は輝いてたなぁ。
ナイスラン! 俺、サムアップ。


娘の番になった。
練習ではいつも5人で走って3位か4位だと言う。
まぁそれでもベストを尽くして走ればイイのさ。

ピストルの音と共にスタート。
ん?・・・あやつ・・・すんげぇ~一生懸命走ってる。
お前、いつもとオーラが違うぞ。
俺はカメラのファインダーを覗いてなんかいられなくなった。
この目で見たい。見ておきたい。
あらら・・・ ウチの娘、1位を獲った。 スッゲー!

ファインダーを覗かず、テキトーにシャッターを切ってたので、写真はグダグダになってしまった。
許せ、娘よ。
でもお前の雄姿は俺の側頭葉に高精細高画質動画で永久保存されてるぜ。


ウチの近所に住む娘のお友達は、超っ速で土煙り巻き上げて ”ロードランナー”(←アメリカの古いアニメ)のように走り抜けて行った。
もちろん1位。



入場門の近くに居たところ、1年生が次の次の競技のために集まり始めた。
息子を捕まえ聞いてみた。
「おい、これ何スタンバってんだ?」
「ん・・・わかんね」
「わかんねって何だオメー! ダンスか?走るのか?」
「リレーじゃね?」
「オメー、リレーの選手じゃねーだろ!」
「う~ん・・・リレー?」
「だから、リレーな訳ねーだろ!!」
「・・・リレー!」(ちょっとふてた感じ)
「もう~沢山だ!」

果たして・・・息子がスタンバっていたのは徒競走だった。

俺はゴール近くに移動。

他のお友達の出番も気に掛け、写真を撮ったり。

リレーの選手に選出されている俺の友達の少女は惜しくも2位だった。
素敵な笑顔での走りっぷりに、俺の心は洗われちゃったぜ。

近所のお友達の女の子も、楽しくてしょうがない的な笑顔でゴールを駆け抜けた。
可愛いったらありゃしない。

息子と同じクラスのお友達の男の子は、ニヒルに一着でゴール。
クールだねぇ。

おっと息子の番だ。

その前にちょっと、数日前の朝食時のエピソード。
息子が語り出した。
「あのね、リレーの練習してる人ってね、走ったあと、ハァハァ言ってるんだよ」
「・・・・ お前は徒競争の練習で走った後、ハァハァ言わないのか?」
「え?言わないよ」
「ハァハァ言うくらい思いっきり走れ!」

そんな息子の本番。
スタートはイイ感じ。
あらら・・・おいおい・・・横見たり後ろ見たりしながら走ってんじゃねえ!
前向けよ、前! この注意欠陥底抜け脱線小僧め!
そんなんだったらいっそのこと後ろ向きに走りやがれ! 中途半端なことしやがって!

5人中4位。
ゴール後、観客をぶち抜いてどこかへ消えてしまった。
ナイス後処理! 俺、サムアップ。



チーム対抗リレー。
1年生から6年生までバトンを繋いで行く。
ウチの子らはリレーの選手なんてとんでもない。
娘のクラス、近所に住む娘のお友達(ロードランナーの彼女)が選手だ。

俺の友達は出走順トップ。ウチの子らとは別チームだが、応援するに決まってんじゃん!
スタート!
おぉ、、、イイ~走りっぷり。第一コーナーで彼女が前に出た。
カッコイイぞー!美しいぞー!がんばれー!
彼女は空を翔るかのように俺の目の前を駆け抜けて行き、後続にそこそこの差を付けて次へバトンを繋いだ。
ナイスラン!! 俺、サムアップ。 誰も気づいてなかったが、足の親指までサムアップしてたさ。


やがて娘のお友達の ”ロードランナー”の彼女の番に。
すっごい頑張ってたけど、相手二人が超っ速過ぎた。
まぁそんなこともあるよね。でもナイスラン! 俺、サムアップ。



結果はね、ま、どうでもイイ・・・ってことでもなくて、そりゃ良い結果は嬉しいけど、
もっとも~っと大切なのは、それに向けて自分がどうしたかだよな。
一生懸命にとか
ひたむきにとか
どんだけ深く打ち込んだかとか。
そういうのって自分自身にも何かしらが残るし、
傍から見て本当にカッコイイし美しいし、応援したくなっちゃうし、何より心揺さぶられ、そして洗われちゃう。

俺はガキの頃、運動会、超~いい加減だったからなぁ。
小2の時の運動会、
担任の先生が真赤になって額の血管脈打たせながら「真・面・目・にやりなさい!!!」なんちゃってんの。俺だけに。俺の腕掴んじゃって。
俺はデコの血管見て感心してたもんさ。「マンガみてえ・・・」



雨を心配し、早めに昼食タイムになった。
校庭の隅でお弁当を食べる。 こういう食事って美味いよな。

食後、徒競争で残念だった娘のお友達が来たので、声を掛けた。

「結果は残念だったけど、走りっぷりは凄~く良かったよ」
「パパがね、シール(肩章)作ってくれるって」
「おー、そりゃあ良かったねー」

どうだい、え? グっと来る話じゃねーか!
そりゃ、あんなにひたむきな走りを見せられたら、一等賞だよ!

その彼女の弟君がママと一緒に通りかかった。
まだ未就学児。 天然茶髪でカワイイ~のだ。
彼を見た義父、「ありゃ外人か?」
「いえいえ、チャキチャキで生粋のベタな日本人です」



午後の競技もエキサイティングに、足早に消化されていった。
子供らの競技はすべて終わり、PTAによる綱引きが始まる前に俺は会場を離脱。仕事へ向かった。

素晴らしい「スポルトフェスタ」だった。
心洗われたなぁ~・・・

職場は連日の残業と土曜日出勤のため、どんよりしたオーラが漂っていたのだが、俺一人、妙にテンション高かった。
ま、テンション高いのはいつもだが、特段に。

6 件のコメント:

  1. 子どもたちの作った沢山の照る照る坊主が空を晴らしたのですね・・・

    タイケさんお疲れまです
    写真がいつ出てくるかと思って楽しくわくわく読んでスクロールしていましたが、、、あえてなのかな・・・
    新鮮で無垢な輝いた子供たちの走る姿が目に浮かんできました

    娘さんの一位おめでとうございます
    タイケさぞかし嬉しかっただろうねー
    堂々の一位尊いっすねー 感激っす

    息子さん
    アッハハいいね最高
    横見たり後ろ見たりしながら走ってるのが最高です
    いねーし ハハ

    >ゴール後、観客をぶち抜いてどこかへ消えてしまった。

    すごい!
    大物だーさすがタイケの息子さんいいぞーぉーい!

    >職場は連日の残業と土曜日出勤のため、どんよりしたオーラが漂っていたのだが、俺一人、妙にテンション高かった。

    お父さん大変ですね
    でも子供たちがテンション上げてくれたんですね
    素晴らしいー
    モノじゃ無理だよねー
    愛ですよね愛・・クゥーッ  涙

    >ま、テンション高いのはいつもだが、特段に。

    子供って無限のパワーを与えてくれるのですね

    今回のトピック俺まで
    「元気をもらい」ました 笑
    ありがとー。

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  2. 運動会・体育祭が今はスポーツフェスタなんですね!
    思わず力が入ってしまうのですよね。
    私なんかは回りの親のテンションに圧倒されて、逆にしらけちゃったりしていた事もありますが・・・
    年齢が行くにつれ、かわいらしさより迫力が出てきて又楽しいですよ!
    お疲れ様でした。

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  3. 川上ぃ~! コメントどもありがと~!

    > タイケさんお疲れまです

    ありがとございます。

    > 写真がいつ出てくるかと思って楽しくわくわく読んでスクロールしていましたが、、、あえてなのかな・・・

    いや~、個人的ベストショットは何枚もあったんだけど、ブログ的ナイスショットが皆無だったんですよ、今回。

    > 新鮮で無垢な輝いた子供たちの走る姿が目に浮かんできました

    それは何よりっす。

    > 娘さんの一位おめでとうございます

    は、ありがとうございます。
    親バカですんません。

    > すごい!
    > 大物だーさすがタイケの息子さんいいぞーぉーい!

    アハハ。サムアップっすわ。


    > でも子供たちがテンション上げてくれたんですね

    > 子供って無限のパワーを与えてくれるのですね

    まったくその通りですわ。 ま、今のところ・・・ね。


    > 今回のトピック俺まで
    > 「元気をもらい」ました 笑

    ブハハハハ! めっちゃウケたー、これ。
    でも、、、何よりでございます。

    返信削除
  4. タナバタァーさ~ん! コメントどもありがと~!

    > 運動会・体育祭が今はスポーツフェスタなんですね!

    うん。 運動会/体育祭 で十分OKだと思うんですけどね。

    関係ないけど、近所のハーレーショップのオープンの時も「オープニング・フェスタ」なんつーてました。
    ついでにウチの車は NISSAN ラ・フェスタ です。 (← ウルトラ関係ねー!)

    > 思わず力が入ってしまうのですよね。

    そうですねー。 俺なんか別に特段の期待もなしに見てるんで、何かっつうとグっと来ちゃいます。

    > 年齢が行くにつれ、かわいらしさより迫力が出てきて又楽しいですよ!

    あー、なるほど。
    そういや6年生の騎馬戦はワクワクしたなぁ。
    生徒の要望で何年かぶりに復活したとかで。
    やっぱ運動会っつったら騎馬戦だべーなんてねぇ。

    > お疲れ様でした。
    ありがとうございます。

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  5. タイケーさん こんにちは

    >ファインダーを覗かず、テキトーにシャッターを切ってたので、写真はグダグダになってしまった。
    許せ、娘よ。
    でもお前の雄姿は俺の側頭葉に高精細高画質動画で永久保存されてるぜ。

    やっぱり自分の肉眼&脳に焼き付けたいですよね!
    私はこの思いで、数年間ヴィデオを買いませんでした。(でも写真は撮ってましたw)
    でも時代の流れってんですかね?
    数年前にヴィデオを購入しました、
    でも写真撮ってたり、ヴィデオ撮ってたりすると、「かぁ~肉眼でみて~な~」
    なんて思いますよね。
    そんで、その脳に焼きついた写真を子供達に話す。
    最高のアルバムですよ!
    でもやっぱり写真とか、ヴィデオ撮っちゃうんですよねw。

    返信削除
  6. あっか~ん! こんにちは。 コメントどもありがと~!

    > やっぱり自分の肉眼&脳に焼き付けたいですよね!

    そうそう!そーなのよね!
    外部記憶として記録は撮っておきたい。
    けど、この目でしっかり見たい。ライブでちゃんと見たい。脳裏に焼き付けたい。
    これ、物凄~~~いジレンマです!!!

    このブログで随分前に書いたけど、
    もしも視神経や脳の視覚野に結線して見た目のイメージを取り出せるインターフェイスが開発されたとしたら、俺、手術受けちゃうし。
    首の後ろにメモリーカードスロットとかIEEE1394(FireWire)ソケットとかがあって、メモリーカード挿入して静止画や簡単な動画を撮影したり、IEEE1394ワイヤードでHDDに繋いで高精細動画撮影したりできるの。
    できたらイイなぁ~。
    カメラ構えず、見た目の写真や動画が撮れるのよ。イイでしょー。
    動画の時は、ちゃんと「まばたき補正」機能も働いて、瞬断した映像を前後から補完するだね。
    おっと、動画だから聴覚神経(または脳の聴覚野)も結線しなきゃだわね。

    あ!再生機能があってもイイ訳か。
    静止画も動画も、脳の中で再生できるの。おぉ、スゲー。見た目そのまんまの超~リアルな映像になるね。


    > でも写真撮ってたり、ヴィデオ撮ってたりすると、「かぁ~肉眼でみて~な~」
    > なんて思いますよね。

    うんうん! 「っかぁ~~~!」だよね!

    > そんで、その脳に焼きついた写真を子供達に話す。
    > 最高のアルバムですよ!

    素晴らしい! そりゃ最高だね。
    一つのイメージを想像で共有しながら語って聞かせるっての。


    > でもやっぱり写真とか、ヴィデオ撮っちゃうんですよねw。

    うん。それもそれなりに、、、というかそーとーにイイもんなんだよね。

    返信削除

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